今回の記事では、「iPhoneにおすすめのモバイルバッテリー」を用途別・バッテリー容量別に厳選してご紹介します。
モバイルバッテリーは種類が多く、製品によって特徴もさまざま。バッテリー容量や出力ワット数、ワイヤレス充電やケーブル内蔵の有無など、チェックすべき項目が多く「結局どれを選べばいいの?」と迷ってしまう方も多いかと思います。
本記事では、筆者が実際に使用したモバイルバッテリーのなかから、iPhoneユーザーにおすすめできる14製品を厳選。5,000mAh・10,000mAh・20,000mAhの容量別に整理しているので、ぜひ自分に合った1台を見つけてみてください!
モバイルバッテリーの選び方
次に、モバイルバッテリーの選び方を解説します。押さえておきたいポイントがいくつかあるので、さらっとでも目を通してみてください。
5,000〜10,000mAhクラスがおすすめ
まずモバイルバッテリーの「バッテリー容量」について。iPhoneには、「5,000〜10,000mAhクラス」がおすすめです。
5,000〜10,000mAhクラスなら、iPhoneを約0.6〜1.9回フル充電でき、日常使いには必要十分。コンパクト・軽量なものが多く、持ち運びにも困りません。バッテリー容量が大きくなるほど、サイズ・重量・価格もアップします。「大容量を買ったけど、重くて結局持ち歩かなくなった」というのはよくある話です。

もちろん、「友人や家族と共有したい」「車移動が多く携帯性よりも容量を重視したい」という場合はその限りではありません。本記事でも20,000mAhクラスのおすすめを紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
参考に、バッテリー容量別に「iPhoneを約何回フル充電できるかの目安」をまとめておきました。
iPhoneを約何回フル充電できる?
| 機種 | バッテリー容量 | 5,000mAh | 10,000mAh | 20,000mAh |
|---|---|---|---|---|
| iPhone 17 Pro Max | 5,088 mAh | 約0.6回 | 約1.2回 | 約2.4回 |
| iPhone 17 Pro | 4,252 mAh | 約0.7回 | 約1.4回 | 約2.8回 |
| iPhone 17 | 3,692 mAh | 約0.8回 | 約1.6回 | 約3.2回 |
| iPhone 17e | 4,005 mAh | 約0.7回 | 約1.5回 | 約3.0回 |
| iPhone Air | 3,149 mAh | 約1.0回 | 約1.9回 | 約3.8回 |
| iPhone 16 Plus | 4,674 mAh | 約0.6回 | 約1.3回 | 約2.6回 |
| iPhone 16 | 3,561 mAh | 約0.8回 | 約1.7回 | 約3.4回 |
バッテリー容量は参考値です。充電のロスを考慮して6掛けで計算しています。充電可能回数は目安となります。
あくまでも「目安」である点には注意ですが、実際の使用感覚に近い数値になっているかと思います。「バッテリー容量はどうしよう?」と迷ったら、上の表を参考に「自分にとってちょうどいいバッテリー容量」を選んでみてください。
出力ワット数は「20W以上」でOK
iPhone 8以降の機種は急速充電規格「USB PD(Power Delivery)」に対応しています。そのため、モバイルバッテリーもUSB PD対応のものを選ぶのが大前提です。
そして、「USB-Cポートが20W以上の出力に対応するもの」を選んでください。20W以上あれば、iPhoneを十分な速度で充電できます。以下の表は、急速充電に必要な出力ワット数を機種別にまとめたものです。
| 機種 | 充電速度 | 必要な出力 |
|---|---|---|
| iPhone 17 iPhone 17 Pro iPhone 17 Pro Max | 20分で最大50%充電 | 40W以上 |
| iPhone Air iPhone 16 シリーズ iPhone 17e | 30分で最大50%充電 | 20W以上 |
バッテリー容量の大きいiPhone 16 Plus/16 Pro Maxは、50%までの目安が約35分です。
たとえばiPhone 17シリーズをお使いの場合、「40W以上の出力に対応するもの」を選べば、20分で最大50%と最速で充電できます。
ただ、iPhone 17で確認した限りでは、30W充電時と40W充電時で実測ワット数にほとんど差はありませんでした。つまり体感の充電速度もほぼ変わりません。


