ノートPCを充電したい、複数のスマホやタブレットを同時充電したいという場合、100Wクラスの充電器が必要になってきます。充電時の発熱が気になる場合も、出力の高い充電器を使うことで軽減できます。
今回ご紹介するのは、そんな100Wクラスの決定版と言えるAnkerの新作「Anker Charger (100W, 3 Ports)」です。
合計3ポートを搭載し、USB-Cポートは最大100W出力が可能。充電状況や温度状況を確認できるディスプレイを備えます。高い充電性能と機能性を両立しながら、非常にコンパクトで持ち運びにも向いています。
実際に使ってみて、非常に優秀な100W充電器だと感じました。高出力の充電器をお探しの方は、ぜひチェックしてみてください。
👍 メリット
- 最大100W出力・3ポート構成と高い充電性能
- 入出力ワット数や温度状況がわかるディスプレイを搭載
- 小型デバイスとの組み合わせでも効率よく充電
- 壁のコンセントから脱落しにくい電源プラグ
- 同クラス充電器と比較してコンパクトで持ち運びしやすい
- 100W超の充電に対応するUSB-Cケーブルを付属
👎 デメリット
- スマホメインの充電にはオーバースペック
- 価格帯が高い
製品の情報

| 製品名 | Anker Charger (100W, 3 Ports) with USB-C & USB-Cケーブル |
|---|---|
| ポート構成 | USB-C x 2 USB-A x 1 |
| 入力 | 100-240V~, 50 / 60Hz, 2.3A |
| USB-C1/C2出力 | 最大100W |
| USB-A出力 | 最大33W |
| USB合計出力 | 最大100W |
| その他の機能 | 充電状況などを確認できるディスプレイ 低電流モード 温度管理システム「ActiveShield 4.0」 過電圧保護や過充電/過放電保護などの安全機能 |
| サイズ | 約69 x 55 x 34 mm |
| 重量 | 約220 g |
| カラー | シルバー(B121BN41) ダークグレー(B121BNZ1) |
| パッケージ内容 | Anker Charger (100W, 3 Ports)、USB-Cケーブル、取扱説明書 |
| メーカー保証 | 18か月 + 6か月(Anker会員登録後) |
| 価格(税込) | 9,990円 |
カラーは「シルバー」と「ダークグレー」の2色展開です。

製品の外観



付属USB-Cケーブルは100Wを超える充電に対応するものでした(140Wまで確認)。充電性能が高いため、他の充電器との組み合わせでも活躍してくれそうです。














パワフル・余裕のある100W出力
Anker Charger (100W, 3 Ports)は、2つのUSB-Cと1つのUSB-Aの合計3ポート構成。USB-Cポートは最大100W出力に対応し、スマホからノートPCまでの充電をカバーできます。

100Wあれば13〜15インチクラスのノートPCの充電にも対応できます。

2つのUSB-Cポートを同時に使用したときは、70W + 30Wに振り分けられます。充電デバイスによって異なりますが、14インチMacBook Proの場合は70Wで十分です。
「ここまでの充電性能は必要ない」という人もいるかと思います。確かにスマホ1台の充電だとオーバースペックですが、2台のスマホ/タブレットを同時に充電するなら、本充電器の充電性能を活かせます。100W入力に対応するモバイルバッテリーも多いですし、ノートPCを充電しなくても活躍してくれる場面が多々あります。
また、発熱が気になる人や安定した出力を得たい人にもメリットがあります。特にコンパクトさを売りにする60W前後クラスの充電器だと、表面温度が80℃近くにまで達するものも。その結果、サーマルスロットリングが発動して安定した出力を得られないこともあります。
パワーに余裕があれば発熱も抑えられますし、安定した出力を得られます。充電性能が高くて困ることはありません。
低電流モードが便利
ノートPCとスマホ/タブレットを同時に急速充電でき便利なのですが、特に気に入ったのが「低電流モード」です。
複数ポート使用時の振り分け
- USB-C1 + C2:70W + 30W/95W + 5W(低電流モード時)
- USB-C1/C2 + A:67W + 33W/95W + 5W(低電流モード時)
- USB-C1 + C2 + A:80W + 12W + 7.5W
例えばノートPCと一緒にイヤホンなどの小型デバイスを充電する場合、自動的に低電流モードが有効となり、
95W + 5Wと賢く振り分けてくれます。

たいていの充電器は、70W + 30Wや60W + 40Wといったように振り分けが固定されているため、充電デバイスの組み合わせによっては非効率的になってしまいます。一方で、本充電器は小型デバイスを同時充電しても合計100Wで効率よく充電してくれます。
ノートPCを充電中に「イヤホンも一緒に充電したいけど、ノートPCの充電速度が落ちるから後回しにしよう」ということがなくなるわけです。地味なポイントではありますが、これができる充電器はほとんどありません。
レビューまとめ
Anker Charger (100W, 3 Ports)は、まさに100Wクラスの決定版と言っていい充電器だと感じました。
ディスプレイ付きで入出力ワット数がわかるのは便利ですし、小型デバイスとの組み合わせでも賢く振り分けてくれるのも使い勝手が良いですね。コンパクトで持ち運びにも向いています。重量は200gを超えており手に持つとずっしりくるものの、100W・3ポート構成であることを考えれば許容範囲内です。デメリットは価格帯が高めなことくらいでしょうか。
弱点のない、非常に完成度が高い充電器です。100Wクラスの充電器ならこれでOKでしょう!
こちらもチェック!
単ポートで十分な人

3ポートも必要ない人には、「Anker Nano Charger (100W)」がおすすめです。100Wクラスの充電器ではトップクラスのコンパクトさが魅力です。
安さを重視したい人

単ポートで十分で、多少のサイズ・重量を許容できるなら「Anker 317 Charger (100W)」がコスパ抜群です。Amazonのタイムセール時には3,000円前後まで下がることがあります。
さらにパワーが欲しい人

「Anker Prime Charger (160W, 3 Ports)」は、合計160W出力に対応する超パワフルな充電器です。16インチMacBook ProなどのUSB PD 3.1対応デバイスを高速に充電でき、各ポートの出力配分をカスタムできる機能も備えます。
トップクラスの充電性能と機能を備えながら、Anker Charger (100W, 3 Ports)とほぼ変わらないサイズ感であることも魅力。どうしても価格帯は上がってしまいますが、予算が許せばぜひチェックして欲しい充電器です。