テレビの音をBluetoothで飛ばす方法を解説【テレビ × ワイヤレスイヤホン】

テレビの音をBluetoothで飛ばす方法を解説【テレビ × ワイヤレスイヤホン】(アイキャッチ)

今回の記事では、テレビの音をBluetoothで飛ばしてワイヤレスイヤホンで聴く方法について解説します。以下のような方に読んでほしい内容となっています。

  • 深夜でも音漏れや騒音を気にせずテレビ視聴を楽しみたい
  • 家事などでテレビから離れると音が聞こえづらくて困る

最近のテレビではBluetoothオーディオに対応するものもありますが、非対応テレビでも「Bluetoothトランスミッター」を使えば簡単にワイヤレス化でき、手持ちのワイヤレスイヤホンでテレビの音を聴けるようになります。

記事内ではワイヤレス化したときの遅延(音ズレ)について、さらには低遅延を実現するためのトランスミッター選びのポイントについても解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

テレビの音をBluetoothで飛ばすには?

Bluetoothオーディオに対応するテレビをお使いであれば、ワイヤレスイヤホンを直接接続できます。非対応テレビでも「Bluetoothトランスミッター」を使うことで接続可能です。

対応テレビなら直接接続できる

Bluetoothオーディオに対応するテレビをお使いの場合、テレビの設定画面からワイヤレスイヤホンとのペアリングを行います。

  1. テレビのBluetoothオーディオ設定画面を開く
  2. ワイヤレスイヤホンをペアリングモードにする
  3. 表示されたワイヤレスイヤホンを選択

今回私が使用したXiaomiのAndroid TV搭載テレビの場合、「設定」>「リモコンとアクセサリ」>「アクセサリのペア設定」から設定できます。

テレビのBluetoothオーディオ設定画面(EarFun Air Pro 4+)

テレビ側の設定画面・手順はテレビメーカーや機種によって異なるため、具体的な手順については取扱説明書やメーカーのサポートページをご確認ください。

ワイヤレスイヤホンのペアリング方法も製品によって異なります。たいていはボタンの長押しでペアリングモードにできることが多いかと思います。

非対応テレビなら「Bluetoothトランスミッター」

テレビがBluetoothオーディオに対応していない場合は、「Bluetoothトランスミッター」を使います。

JPRiDEのBluetoothトランスミッター
Bluetoothトランスミッター(3.5mmミニプラグタイプ)

トランスミッターとワイヤレスイヤホンをペアリングした上で、トランスミッターをテレビのイヤホンジャックに接続します。これで非対応テレビでもワイヤレス化できます。

  1. トランスミッターをペアリングモードにする
  2. ワイヤレスイヤホンをペアリングモードにする
  3. ペアリングされたことを確認
  4. トランスミッターをテレビのイヤホンジャック(3.5mm)に接続

トランスミッターには、3.5mmミニプラグのほかに光デジタル接続、USB接続に対応するものもあります。テレビとの組み合わせだと「3.5mmミニプラグタイプのトランスミッター」が最適でしょう。

汎用性の高い3.5mmミニプラグタイプなら、テレビ以外にも飛行機のモニターやPC、ゲーム機、CDプレーヤーなど幅広いオーディオ機器に接続できます。記事後半の「おすすめのBluetoothトランスミッター」でチェックしてほしい製品をご紹介していますので、あわせてご確認ください。

Bluetoothトランスミッターの選び方

低遅延コーデック対応がおすすめ

Bluetoothで音声を伝送する際は、「コーデック」と呼ばれる圧縮方式によって音質や遅延の程度が変わります。テレビ視聴用途であれば、映像と音のズレが少ない「低遅延コーデック」に対応するトランスミッターが良いでしょう。

具体的には、「aptX Adaptiveに対応するトランスミッター」がおすすめです。

1Mii SafeFly Minの「aptX AD」の表示画面
aptX Adaptive対応トランスミッターがおすすめ

代表的なBluetoothコーデックの特徴と、テレビ視聴・動画視聴に向いているかどうかをまとめました。

コーデック特徴テレビ視聴・動画視聴用途
SBC全Bluetooth機器対応の標準
音質は標準的、遅延はやや大きい
✕ 気になるほどの遅延あり
AACApple機器で主流△ 遅延あり
aptXSBCより低遅延・高音質〇 人によっては遅延が気になるかも
aptX HD24bit/48kHz対応
ハイレゾ相当の高音質
✕ 音楽鑑賞向き
aptX Low Latency(aptX LL)低遅延特化
対応機器が少なく、主流はaptX Adaptiveへ
aptX Adaptive
(aptX AD)
低遅延〜高音質を自動切替
音質/遅延を状況に応じて最適化
aptX LosslessCD品質(16bit/44.1kHz)のロスレス伝送✕ 音楽鑑賞向き
LDACSony開発
最大990kbpsでハイレゾ対応
✕ 音楽鑑賞向き
LC3LE Audio用次世代コーデック
低遅延/標準モード切替可(機器による)

