今回の記事では、「いま使っているiPhoneは、あとどれくらい使えるんだろう?」という疑問についてお答えします。
新品のiPhoneは安くないですし、数年前の機種でも現役で快適に使えるほどの性能があります。「できるだけ長く、大切に使いたい」と考えている人は多いかと思います。
iPhoneの寿命を考えるうえでポイントとなることや、歴代iPhoneのiOSサポート実績をもとに機種別に何年使えるかの目安を解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
iPhoneの寿命は結局何年?
iOSのサポート実績を見ると、iPhoneの寿命は6〜7年が目安です。
「Appleの公式想定使用年数は3年」という情報を目にしたことがあるかもしれません。ただ、これは環境報告書の中でCO2排出量を計算するための前提値であり、「3年で使えなくなる」という意味ではありません。Apple自身も2024年の白書で、5年以上使われているiPhoneが数億台あると説明しています。
ここで押さえておきたいのは、iPhoneの「寿命」には2つのポイントがあるということ。
1つは「ソフト面での寿命」です。最新iOSのサポートやセキュリティアップデート、アプリの対応状況が関わってきます。
2つめは「ハード面での寿命」です。バッテリーの劣化や本体の物理的な故障、修理部品の状況によって、買い換えざるを得ないタイミングがやってきます。
バッテリー交換でハード寿命を伸ばせますが、ソフト寿命(iOSサポートなど)は伸びません。「何年使えるか」は、実質的にソフト寿命が決定打になることが多いでしょう。
歴代iPhoneのiOSサポート期間
機種別のiOSサポート期間
過去のiPhoneは実際にどれくらい期間サポートされたのか。iPhone 5s以降で、すでにサポートが終了したモデルの実績をまとめました。
| モデル | 発売年/チップ | 最後のiOS | サポート終了年 | サポート年数 |
|---|---|---|---|---|
| iPhone 5s | 2013年/A7 | iOS 12 | 2019年 | 6年 |
| iPhone 6/6 Plus | 2014年/A8 | iOS 12 | 2019年 | 5年 |
| iPhone 6s/6s Plus | 2015年/A9 | iOS 15 | 2022年 | 7年 |
| iPhone SE(第1世代) | 2016年/A9 | iOS 15 | 2022年 | 6年 |
| iPhone 7/7 Plus | 2016年/A10 | iOS 15 | 2022年 | 6年 |
| iPhone 8/8 Plus | 2017年/A11 | iOS 16 | 2023年 | 6年 |
| iPhone X | 2017年/A11 | iOS 16 | 2023年 | 6年 |
| iPhone XR | 2018年/A12 | iOS 18 | 2025年 | 7年 |
| iPhone XS/XS Max | 2018年/A12 | iOS 18 | 2025年 | 7年 |
サポート年数は「発売年」から「次のiOSで対象外になった年(=サポート終了年)」で算出。たとえばiPhone XR(2018年発売)はiOS 18(2024年)が最後のメジャーiOSで、翌年のiOS 26(2025年)で対象外に。サポート終了年は2025年なので、7年となります。
サポート終了済みモデルの平均は6.2年、中央値は6年。ネットでよく見る「3〜5年」とはかなり開きがあることがわかります。
iPhone 6s以降に絞ると平均は約6.5年。6〜7年が標準的なサポート期間と言ってよいでしょう。
チップ世代が新しいほど長い傾向
A8世代の5年を除けば、全体として新しいチップほどサポートが長い傾向にあります。
| チップ世代 | 代表モデル | 平均サポート年数 |
|---|---|---|
| A7 | iPhone 5s | 6.0年 |
| A8 | iPhone 6 | 5.0年 |
| A9 | iPhone 6s/SE(第1世代) | 6.7年 |
| A10 | iPhone 7 | 6.0年 |
| A11 | iPhone 8/X | 6.0年 |
| A12 | iPhone XR/XS | 7.0年 |
そしてA13世代(iPhone 11/SE 第2世代)は、2026年時点でiOS 26に対応し、7年目に入ってなおサポートが継続中です。
あなたのiPhoneはあと何年使える?