40W以上にこだわらなくても、「30W以上」で最速に近いスピードが得られます。iPhoneの急速充電については、以下の記事で詳しく解説しています。
入力ワット数にも注目
モバイルバッテリーを選ぶにあたっては、出力ワット数だけでなく「入力ワット数」にも注目です。対応する入力ワット数が高いほど、モバイルバッテリー本体をより高速に充電できます。

本記事でも紹介している「Anker Power Bank (25000mAh, Built-In & 巻取り式USB-Cケーブル)」は、最大100Wの入力に対応し、約2時間で本体をフル充電(100W充電時)できます。
ひと昔前だと、20,000mAhを超えるモバイルバッテリーはフル充電に約半日かかるものがざらにありました。「本体をいかに高速に充電できるか」は、使い勝手に大きく関わってくるところ。見落としがちなポイントなので、忘れずチェックしておきましょう。
ワイヤレス充電規格について
ワイヤレス充電に対応するモバイルバッテリーを選べば、ケーブル不要でiPhoneを充電できます。

便利なワイヤレス充電ですが、機種によって事情が異なるのでまとめておきます。
| 機種 | MagSafe/ Qi2 25W | MagSafe/ Qi2 15W | Qi |
|---|---|---|---|
| iPhone 16〜17 ※17eと16eを除く | 最大25W | 最大15W | 最大7.5W |
| iPhone Air | 最大20W | 最大15W | 最大7.5W |
| iPhone 17e iPhone 12〜15 | 最大15W | 最大15W | 最大7.5W |
| iPhone 8〜11/X/XS/XR iPhone 16e iPhone SE(第2世代以降) | ─ | ─ | 最大7.5W |
iPhone 16/16 Proは、AppleのMagSafe充電器のページでは「本体が受け取るピークは22.5W」と案内されています(技術仕様は最大25W表記)。
モバイルバッテリーで主流なのは「Qi2 15W」対応の製品で、iPhone 12シリーズ以降(16eを除く)を最大15Wで充電できます。本記事で紹介している「UGREEN MagFlow Qi2 25W」のように、Qi2 25W対応の製品も増えてきました。
最速を求めるならQi2 25W対応製品ですが、個人的には「Qi2 15Wで十分」だと考えています。くっつけるだけで「いつのまにか充電できている」のがワイヤレスの良さ。有線ほど充電速度にこだわらなくて大丈夫です。
メーカー・ブランドの信頼性も大事
モバイルバッテリーは、「多くのユーザーから選ばれているメーカー・ブランドの製品」を選んでください。
有名メーカー・ブランドの製品なら──
- 安全に配慮した設計で、保護機能が備わっている。
- 責任の所在が明確で、リコールを含め問題があったときにしっかり周知してくれる。
- 処分に困らない(JBRC加盟メーカーの製品は、膨張・破損・水濡れがなければリサイクルBOXに投入できる)。
ここ1〜2年でも、Anker製モバイルバッテリーのリコールが複数ありました(2026年8月時点でも回収を受付中)。有名メーカー・ブランドの製品だからといって絶対的に安心というわけではありません。しかし、リコールについてきちんとアナウンスし、回収・交換・返金と責任ある対応がなされている点を踏まえれば、私はAnkerは信頼できるメーカーだと感じています。

私も実際にAnkerから送られてきた返送キットで回収・返金してもらいました。無名メーカーでは、事故があってもアナウンスがないどころか、日本国内に窓口が見つからないこともあります。
決して「無名メーカー = 危険」というわけではありませんが、「安全性」を考えたときに、やはり多くのユーザーから支持され実績のあるメーカー・ブランドの製品が安心です。
5,000mAhクラス
Anker Nano Power Bank (22.5W, Built-In USB-C Connector)

| バッテリー容量 | 5,000mAh |
|---|---|
| ワイヤレス充電 | ─ |
| ポート構成 | USB-C × 2(折りたたみ含む) |
| USB-C出力 | 最大22.5W(iPhoneでは最大20W) |
| USB-C入力 | 最大18W |
| サイズ | 約77 × 37 × 25mm |
| 重量 | 約102g |
折りたたみできるUSB-Cコネクタを内蔵したモバイルバッテリー。iPhoneに直挿しして充電できるため、ケーブルを持ち歩く必要がありません。