これらのコーデックを遅延の小さい順に並べると、このようになります。

LC3 ≒ aptX LL < aptX Adaptive < aptX < AAC ≒ aptX HD ≒ LDAC < SBC ≒ aptX Lossless

遅延の程度は、コーデックだけでなく使用するデバイスや環境によっても異なります。

もっとも遅延が少ないとされるのはLC3やaptX LLです。しかし、両者ともに採用するトランスミッター・ワイヤレスイヤホンが少なく、現時点では選びにくい状況です。

aptX Adaptiveは採用製品が多いため選びやすく、かつ遅延が小さいためテレビ視聴用途にはぴったりです。私も日常的にaptX Adaptive対応製品を動画視聴・ゲーム用途に使っています。

コーデック別の遅延については、別記事の「Bluetoothコーデックの遅延」でも詳しく検証しています。興味のある方はこちらもチェックしてみてください。

ワイヤレスイヤホンの対応コーデックを確認

aptX Adaptiveに対応するトランスミッターを用意しても、イヤホン側が非対応なら下位のSBC/AACなどのコーデックで接続されることになります。トランスミッターとワイヤレスイヤホンの両方がそのコーデックに対応する必要がある点にご注意ください。

トランスミッターを購入する際は、お持ちのワイヤレスイヤホンの対応コーデックを事前に確認しておきましょう。aptX AdaptiveやaptX LLに対応していればベストです。

ワイヤレスイヤホンがSBC/AACのみなど低遅延コーデックに対応しない場合は、とりあえずaptX Adaptive対応トランスミッターとの組み合わせで使ってみる → 遅延が気になるならaptX Adaptive対応ワイヤレスイヤホンへの買い換えを検討、という流れでも問題ありません。

これからワイヤレスイヤホンを用意する方は、以下の2製品をチェックしてみてください。

EarFun
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SoundPEATS(サウンドピーツ)
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いずれもテレビ視聴・動画視聴に最適なaptX Adaptiveに加えて、音楽鑑賞に最適な高音質コーデック(aptX Lossless/LDAC)、将来性のあるLC3にも対応します。それでいてお手頃な価格帯でおすすめしやすいラインです。

EarFun Air Pro 4+
EarFun Air Pro 4+

私はEarFun Air Pro 4の高音質版(対応コーデックや機能は同じ)の「EarFun Air Pro 4+」を気に入って使っています。音にこだわりたい方はこちらをどうぞ。

EarFun
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2台同時接続の有無

トランスミッターによっては、2台のワイヤレスイヤホンを同時に接続できるものもあります。対応製品なら「パートナーと一緒に映画を観たい」といった使い方もできます。次の「おすすめのBluetoothトランスミッター」で紹介している製品は、すべて2台同時接続に対応しています。

ただし、2台同時接続時はコーデックがSBCに制限される製品がほとんどです。1台接続時よりも遅延が大きくなる点にはご注意ください。

おすすめのBluetoothトランスミッター

ここまで解説してきたポイントを踏まえて、おすすめのBluetoothトランスミッターを3つご紹介します。

JPRiDE JPT1、1Mii SafeFly Mini、1Mii SafeFly Mini+
左からJPRiDE JPT1、1Mii SafeFly Mini、1Mii SafeFly Mini+

いずれもaptX Adaptive対応・2台同時接続対応で、テレビ視聴用途にぴったりです。

項目JPRiDE JPT1おすすめ
1Mii SafeFly Min
1Mii SafeFly Min+
外観41IBa kzAFL. SL50031hPcsRNEtL. SL50041fMw7C8iIL. SL500
充電ポートUSB-CUSB-CUSB-C
ディスプレイ✕ なし
LED点滅で判断
〇 あり
OLEDディスプレイ
〇 あり
OLEDディスプレイ
Bluetooth5.25.35.3
送信コーデック(TX)SBC
aptX
aptX Low Latency
aptX Adaptive
SBC
aptX
aptX Low Latency
aptX HD
aptX Adaptive
SBC
aptX
aptX Low Latency
aptX HD
aptX Adaptive
受信コーデック(RX)SBC
aptX
aptX HD
SBC
AAC
aptX
aptX HD
aptX Adaptive
バッテリー送信:約19時間
受信:約15時間
送信:約25時間送信/受信:約25時間
2台同時接続○ 対応○ 対応○ 対応
販売ページ Amazon
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楽天
Amazon
楽天

