iPhone 12シリーズ以降、それまで同梱されていた充電器が付属しなくなりました。現行のiPhone 17シリーズ/iPhone Airでもそれは変わっておらず、代用できるものがなければ自身で用意する必要があります。
「どんな充電器を買えばいいの?」と悩む方も多いか思いますが、iPhoneの充電器は必ずしも純正にこだわる必要はありません。
本記事では、純正充電器とサードパーティ製充電器それぞれのメリット・デメリットを整理しながら、あなたに最適な選び方を解説します。
純正にこだわる必要はない
冒頭でも書いたように、純正にこだわる必要はありません。サードパーティ製充電器でも安全にiPhoneを充電できます。
サードパーティ製でも問題なし!
Apple公式の「iPhoneユーザガイド」にも、サードパーティ製充電器を使用できる旨の記載があります。
適用される国の規制および国や地域の安全基準に準拠した他社製の電源アダプタを使用することもできます。
ちなみに、Apple公式サイトでは純正充電器だけでなくサードパーティ製充電器も販売されています。
ワイヤレス充電も互換性あり
ワイヤレス充電の場合でも、有線と同様に純正にこだわる必要はありません。

iPhoneのMagSafe(マグセーフ)はApple独自の機能ですが、現在はMagSafeと互換性のある「Qi2(チーツー)」規格が普及しています。Qi2対応充電器を用意すれば、MagSafeと同じようにマグネットで吸着し最大25Wと高速にワイヤレス充電可能です。
サードパーティ製充電器のメリット・デメリット
ニーズに応じて最適なものを選べる
iPhoneを充電できるサードパーティ製充電器は数多く販売されています。
- コンパクト&軽量で持ち運びしやすい充電器
- 複数デバイスを同時に急速充電できる充電器
- デスクの上などに設置できる据え置きタイプの充電器
- モバイルバッテリーや電源タップと一体となった2-in-1充電器
- 車載のシガーソケットで充電できるUSBカーチャージャー
デスクに置くならコンセントから離れた場所にでも設置できる据え置きタイプの充電器が便利でしょう。iPhoneだけでなくタブレットやノートPCも充電するなら、複数ポート搭載の高出力充電器が便利です。
純正充電器はバリエーションが限られますが、サードパーティ製充電器ならニーズに応じてたくさんの選択肢があります。
コスパに優れる
純正の「Apple 20W USB-C電源アダプタ」は2,500円前後ですが、同じ20W出力のサードパーティ製なら1,000〜1,500円程度で購入できます。

ただ純正よりも安いだけではコスパが良いとは言えませんが、携帯性や使い勝手もサードパーティ製のほうが優れていることが多いです。コスパで選ぶならサードパーティ製充電器のです。
信頼性や品質の見極めが必要
サードパーティ製充電器の場合、メーカーや製品によって品質にバラツキがあり、なかには安かろう悪かろうという言葉が当てはまる製品も存在します。メーカーの信頼性や品質の見極めが必要なことは、サードパーティ製充電器のデメリットと言えるでしょう。
ただ、品質や保証面の心配は、多くのユーザーから選ばれている有名メーカー/ブランドの製品を選ぶことで解消できます。
- Anker(アンカー)
- Belkin(ベルキン)
- UGREEN(ユーグリーン)
- エレコム
- CIO
- オウルテック
代表的なメーカーはこのあたり。個人的によく選ぶのは、AnkerやUGREENです。Ankerは充電アクセサリを牽引するメーカーですし、UGREENはコスパの良さに定評があります。
純正充電器のメリット・デメリット
間違いのない高い信頼性
純正充電器の最大のメリットは、間違いのない高い信頼性にあります。純正を選んでおけば失敗はないという安心感があります。
「充電器選びで失敗したくない」「たくさんの選択肢から選んだり調べたりするのが面倒」という方にとっては、純正充電器が一番の候補になります。
発熱しにくい
純正充電器を使っていて気がつくのが、発熱の少なさです。どんな充電器であれ多少の発熱はありますが、サードパーティ製と比べても発熱の少なさが際立ちます。
一般的に、充電器は表面積が大きいほど放熱が促され発熱を抑えられます。「大きいから持ち運びしにくい」と言われることが多い純正充電器ですが、発熱の少なさではサードパーティ製充電器より優位です。
携帯性とコスパは劣る
デメリットは同等の充電性能をもつサードパーティ製と比べてサイズが大きいことと、価格が高いことです。
特に「iPhoneで使う充電器」と考えると、携帯性は無視できません。旅行や出張だけでなく、普段から充電器を持ち運びたいという方にとっては、サイズの大きい純正充電器を選びにくいでしょう。
また、「できるだけ価格を抑えたい」という場合も純正充電器は候補に入りにくいでしょう。コスパ面ではサードパーティ製充電器が圧倒的に有利です。
まとめ
iPhoneの充電器は、純正にこだわる必要はありません。
サードパーティ製充電器でも問題なくiPhoneを充電でき、コスパや携帯性、バリエーションの豊富さでは純正を大きく上回ります。Qi2対応製品を選べばワイヤレス充電も可能です。
純正充電器は高い信頼性や発熱の少なさがメリットですが、これから購入する方があえて純正を選ぶ理由としては弱いと考えます。
よくある質問
- 充電ケーブルは純正のほうがいい?