折りたたんだ状態のサイズは約77 × 37 × 25mm、重量も約102gと軽量で携帯性は抜群。「念のためにバッグに入れておく」という感覚で持ち出せる気軽さが魅力です。

コンパクトながら最大20Wの急速充電に対応し、パワーは必要十分。バッテリー容量は5,000mAhと控えめですが、iPhone 17を約0.8回フル充電でき「夕方の追い充電」といった用途なら不足ありません。
1つ注意したいのは、ケースとの相性。厚みのあるケースや端子まわりの開口が狭いケースでは、奥まで挿し込めない場合があります。また、直挿しした状態ではUSB-C端子に本体の重さがかかるため、充電中に操作するときは手で支えながら使ってください。
Anker Power Bank (30W, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)

| バッテリー容量 | 5,000mAh |
|---|---|
| ワイヤレス充電 | ─ |
| ポート構成 | USB-C × 2(内蔵ケーブル含む) |
| USB-C出力 | 最大30W(充電器として使用時) 最大22.5W(モバイルバッテリーとして使用時) |
| USB-C入力 | 最大10.5W(パープルは最大15W) |
| サイズ | 約83 × 50 × 31mm |
| 重量 | 約200g |
充電器とモバイルバッテリー、充電ケーブルが1台にまとまった3-in-1製品。折りたたみ式の電源プラグを内蔵しており、コンセントに挿せば最大30W出力の充電器として使えます。

最大のメリットは、充電器・モバイルバッテリー・充電ケーブルを別々に持ち歩かなくていいこと。コンセントがあれば充電器として、なければモバイルバッテリーとして、と場面に応じた使い分けが1台で完結します。

約200gとやや重さはあるものの、3-in-1でまとめて持ち歩けることを考えれば、トータルの荷物はむしろ減ります。「持ち物を減らしたい」というミニマル指向の人にマッチするはず。
なお、記事内では10,000mAh版の「Anker Power Bank (10000mAh, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)」も紹介しています。バッテリー容量重視ならそちらもチェックしてみてください。
Anker Nano Power Bank (5000mAh, MagGo, Slim)

| バッテリー容量 | 5,000mAh |
|---|---|
| ワイヤレス充電 | Qi2 15W |
| ポート構成 | USB-C × 1 |
| USB-C出力 | 最大20W |
| USB-C入力 | 最大20W |
| サイズ | 約102 × 71 × 8.6mm |
| 重量 | 約110g |
iPhoneの背面にピタッとくっつけてワイヤレス充電できる、Qi2対応のモバイルバッテリー。最大の特徴は、わずか約8.6mmという薄さ。いい意味で存在感がなく、バッグに放り込んでおいたり、片手で操作したりできます。

ワイヤレスの出力は最大15Wで、Qi2 25Wには非対応。ただ充電していることを忘れるくらいスリムなので、「いつのまにか充電できている」という感覚です。有線なら最大20Wでさらに高速に充電できます。
「バッテリー容量やワイヤレスの速度が物足りない」と感じる方は、後ほど紹介する「UGREEN MagFlow Qi2 25W」をチェックしてみてください。容量は10,000mAhで、より高速なQi2 25Wにも対応しています。
CIO SMARTCOBY SLIM Ⅱ Wireless 2.0 SS5K

| バッテリー容量 | 5,000mAh |
|---|---|
| ワイヤレス充電 | Qi2 15W |
| ポート構成 | USB-C × 1 |
| USB-C出力 | 最大20W |
| USB-C入力 | 最大20W |
| サイズ | 約102 × 70 × 8.7mm |
| 重量 | 約121g |
発火しにくい「半固体系バッテリー」を採用し、安全性をうたうQi2対応モバイルバッテリー。半固体バッテリーを採用した製品はまだ少なく、5,000mAhクラスとしてはやや高価ですが、安全性を重視したい方にはおすすめです。

