コンパクトなのに大容量&パワフル&高機能なモバイルバッテリー。そんな「Anker Prime Power Bank (20100mAh, 220W)」がAnkerから登場しました。
仕様や機能は先日レビューしたフラッグシップモデル「Anker Prime Power Bank (26250mAh, 300W)」とよく似ており、ディスプレイやアプリ連携と機能満載です。
Anker Prime Power Bank (20100mAh, 220W)がおすすめなのは、高い充電性能や機能性とコンパクトさの両立を求める方。持ち運ぶことが多いなら、より携帯性に優れるAnker Prime Power Bank (20100mAh, 220W)が有利です。
製品の仕様

| 製品名 | Anker Prime Power Bank (20100mAh, 220W) |
|---|---|
| バッテリー容量 | 20,100 mAh(72.36 Wh) |
| ポート構成 | USB-C x 2 USB-A x 1 ポゴピン(充電用) |
| 入力 | USB-C1/C2:5V⎓3A/9V⎓3A/12V⎓3A/ 15V⎓3A / 20V⎓5A(最大100W) ポゴピン:15~25.2V⎓5A(最大100W) |
| USB-C1/C2出力 | USB-C1/C2:5V⎓3A / 9V⎓3A / 12V⎓3A / 15V⎓3A / 20V⎓5A / 28V⎓5A(最大140W) |
| USB-A出力 | USB-A:5V⎓3A/9V⎓2A/10V⎓2.25A/12V⎓1.5A(最大22.5W) |
| 合計出力 | 最大220W |
| その他の機能 | 充電状況などを確認できるディスプレイ 専用アプリとの連携(モニタリング/充電モード/出力配分のカスタマイズなど) 低電流モード 温度管理システム「ActiveShield 4.0」 過電圧保護や過充電/過放電保護などの安全機能 |
| サイズ | 約147 x 51 x 44 mm |
| 重量 | 約520 g |
| カラー | ブラック(A110BH11) |
| パッケージ内容 | Anker Prime Power Bank (20100mAh, 220W)、USB-Cケーブル、収納ポーチ、取扱説明書 |
| メーカー保証 | 24か月 + 6か月(Anker会員登録後) |
| 価格(税込) | 19,990円 |
バッテリーは20,100mAhと大容量で、スマホを約4回フル充電可能です。タブレットやノートPCといった中型・大型デバイスの充電もカバーできます。出張や旅行、カフェでのPC作業などあらゆるシーンで活躍してくれます。また、飛行機内への持ち込みも可能です(航空会社の規定を確認)。
製品の外観とサイズ
















第一印象は「小さい」
Anker Prime Power Bank (20100mAh, 220W)を開封したときの第一印象は、「小さいな」というものでした。同クラスのモバイルバッテリーと比べても明らかに小さいです。

Anker Prime Power Bank (20100mAh, 220W)の本体サイズは約147 x 51 x 44 mm。スリムな形状もあって数字以上にコンパクトに感じます。そして忘れてはいけないのは充電性能・機能性ともにトップクラスということ。それらとコンパクトさが見事に両立されています。

スリムな形状のおかげでバッグへの収まりが良いこともポイントですね。バックパックやスーツケースでは、荷物の間にすっぽり収まってくれます。
一方で重量は約520gと重めです。500mlペットボトルと同じくらいの重さで、手に持つとそれなりにずっしりと重さを感じます。とはいえ、背負えるバックパックに入れて持ち運ぶ分には気にならないレベルです。
合計220W出力の高い充電性能
Anker Prime Power Bank (20100mAh, 220W)は合計3ポートを搭載し、USB-Cポートは最大140W出力、合計で最大220W出力が可能です。スマホから15インチクラスのノートPCまで、なんでもこいの充電性能を備えます。

ノートPCの充電なら、たいていは100Wあれば十分な速度で充電できます。最大で140W出力に対応するので、USB PD 3.1に対応する一部のノートPCも高速に充電できます。

上ではノートPC2台を同時に充電しています。合計200W近い出力で充電できていますが、これができるのは本製品だからこそです。

3ポート利用時でも2つのUSB-Cポートの100W出力を維持できるのは凄いですね。充電性能の高さは文句なしです。
本体の充電も高速
ひと昔前は、本体をフル充電するのに半日以上かかるモバイルバッテリーもありましたが、Anker Prime Power Bank (20100mAh, 220W)は最大100W入力に対応するため本体の充電も高速です。

100W出力に対応する充電器を使えば、約25分で50%まで充電できます。持ち出すときにバッテリー残量が少ないことに気づいても、短時間で充電できるのは非常に便利です。

別売の「Anker Prime Charging Base (150W, 3 Ports)(記事執筆時点で未発売)」または「Anker Charging Base (100W) for Anker Prime Power Bank」を使えば、底面のポゴピンにより置くだけで充電できます。こちらも最大100W入力に対応し高速です。
アプリ連携でできること

Anker Prime Power Bank (20100mAh, 220W)はBluetoothでスマホと繋がります。「Anker」アプリを使えば、以下の確認や設定をスマホ上で行えます。
- バッテリー残量の確認
- 各USBポートの入出力状況と使用中のケーブル情報、急速充電規格の確認
- 本体の温度状況の確認
- バッテリーの状態(劣化具合)の確認
- 充電モードの設定(自動配分モード/省電力モード/カスタムモード)
- 画面設定(明るさ/自動画面ロック/時計スクリーンセーバ)
- 言語設定
- ファームウェアアップデート
ユニークなのが「充電モードの設定」ですね。基本は自動配分モードでOKですが、カスタムモードでは各USBポートの最大入出力をコントロールできます。

たとえば最大入出力ワット数を低く設定して、バッテリーに優しい充電モードを作成する、なんてことも可能です。出力は最大220W、入力は最大100Wの範囲で自由に設定できます。
日常使いにおいては必須ではありませんが、充電状況を細かく把握したい方や出力配分を自分で調整したい方には便利な機能です
レビューまとめ
Anker Prime Power Bank (20100mAh, 220W)は、コンパクトなサイズに大容量バッテリーと業界トップクラスの機能が詰め込まれたモバイルバッテリー。特に「ノートPCと一緒に持ち運びたい」という方にぴったりです。
高い充電性能は文句なしですし、入出力/温度状況を確認できるディスプレイを搭載し、モバイルバッテリーとして先進的なアプリ連携も魅力です。それでいて「持ち運びしやすいサイズ」という点がポイントだと感じました。高価なモバイルバッテリーではありますが、高いレベルの体験を求める方には価値があります。
より大容量を求めるなら、上位モデルの「Anker Prime Power Bank (26250mAh, 300W)」をチェックしてみてください。サイズ・重量ともに大きくなりますが、スペックは「モンスター級」です。
「ちょっと価格が……」という方は以下の製品をチェックしてみてください。いずれもバッテリー容量は20,000mAh、100W出力が可能です。