今回の記事では、「準固体(半固体)電池」を採用したオウルテックのモバイルバッテリーをご紹介します。電解質に難燃性のゲル状素材が使われており、従来の液体電池よりも安心して使える設計が特徴です。
「モバイルバッテリーが発火した」というニュースを見聞きするたびに、「自分が使っているものは大丈夫かな?」と心配になりますよね。膨張など明らかな異常があれば異変に気づけますが、普通に使っていて突然発火……もあり得るとしたら、決して他人事ではありません。
記事内では「準固体電池とは?」「どういうメリットがある?」ということにも触れています。「少しでもリスクの低いモバイルバッテリーを選びたい」という方は、ぜひ本製品をチェックしてみてください。
製品の仕様

準固体電池については次でご紹介するとして、モバイルバッテリーとしてのスペックは以下のとおりです。
| 製品名 | 準固体電池採用 デジタル表示搭載 10000mAh モバイルバッテリー OEC-LPB10024シリーズ |
|---|---|
| バッテリー容量 | 10,000 mAh(38.5 Wh) |
| ポート構成 | USB-C × 1 USB-A × 1 |
| USB-C入力/出力 | 最大30W/最大30W |
| USB-A出力 | 最大18W |
| USB合計出力 | 最大15W(2ポート使用時) |
| 特徴・機能 | 安全性の高い「準固体電池」を採用 燃えにくい、高温・低温に強い、長寿命 バッテリー残量を1%単位で表示 低電流モード(USB-A) 過電圧保護や過充電/過放電保護などの安全機能 |
| サイズ | 約109 × 70 × 17mm |
| 重量 | 約182g |
| カラー | ブラック、ホワイト |
| パッケージ内容 | モバイルバッテリー本体、USB-Cケーブル、取扱説明書 |
| メーカー保証 | 1.5年 |
| 価格(税込) | 4,980円 |
バッテリーは10,000mAhと十分な容量で、スマホを1.5〜2回フル充電できます。バッテリー容量とサイズ、重量のバランスが良く、日常使いにちょうどいいラインです。
USB-CとUSB-Aの2ポート構成で、USB-Cポートは最大30Wの入出力に対応します。30Wあればスマホはもちろん、iPadといった中型デバイスの急速充電もカバーできます。

カラーバリエーションは「ブラック」と「ホワイト」の2色。私は「ブラック」を購入しました。
安全性の高い「準固体電池」採用
さて、本製品の目玉は「準固体電池」を採用する点です。従来の液体電池と比較してどのようなメリットがあるのかを簡潔にまとめました。
- 発火リスクが低い・燃えにくい
液体電池のように気化しにくく、また漏れ出しにくいため膨張や発火のリスクを抑えられる。 - 長く使える
長寿命で長く使える(本製品はサイクル約2,000回)。従来の液体電池は300〜500回程度が一般的。 - 温度に強い
準固体電池は温度変化による影響を受けにくい。本製品では−20〜60℃での放電が可能。
やはり「発火リスクが低い」「燃えにくい」という点は安心感がありますね。モバイルバッテリーを使っていて一番怖いのが発火です。発火リスクを抑えられることは、本製品を選ぶ大きな理由になります。
ただし、準固体電池はあくまで発火しにくく燃えにくい性質があるだけで、絶対に安全というわけではない点には留意してください。強い衝撃や圧力を避ける、夏場の車内に放置しないなど、従来のモバイルバッテリーと同じように対策は必要です。
「長く使える」という点も魅力です。本製品のサイクル回数は約2,000回。1日1サイクル(合計100%の放電)とすると、単純計算で約5.5年使える計算です。従来の液体電池が準固体電池に置き換わったら、モバイルバッテリーを買い換える頻度は間違いなく減るでしょう。
また、「温度に強い」点も、恩恵を感じる方は多いでしょう。一般的に、氷点下の屋外などでは充電できない・充電速度が異常に遅いなどの現象が起こりやすいです。逆に高温環境では、気化ガス発生による膨張や熱暴走につながり得ます。低温にも高温にも耐性が増していることで、真冬・真夏のアウトドアで使う機会が多い方にも適しています。
製品の外観とサイズ
続いては、モバイルバッテリーの外観・サイズを写真中心でご紹介していきます。



外観は非常にシンプルです。質感はプラスチッキーで安っぽい印象も受けますが、ほとんどの人にとっては気にならないでしょう。
ただ、せっかくの準固体電池で長く使えるのですから、デザインや質感にはもう少しこだわってほしかった、というのが正直なところです。




本体サイズは約109 × 70 × 17 mmとコンパクトです。普段使い用としてバッグに入れて持ち歩く用途でも気になりません。


他の10,000mAhクラスのモバイルバッテリーと比べると、サイズは標準かやや小さめといったところ。上の写真ではAnker Zolo Power Bank (20000mAh, 30W, Built-In USB-Cケーブル)、Anker Nano Power Bank (30W, Built-In USB-C Cable)と並べています。

重量を確認してみると、実測で180.45gでした。公称値どおりと言っていいでしょう。
バッテリー容量・充電性能はスマホ向け
10,000mAhのバッテリー容量、最大30Wの入出力に対応というスペックを踏まえると、メインはスマホ向けになります。

30Wあればたいていのスマホを急速充電できます。iPhone 17シリーズの場合、30分で最大50%充電可能です。

USB充電チェッカーで確認すると、実測で約27Wで充電できていました。USB PD、30Wでしっかり接続されています。

充電にある程度の出力を必要とするiPadの充電もカバーできます。iPadメインだとバッテリー容量の面では厳しいですが、スマホがメインでたまにiPad、という使い方なら十分です。
なお、USB-CポートとUSB-Aポートを同時に使用したときは合計最大15Wに制限されます。そのため「2台同時に急速充電したい」という方には向きません。

入力も最大30Wに対応し、30W充電時は約1時間40分と短時間で本体をフル充電できます。上の写真では「Anker 511 Charger (Nano 3, 30W)」を使用して充電しています。
レビューまとめ
オウルテックの準固体電池採用のモバイルバッテリーは、特に「安全性」と「長寿命」を重視する方におすすめです。発火リスクが低いことや約2,000回のサイクル寿命、−20〜60℃の動作温度範囲(放電時)など、従来の液体電池にはないメリットがあります。
モバイルバッテリーとしてはいたって普通……というのが率直な感想です。10,000mAhのバッテリー容量に最大30Wの入出力と、スマホの充電がメインの方にとっては必要十分なスペックでしょう。他と比べて特別コンパクト・軽量というわけではないものの、毎日持ち歩く用途にも向いています。
モバイルバッテリーの安全性についてはよく話題に上がるところです。安心して長く使えるモバイルバッテリーをお探しの方は、ぜひ本製品を検討してみてください。