スペック面ではQi2ワイヤレス最大15W、USB-C有線最大20Wと、先に紹介した「Anker Nano Power Bank (5000mAh, MagGo, Slim)」とほぼ同等。サイズ感もほぼ同じでスリム・軽量です。
強度と放熱性に優れるアルミニウム合金のボディは高級感があります。放熱性が高いぶん充電時の熱は手に伝わりやすいですが、それだけしっかり放熱してくれているとも言えるでしょう。本製品については別記事で詳細レビューも書いているので、そちらもあわせてチェックしてみてください。
10,000mAhクラス
Anker Power Bank (10000mAh, 22.5W)

| バッテリー容量 | 10,000mAh |
|---|---|
| ワイヤレス充電 | ─ |
| ポート構成 | USB-C × 2 USB-A × 1 |
| USB-C出力 | 最大22.5W(iPhoneでは最大20W) |
| USB-C入力 | 最大20W |
| サイズ | 約114 × 71 × 16mm |
| 重量 | 約200g |
Ankerの大ベストセラー「PowerCore 10000」の後継モデル。ズバリ魅力は、10,000mAhクラスで頭ひとつ抜けたコストパフォーマンスの良さです。Amazonでの実勢価格は約3,500円で、タイムセール時には3,000円を切ることもあります。
出力は最大22.5W、USB-C × 2とUSB-A × 1の合計3ポートを搭載。飛び抜けたスペックではないものの、10,000mAhの容量とあわせて「日常使いには必要十分」という安心感があります。
ストラップとしても使えるUSB-Cケーブルが付属し、バッテリー残量は1%刻みで確認可能。ただ安いだけではなく、十分なパワーに使い勝手の良さも備えています。iPhone用に10,000mAhクラスを探している方に、まずチェックしてほしい1台です。
UGREEN Zapix 10,000mAh(PB507)

| バッテリー容量 | 10,000mAh |
|---|---|
| ワイヤレス充電 | ─ |
| ポート構成 | USB-C × 1 USB-A × 1 |
| USB-C出力 | 最大20W |
| USB-C入力 | 最大20W |
| サイズ | 約112 × 71 × 16.5mm |
| 重量 | 約210g |
続いてはUGREENの「Zapix 10,000mAh(PB507)」。魅力はとにかく価格が安いこと。予算を抑えて10,000mAhクラスを手に入れたい方におすすめの1台です。
USB-CとUSB-Aの2ポート構成で、USB-Cは最大20W出力に対応。iPhoneの急速充電に足りるパワーで、バッテリー残量も数字で確認できます。

先に紹介した「Anker Power Bank (10000mAh, 22.5W)」と比べると機能はシンプルですが、そのぶん価格は一段安め。低電流モードも搭載していて、ワイヤレスイヤホンなど小物の充電にも使えます。「モバイルバッテリーは充電できれば十分」という方にちょうどいい選択肢です。
UGREEN Nexode Wavy 10000mAh・45Wモバイルバッテリー

| バッテリー容量 | 10,000mAh |
|---|---|
| ワイヤレス充電 | ─ |
| ポート構成 | USB-C × 2(ストラップ式ケーブル含む) USB-A × 1 |
| USB-C出力 | 最大45W |
| USB-C入力 | 最大36W |
| サイズ | 約109 × 69 × 18mm |
| 重量 | 約211g |
「燃えにくさ」を正面から打ち出した、安全重視のモバイルバッテリー。発火リスクを抑えた設計のATL製バッテリーセル「Dymondcell」を採用し、釘刺しや2.5トンの圧迫、135℃の加熱といった試験をクリアしています(いずれもメーカー試験)。
ディスプレイの表示内容もユニークで、バッテリー残量に加えてセルの温度やバッテリーの健康度まで確認できます。「モバイルバッテリーの発火事故が気になる」という方に、まさにうってつけの1台です。

ストラップにもなる内蔵USB-Cケーブルは、単ポートなら最大45W出力に対応。iPhone 17シリーズの高速充電(40W以上)の条件を満たすほか、MacBook Airに少し充電を足しておく、といった使い方も守備範囲です。
気をつけたいのは、複数ポートの同時使用時は合計15Wまで出力が下がることと、内蔵ケーブルが約17.5cmと短めなこと。それでも、厚さ約18mm・約211gのボディにここまで詰め込んで、ケーブルいらずで持ち歩けるのは大きな魅力です。充電まわりの実測は、別記事のレビューに載せています。
Anker Power Bank (10000mAh, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)

| バッテリー容量 | 10,000mAh |
|---|---|
| ワイヤレス充電 | ─ |
| ポート構成 | USB-C × 2(内蔵ケーブル含む) |
| USB-C出力 | 最大30W |
| USB-C入力 | 最大30W |
| サイズ | 約108 × 51 × 31mm |
| 重量 | 約250g |
先に紹介したAnker Power Bank (30W, Fusion, Built-In USB-C ケーブル)の10,000mAh版。モバイルバッテリー・USB充電器・USB-Cケーブルが一体になった3-in-1はそのままに、バッテリー容量が倍増しています。