この3つならどれも間違いないのですが、もっともおすすめなのは「1Mii SafeFly Min」です。接続中のイヤホンとコーデックをディスプレイで確認できるため、「いまどういう状態?いまどれに繋がってる?」と混乱することがありません。

1Mii SafeFly Minのディスプレイ
接続中のイヤホンとコーデックを確認できる(コーデックの切り替えも可能)

使用するコーデックを切り替えることも可能です。SBCとaptX Adaptiveで聞き比べてみると、いかにaptX Adaptiveの遅延が少ないを実感できます。

1Mii
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1Mii SafeFly Minは送信モード(TX)専用です。受信モード(RX)も必要なら、上位機種の「1Mii SafeFly Min+」がおすすめです。

1Mii SafeFly Min+を有線イヤホンに接続
受信モード(RX)にも対応

車載のAUX入力端子に接続してスマホから音楽を飛ばしたり、付属の中継アダプタを使用して有線イヤホンをワイヤレス化したりすることができます。テレビ視聴に活用するだけでなく、より幅広い用途で使いたいならこっちです。

1Mii
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まとめ

テレビの音をBluetoothで飛ばせば、深夜でも迫力ある音量で映画を楽しめたり、家事をしながらでもニュースやドラマの音が聞き取れたりと、テレビの楽しみ方が大きく広がります。

今回の記事のポイントをまとめておきましょう。

  • 対応テレビなら:設定画面から直接ペアリング可能
  • 非対応テレビなら:Bluetoothトランスミッターでワイヤレス化
  • トランスミッターとイヤホン:音の遅延(音ズレ)を抑えられる低遅延コーデック「aptX Adaptive」対応製品がおすすめ

今回ご紹介したトランスミッター「1Mii SafeFly Min」とワイヤレスイヤホン「EarFun Air Pro 4」の組み合わせなら、遅延の少ない視聴環境が手に入ります。ぜひお試しください!

こちらの記事もおすすめです。

よくある質問

イヤホンから音量調節できる?

イヤホン側に音量調節機能があれば可能です。

対応製品に限りますが、トランスミッターを操作して音量調節もできます。ただし、接続したテレビ本体の音量はイヤホン・トランスミッターと連動しません。

テレビ本体の音量が小さいと、ホワイトノイズが発生しやすくなります。音量が小さすぎる、あるいは大きすぎる場合は、テレビ本体の音量をおおまかに調節して、イヤホン・トランスミッターで微調節するといいでしょう。

AACに対応するBluetoothトランスミッターはある?

私が知る限り、ほとんどありません。

スペック表に「AAC対応」と書かれていても、受信モード(RX)のみ対応で、テレビの音を飛ばす送信モード(TX)は非対応であることがほとんどです。

ワイヤレスイヤホンがSBC/AACのみ対応の場合、AAC非対応のトランスミッターでは標準コーデックのSBCで接続されることになります。

たとえAAC対応のトランスミッターを見つけたとしても、AAC自体が遅延のあるコーデックです。テレビ視聴に活用したい場合は、aptX Adaptiveなどの低遅延コーデックに対応するトランスミッター・ワイヤレスイヤホンへの買い換えを検討してみてください。

AirPodsをテレビに接続するには?

一般的なワイヤレスイヤホンと同様に、テレビへの直接接続やトランスミッター経由での接続自体は可能です。

しかし、AirPodsはApple製品以外との相性が悪く、実際に試してみてもなかなかペアリングが成功しなかったり、接続できても頻繁に切断されたりと、動作がかなり不安定でした。苦労してようやく接続できても、次回使用時には再び不安定になることもありました。

また、AirPodsが対応するのはSBC/AACのみですので、テレビ視聴では気になるほどの遅延が発生します。ストレスなく楽しむためにも、低遅延コーデックに対応するワイヤレスイヤホンを用意することをおすすめします。

次世代コーデック「LE Audio」とは?

これまでのBluetoothオーディオ(Bluetooth Classic)に代わるもので、「LC3」という新しいコーデックを採用しています。従来のコーデックに比べて高音質・低遅延・低消費電力である点が特徴です。

特に遅延が非常に小さいため、将来的にはテレビ視聴やゲーム用途の主流になると期待されています。

今回ご紹介した「EarFun Air Pro 4」などの最新イヤホンはLE Audio(LC3)に対応していますが、送信側(トランスミッターやテレビ)で対応する製品がまだ非常に少ないのが現状です。 今すぐに恩恵を受けるのは難しいかもしれませんが、将来性のある機能として覚えておくと良いでしょう。

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