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USB-Cが採用されたiPhone 15シリーズ以降を充電する場合は、一般的に市販されているUSB-Cケーブルを使用できます。両端がUSB-Cのケーブルであれば、基本的にはどのようなものでもOKです。
ただし、Lightning採用のiPhone 14シリーズ以前を充電する場合は、純正またはMFi(Made for iPhone)認証のあるUSB-C to Lightningケーブルを選んでください。
おすすめを置いておきますのでチェックしてみてください。
ポチップ
- 以前iPhoneに付属していた充電器は使える?
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iPhone 11シリーズまで付属していた「Apple 5W USB電源アダプタ」は充電速度が極端に遅く、iPhone 12シリーズ以降の充電には向いていません。本充電器の販売はすでに終了しています。
Apple 5W USB電源アダプタ 現在はUSB-AではなくUSB-Cを使った急速充電(USB PD)が主流です。iPhoneを充電する場合は、「USB-C」で「20W以上の出力」を目安に充電器を選んでください。
- iPhoneの充電に適した純正充電器はどれ?
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iPhoneの充電には20〜40W程度の出力をもつ充電器が適しています。
- Apple 20W USB-C電源アダプタ
- デュアルUSB-Cポート搭載35W電源アダプタ
- デュアルUSB-Cポート搭載35Wコンパクトアダプタ
- 40Wダイナミック電源アダプタ(最大60W対応)
iPhoneだけの充電であれば、もっとも価格の安い「Apple 20W USB-C電源アダプタ」で十分でしょう。本充電器はiPadに付属しているものと同じです。
ポチップ
iPhone 17シリーズをお使いで充電速度にこだわりたい方は、「40Wダイナミック電源アダプタ(最大60W対応)」をチェックしてみてください。iPhone 17シリーズを約20分で50%充電できます。
ポチップ
- 出力の高い充電器でiPhoneを充電しても大丈夫?
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大丈夫です。
USB PDによる充電では、充電器と接続デバイスが互いに「何ワットで充電する?」と通信してから電圧・電流を決めます。そのため、iPhoneの充電に100W出力や140W出力の充電器を使用しても安全面を含めて全く問題ありません。
私はiPhoneとiPad、14インチMacBook Proの3台の充電をカバーできる100Wクラスの充電器を持ち運ぶことが多いです。iPhone以外も充電したい場合はその点も考慮して充電器を選ぶとよいでしょう。
- 充電器が原因でiPhoneが故障することは?
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可能性はゼロではありませんが、よほどの粗悪品でなければ充電器が故障の原因となることは考えにくいでしょう。
ただし、サードパーティ製充電器の場合、製品によって品質にバラツキがあるのは確かです。多くのユーザーから支持されている有名メーカー/ブランドの製品を選ぶことで粗悪品を避けられます。
- サードパーティ製充電器を買うならどこがおすすめ?
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狙い目はAmazonのタイムセールです。
AnkerやUGREENの製品はタイムセール対象となることが多く、タイミングが合えば安く買えるチャンスがあります。特にプライムデーやブラックフライデー、初売りセール、新生活セールなどのビッグセール開催時は要チェックです。
また、AnkerやCIO製品は家電量販店やホームセンター、コンビニでも見かけることが多くなりました。急ぎであれば覗いてみるとよいでしょう。