10,000mAhあればiPhoneを1.5回前後フル充電でき、最大30WのUSB-C出力でiPadの充電にも対応します。コンセントに挿せば本体への充電とスマホへのパススルー充電を同時にこなせるため、旅行や出張では特に重宝するでしょう。

ただし、コンセントプラグとケーブルを内蔵している分、重量は約250gと10,000mAhクラスではやや重め。スマホと重ねて手持ちするよりも、バッグに入れて充電しておく使い方が向いています。「容量は5,000mAhで十分」という方は、より軽量な5,000mAh版がおすすめです。
Anker Nano Power Bank (10000mAh, 45W, 巻取り式 USB-Cケーブル)

| バッテリー容量 | 10,000mAh |
|---|---|
| ワイヤレス充電 | ─ |
| ポート構成 | USB-C × 2(巻き取り式含む) USB-A × 1 |
| USB-C出力 | 最大45W |
| USB-C入力 | 最大30W |
| サイズ | 約82 × 51 × 36mm |
| 重量 | 約230g |
Anker初の巻き取り式USB-Cケーブル一体型モバイルバッテリー。ケーブルは本体に内蔵されており、約7〜70cmの間で8段階の長さ調整が可能です。バッグの中でケーブルが絡まるストレスとは無縁です。

内蔵USB-CケーブルとUSB-Cポートは最大45Wの出力に対応。iPhone 17シリーズをフルスピードで充電できるほか、ノートPCの補助充電にも使え、幅広いデバイスをカバーできる高い充電性能も魅力です。

サイズは約82 × 51 × 36mmと、ケーブルが内蔵されているとは思えないほどコンパクト。毎日持ち歩くバッグに忍ばせておき、必要なときにケーブルだけを引き出して充電する──そんな使い方が便利です。
Belkin BoostCharge Pro モバイルバッテリー10K(Apple Watch充電機能付き)

| バッテリー容量 | 10,000mAh |
|---|---|
| ワイヤレス充電 | Apple Watch磁気充電(5W・高速充電対応) |
| ポート構成 | USB-C × 2(内蔵ケーブル含む) |
| USB-C出力 | 最大45W |
| USB-C入力 | 最大30W |
| サイズ | 約118 × 60 × 32.4mm |
| 重量 | 約265g |
今回ご紹介する14製品のなかで唯一、Apple Watchを充電できるモバイルバッテリー。収納式の磁気充電パッドはApple Watchの高速充電に対応し、Apple Watch Series 10なら約30分で0から80%まで充電できます。

有線側も強力で、内蔵USB-CケーブルとUSB-Cポートは最大45W出力。iPhoneとApple Watchを同時に充電しても40W+5Wで振り分けられるため、どちらも速度が落ちません。
気になるのは13,990円(2026年8月時点)という価格と、約265gの重さ。とはいえ、Apple Watchの充電器を別に持ち歩く手間がなくなることを考えれば、荷物をひとつにまとめられる価値は十分あります。iPhoneとApple Watchの同時充電の実測は、詳細レビューでチェックしてみてください。
UGREEN MagFlow Qi2 25W

| バッテリー容量 | 10,000mAh |
|---|---|
| ワイヤレス充電 | Qi2 25W |
| ポート構成 | USB-C × 2(内蔵ケーブル含む) |
| USB-C出力 | 最大30W |
| USB-C入力 | 最大30W |
| サイズ | 約110.8 × 70 × 21mm |
| 重量 | 約254g |
Qi2 25W対応のモバイルバッテリー。iPhone 16〜17シリーズ(16e・17eを除く)はiOS 26以降にアップデートすることで、Qi2 25Wによる高速なワイヤレス充電が可能になります(iPhone Airは最大20W)。