過去のサポート実績をもとに、現行モデルの「推定残りサポート年数」をまとめました。2026年3月時点での目安になります。
| モデル | チップ | 推定サポート終了時期 | 残り年数の目安 |
|---|---|---|---|
| iPhone 11/SE(第2世代) | A13 | 2026年秋ごろ | 約0.5年 |
| iPhone 12シリーズ | A14 | 2027年秋ごろ | 約1.5年 |
| iPhone 13シリーズ/SE(第3世代)/14/14 Plus | A15 | 2028年秋ごろ | 約2.5年 |
| iPhone 14 Pro/14 Pro Max/15/15 Plus | A16 | 2029年秋ごろ | 約3.5年 |
| iPhone 15 Pro/15 Pro Max | A17 Pro | 2030年秋ごろ | 約4.5年 |
| iPhone 16シリーズ | A18/A18 Pro | 2031年秋ごろ | 約5.5年 |
| iPhone 17シリーズ | A19/A19 Pro | 2032年秋ごろ | 約6.5年 |
A12世代が7年で打ち切られた実績をベースラインに推定を出しています。
同じチップ世代の機種は、おおむね同時にサポートが終了する傾向があります。
iPhone 13とiPhone 14(無印/Plus)は同じA15チップなので、サポート終了時期も同じになる可能性が高いです。同じように、iPhone 14 Pro系とiPhone 15(無印/Plus)はA16チップで共通しています。
iOSサポートが終わるとどうなる?
セキュリティアップデートがあるが万全ではない
最新iOSのアップデートが終了した機種でも、しばらくは「セキュリティアップデート」が続きます。ソフト面の機能的なアップデートは止まりますが、そのまま使い続けること自体は可能です。
Appleは過去に、サポート終了済みのiOS 15系やiOS 16系に対してもセキュリティパッチを配布してきました。2025年9月にはiOS 15.8.5やiOS 16.7.12がリリースされた実績があります。セキュリティ的な重大なリスクに対しては、古い機種でもフォローされることが多いです。
ただし、セキュリティアップデートは、最新iOSと同じ頻度・範囲で更新されるわけではありません。「しばらくは安全面でフォローしてくれるけれど、万全とは言えない」というのが正確なところです。
アプリが使えなくなることも
iOSはApple側の話ですが、アプリ側の対応状況も、iPhoneの寿命を考えるうえでポイントになります。2026年3月時点の一部アプリの対応状況を確認しました。
| アプリ | 最新版が求めるiOSバージョン |
|---|---|
| LINE | iOS 18以上 |
| PayPay | iOS 16以上 |
| iOS 16.3以上 | |
| YouTube | iOS 16以上 |
| 三菱UFJ銀行 | iOS 14以上 |
| みずほ銀行 | iOS 15.6以上 |
アプリのアップデートにより変わる可能性があります
LINEアプリを見ると、最新版が求めるiOSバージョンは「iOS 18以上」となっており、iPhone XやiPhone 8/8 Plus以前の機種は、LINEの最新版にアップデートできません。
最新iOSサポートが終わり、しばらくはセキュリティアップデートで耐えていても、やがてこの問題が出てくる可能性があります。最新版が求めるiOSバージョンはアプリによってバラツキがあるため、よく使っているアプリがあればチェックしておくと良いでしょう。
ハード面での寿命は?
iPhone 15以降はバッテリー耐久が2倍に
iPhoneの買い換えを考えるタイミングとして、まずやってくるのが「バッテリーの劣化」です。Appleは、バッテリーの耐用年数について以下のように言っています。
| 機種 | バッテリーの設計 |
|---|---|
| iPhone 14以前 | 500回の充電サイクル後に80%維持 |
| iPhone 15以降 | 1,000回の充電サイクル後に80%維持 |
iPhone 15以降は、バッテリーの耐久性が公式仕様上2倍に。1日0.7回の充電サイクルとした場合、バッテリー最大容量が80%未満となるまでは以下の期間がかかる計算です。
80%未満となるまでの期間は?