ストラップ型の内蔵USB-CケーブルとUSB-Cポートは、どちらも最大30Wの入出力に対応。ワイヤレスと合わせて最大3台のデバイスを同時に充電できます。
デメリットはサイズ・重量が大きなこと。厚さ約21mm・重量約254gは、先に紹介した「Anker Nano Power Bank (5000mAh, MagGo, Slim)」(約8.6mm・約110g)と比べると、容量が倍とはいえかなりのボリュームです。
Qi2 25W対応に加えて内蔵USB-Cケーブルやディスプレイといったメリットも多いですが、高機能なぶん、スリムタイプのような身軽さはない点には注意してください。ただし、Qi2 25Wに対応したモバイルバッテリーは、増えてきたとはいえまだ多数派ではありません。充電速度や機能性に魅力を感じるなら、チェックする価値ありです。
20,000mAhクラス
UGREEN 20000mAhモバイルバッテリー PB312

| バッテリー容量 | 20,000mAh |
|---|---|
| ワイヤレス充電 | ─ |
| ポート構成 | USB-C × 1 USB-A × 2 |
| USB-C出力 | 最大20W |
| USB-C入力 | 最大20W |
| サイズ | 約147 × 72 × 28mm |
| 重量 | 約435g |
20,000mAhの大容量で3,000円台。大容量モバイルバッテリーのなかでも、特にコストパフォーマンスに優れた1台です。iPhoneを2〜4回ほどフル充電でき、お手頃な価格で手に入るのが最大の魅力でしょう。

USB-C × 1とUSB-A × 2の3ポート構成で、USB-Cは最大20Wの出力に対応。パワーは控えめですが、iPhoneやiPadの充電がメインなら不足なく活用できます。

注意点としては、大容量ゆえにサイズ・重量が大きいこと。旅行や出張時の使用がメインなら許容範囲ですが、持ち出す頻度が高いと「ちょっとしんどいかも……」と感じるかもしれません。
また、入力は最大20Wのため、本体のフル充電にはそれなりの時間がかかります(約6時間)。かつてはフル充電に半日以上かかっていたことを考えれば十分高速ですが、放電・充電の頻度が高いならさらにパワフルなモバイルバッテリーもチェックしてみてください。
Anker Zolo Power Bank (20000mAh, 30W, Built-In USB-Cケーブル)

| バッテリー容量 | 20,000mAh |
|---|---|
| ワイヤレス充電 | ─ |
| ポート構成 | USB-C × 2(内蔵ケーブル含む) USB-A × 1 |
| USB-C出力 | 最大30W |
| USB-C入力 | 最大20W |
| サイズ | 約120 × 70 × 30mm |
| 重量 | 約360g |
20,000mAhの大容量に内蔵USB-Cケーブルまで付いて、公式価格4,990円(2026年8月時点)。「大容量もケーブル一体型も欲しい、でも値段は抑えたい」という方にうれしい1台です。

出力は最大30Wで、iPhoneはもちろんiPadの急速充電もカバーします。約15cmの内蔵ケーブルが本体と一体なので、バッグの中で絡まる心配も、ケーブルを忘れる心配もありません。
注意したいのは、本体への充電がやや遅いこと。入力は最大20Wで、フル充電には約5時間かかります。一方、重量は約360gと今回の20,000mAhクラスでは最軽量。宿泊先でゆっくり充電する使い方なら、価格も含めて有力な候補になるでしょう。
Anker Power Bank (25000mAh, Built-In & 巻取り式USB-Cケーブル)

| バッテリー容量 | 25,000mAh |
|---|---|
| ワイヤレス充電 | ─ |
| ポート構成 | USB-C × 3(巻き取り式、ストラップ式含む) USB-A × 1 |
| USB-C出力 | 最大100W(合計最大165W) |
| USB-C入力 | 最大100W |
| サイズ | 約158 × 54 × 49mm |
| 重量 | 約595g |
今回紹介している製品のなかで、もっともハイスペックなのがこの1台。25,000mAhの大容量に加え、単ポート最大100W・合計最大165Wという圧倒的な出力が特徴。iPhoneはもちろん、MacBook Proクラスのノートパソコンまでしっかり充電できます。

充電性能だけでなく使い勝手もトップクラス。巻取り式USB-Cケーブル(約70cm)とストラップ型USB-Cケーブル(約30cm)の2本を本体に内蔵し、さらにUSB-CポートとUSB-Aポートも備えています。最大4台の同時充電が可能です。

ディスプレイにはバッテリー残量だけでなく、各ポートの入出力ワット数や本体温度も表示されるため、充電状況をリアルタイムで把握できます。入力も最大100Wに対応しており、100W以上の充電器があれば約2時間で本体をフル充電できます。
ただし、重さは約595gと500mlペットボトル並み。サイズも相応で、毎日持ち歩くには覚悟が必要でしょう。価格も17,990円(2026年8月時点)と今回紹介したなかでは最も高価ですが、ケーブル2本内蔵・最大165W・25,000mAhというスペックを考えれば、これ1台ですべてをまかないたい人にとっては納得の選択肢となるはずです。使い勝手の細かいところは、別記事のレビューで紹介しています。
自分にとって「ちょうどいい1台」を選ぼう
今回は、iPhoneユーザーにおすすめできるモバイルバッテリー14製品を、5,000mAh・10,000mAh・20,000mAhの容量別にご紹介しました。最後に、選び方のポイントをおさらいしておきます。
- バッテリー容量は「5,000〜10,000mAhクラス」が基本。旅行やシェアには20,000mAhクラスもあり。
- 出力は20W以上でOK。iPhone 17シリーズを最速で充電するなら40W以上。
- 本体を充電する「入力ワット数」も忘れずチェック。
- ワイヤレスはQi2 15Wで十分。最速を求めるならQi2 25W対応を。
- 多くのユーザーから選ばれているメーカー・ブランドの製品を選ぶ。
モバイルバッテリーは、毎日持ち歩いてこそ頼れる道具。スペックの高さを追いかけるより、容量・重さ・機能が自分の使い方に合っているかで選ぶと失敗しません。本記事を参考に、ぜひ自分に合った1台を見つけてみてください!
よくある質問
USB-Cケーブルはどんなものを用意すればいい?
両端がUSB-Cの充電ケーブルであれば、iPhoneの充電はまず問題ありません。USB-C to USB-Cケーブルは規格上、最低でも60W(20V/3A)の給電に対応しているためです。ただし、60Wを超えるワット数への対応はケーブルごとに異なるので、高入力のモバイルバッテリーを使う場合は対応ワット数を確認してください。