- iPhone 14以前:約714日(約1年11か月)
- iPhone 15以降:約1,429日(約3年11か月)
1日0.7回の充電サイクルの場合
バッテリー最大容量は、「設定」アプリ>「バッテリー」>「バッテリーの状態」から確認できます。「最大容量が80%を切っているかどうか」がひとつのラインとなります。

さらに、iPhone 15以降では充電上限を80〜100%の間で5%刻みに設定できるようになりました。満充電を避けることでバッテリーの劣化を抑える仕組みです。

実際に充電上限を80%に設定したところ、1年でたった2%しか劣化していませんでした。かなり効果がありそうなので、iPhone 15以降をお使いでバッテリー寿命を延ばしたい方はぜひお試しください。
バッテリー交換の費用
バッテリー交換費用は以下のとおりです(Apple公式)。
| 機種 | バッテリー交換費用 |
|---|---|
| iPhone 17 Pro/17 Pro Max iPhone Air iPhone 16 Pro/16 Pro Max | 19,400円 |
| iPhone 17/17e iPhone 16/16 Plus/16e iPhone 15シリーズ/14シリーズ | 15,800円 |
| iPhone 13/12/11シリーズ | 14,500円 |
| iPhone SE(第2世代・第3世代) | 11,200円 |
Apple公式・正規サービスプロバイダの公開価格に基づく
iPhoneのバッテリーは、基本的にApple公式か正規サービスプロバイダでの交換が安心です。
サードパーティの修理店では、5,000〜13,000円前後でバッテリー交換できることがあります。費用を抑えやすいのは魅力ですが、修理店によっては非純正バッテリーが使われることもあるため注意したいところです。
非純正部品を使うと、iPhoneの「部品と修理の履歴」に「不明」と表示されることがあります。性能や安全性に影響する可能性があるほか、非正規修理が原因の不具合はAppleの保証やAppleCare+の対象外になる場合もあります。
ビンテージ製品とオブソリート製品
バッテリー交換をしようと思っても、機種が古いとApple公式の修理を受けられないことがあります。Appleは販売終了からの経過年数で、製品を2つに分類しています。
- ビンテージ製品(販売終了から5〜7年)→ 部品の在庫がある限り、正規修理を受けられる。ただし在庫切れになれば対応終了
- オブソリート製品(販売終了から7年以上)→ 正規修理は一切不可。部品の取り寄せもできない
どちらに分類されるかは、Appleサイトで確認できます。以下を参考にしてください。
販売終了から5年が経過すると、バッテリー交換を含め修理できない可能性が出てきます。
買い換えのベストタイミングは?
「サポート終了の1年前」が現実的なライン
iOSのメジャーサポートが終了するタイミングではなく、その1年前が現実的な買い換えの目安です。理由はいくつかあります。
まずバッテリーの劣化です。特にiPhone 14以前なら、購入から4〜5年も経てばバッテリーの劣化がそれなりに進んでいるはずです。交換すればハードは延命できますが、ソフト寿命の期限も近いなら、交換費用をかけるよりも買い換えたほうが合理的です。
そして見落としがちなのが、下取り・売却価格が先に崩れること。「次に切られそう」と見られた機種は、サポートが実際に終わる前から中古相場が下がる傾向があります。「価格が下がらないうちに売却したい」と考える場合も、このあたりが買い換えラインになります。
2026年に買い換えを検討すべきモデルは?
2026年3月時点で、買い換えの優先度が高い順に整理しました。
iPhone 11/SE(第2世代)
A13チップ搭載で、iOS 26にはまだ対応中ですが、次のiOSのメジャーアップデートで打ち切りとなる可能性がもっとも高い機種です。Apple Trade Inの下取り額はiPhone 11で最大19,000円。売却を考えるなら早めに動いたほうが有利です。
iPhone 12シリーズ
A14チップ搭載で、推定残りは約1.5年。急いで買い換える必要はありませんが、来年以降を見据えて計画は立てておきたいところです。Apple Trade Inの下取り額はiPhone 12で最大24,000円です。
iPhone 13以降はまだ余裕があります。A15チップ以降のモデルは推定で2.5年以上の残りサポート期間があります。ただし、バッテリーの劣化が進んでいる場合もあるので、バッテリーを交換してもう数年使うか、交換せずもう少し粘るかを検討してみてください。
まとめ
今回の記事では、「iPhoneの寿命は?」「あと何年使える?」というところを、iOSサポート期間のこれまでの実績やバッテリー交換などのハード面から解説しました。
まとめとしてポイントを振り返っておきます。
iPhoneは適切に使えば6〜7年は現役で使えます。本記事が、自分のiPhoneがあとどれくらい持ちそうか、買い換えを検討すべきかどうかの参考になれば幸いです。
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