おすすめは「Anker PowerLine III Flow USB-C & USB-C ケーブル」。シリコン素材で扱いやすく、個人的にも使用頻度の高い1本です。最大240Wに対応するため、65Wや100W入力のモバイルバッテリー本体の充電にも使えます。
モバイルバッテリーを充電するのにどんな充電器が必要?
USB PDに対応するUSB-C充電器が必要です。
充電器の出力ワット数によって充電時間は大きく変わります。たとえば65W入力に対応するモバイルバッテリーなら、65W以上の出力ができる充電器を使えば最速で充電可能。モバイルバッテリーの「入力ワット数」を確認した上で充電器を用意するようにしてください。
高出力なモバイルバッテリーでiPhoneを充電しても大丈夫?
問題ありません。
USB PDでは充電器側とデバイス側が通信し、デバイスが必要な分だけ電力を受け取る仕組みです。たとえば最大100WのモバイルバッテリーにiPhoneをつないでも、iPhone側が受け入れるワット数までしか流れません。
大は小を兼ねるので、「MacBookも充電したい」という場合に高出力モデルを選べば、iPhoneとの共有も可能。「出力が大きすぎてiPhoneが壊れる」ということはないので、安心して使ってください。
飛行機に持ち込める?
今回紹介した製品はすべて機内に持ち込めます。飛行機へのモバイルバッテリーの持ち込みは、ワット時定格量が160Wh以下のものに限り、1人2個まで(預け入れは不可)。今回紹介したなかで最も容量が大きい25,000mAhでも約92.5Whなので、個数さえ守れば問題ありません。
注意したいのは、2026年4月24日からルールが厳しくなったこと。座席上の収納棚に入れず手元で保管することに加えて、機内でのモバイルバッテリーへの充電と、モバイルバッテリーからスマホなどへの充電がどちらも禁止されました。機内での充電は、座席に備え付けの電源を使ってください。
さらに2027年1月以降は、上限が100Whへ引き下げられる可能性もあると航空会社が案内しています。搭乗前に、利用する航空会社の最新ルールもあわせて確認しておきましょう。
Qi2とMagSafeの違いは?
MagSafeはApple独自のワイヤレス充電規格で、iPhone 12シリーズから採用されています。磁石でiPhoneの背面にピタッと吸着し、位置ズレなく充電できるのが特徴です。
Qi2は、このMagSafeをベースに策定されたワイヤレス充電の国際標準規格。つまりMagSafeの仕組みが業界標準として採用されたもので、磁石による吸着や充電の仕組みはほぼ同じです。厳密には規格や認証の体系が異なるものの、iPhoneのMagSafe対応モデルであれば、Qi2対応のモバイルバッテリーや充電器もそのまま使えます。iPhoneユーザーにとっては「Qi2=MagSafe」と考えてOKです。
Apple純正のモバイルバッテリーはある?
現在Appleが販売している純正モバイルバッテリーは、iPhone Air専用の「iPhone Air MagSafeバッテリー」だけです。
かつて販売されていた「MagSafeバッテリーパック」はすでに販売終了しており、iPhone Air以外のiPhoneで使える純正品は現在ありません。MagSafeの仕組みはQi2として標準化されているので、本記事で紹介したようなQi2対応のモバイルバッテリーから選ぶのが現実的です。
ワイヤレス充電時の発熱が気になる場合は?
ワイヤレス充電はその仕組み上、有線と比べて発熱しやすい傾向があります。特にQi2対応のモバイルバッテリーをiPhoneに貼り付けたまま使うと、バッテリーとiPhone本体の両方が熱を持つことがあります。
発熱が気になる場合は、iPhoneケースを外して充電する、直射日光を避ける、充電中の動画視聴やゲームなど負荷の高い操作を控える、といった対策が有効です。iPhoneには温度が上がりすぎると自動的に充電を制限する保護機能があるので、通常の使い方であれば過度に心配する必要はありません。
ケースをつけたままワイヤレス充電できる?
MagSafe対応ケースであれば、装着したままワイヤレス充電できます。Apple純正ケースはもちろん、サードパーティ製でも「MagSafe対応」と記載されているケースなら問題ありません。
MagSafe非対応のケースでは、磁力が弱まってモバイルバッテリーがうまく吸着しなかったり、充電速度が低下したりすることがあります。厚みのあるケースや金属素材のケースは特に影響が大きいため注意が必要です。
Qi2/MagSafe対応のモバイルバッテリーを快適に使うなら、MagSafe対応ケースを選んでおくのがおすすめです。
モバイルバッテリーの寿命は?買い換え時期の目安は?
モバイルバッテリーに使われているリチウムイオン電池は、充放電を繰り返すことで徐々に劣化していきます。寿命の目安となる充放電サイクルは製品によって幅があり、300〜500回程度のものから、長寿命をうたう約2,000回のものまでさまざまです。
毎日使うなら1〜2年、週に数回程度なら2〜3年が、買い換えを考えはじめる目安。次のような症状が出てきたら交換を検討しましょう。
- 以前より明らかに充電できる回数が減った
- 充電速度が目に見えて遅くなった
- 本体が膨らんでいる、異常に発熱する
特に本体の膨張や異常な発熱は安全上のリスクがあるため、すぐに使用を中止してください。
なお、本記事で紹介している「CIO SMARTCOBY SLIM Ⅱ Wireless 2.0 SS5K」の半固体系セルや、「UGREEN Nexode Wavy」のATL製セルのように、電池の劣化や発火リスクに配慮した製品も増えています。長く安心して使いたい方は、こうしたモデルを選択肢に入れてみてください。
使わなくなったモバイルバッテリーの捨て方は?
モバイルバッテリーは一般ゴミとして捨てることはできません。リチウムイオン電池が内蔵されており、ゴミ収集車や処理施設での発火事故の原因になります。
小型電池のリサイクルを推進するJBRCに加盟するメーカーの製品なら、家電量販店やホームセンターなどに設置されている「小型充電式電池リサイクルボックス」に入れるのがもっとも手軽です。分解はせず、端子をテープなどで絶縁したうえで本体ごと入れてください。
本体が膨張している場合は、基本的にリサイクルボックスに投入できません。その場合はお住まいの自治体に問い合わせて、適切な処分方法を確認してください。