Appleが8月25日に発表した新型Mac mini(M6/M5 Pro)と新型Mac Studio(M5 Max/M5 Ultra)は、同日に予約受付が始まり、9月22日に発売されます。価格はMac miniが149,800円から、M5 Proモデルが299,800円から。Mac StudioはM5 Maxが419,800円から、M5 Ultraが949,800円からです。
Macの新製品が8月に発表されるのは珍しく、過去10年で8月にAppleが発表した主要ハードウェアは、2020年の27インチiMacだけです。今回の2製品も、前モデルはMac miniが2024年10月、Mac Studioが2025年3月の発表でした。
なぜ今年は8月だったのか。その背景を、米テックメディアのThe Informationが伝えています。
背景に法人のAI需要か
8月の発表は、法人によるAIハードウェアの需要が予想以上に強かったためとのこと。AI需要にメモリ不足が重なり、Mac miniとMac Studioの多くの構成は数か月にわたって在庫切れになっていました。上位構成が手に入りにくいことから、一部の法人顧客はNVIDIAのデスクトップ型AI機「DGX Spark」など他社のハードウェアへ移っている背景もあったようです。
需要が想定を超えていたこと自体は、Apple自身が4月の時点で説明していました。Tim Cook氏は4月30日の決算説明会で、Mac miniとMac StudioをAIやエージェント用途の基盤として使えると顧客が気づくのが予想より速く、想定を上回る需要があったと説明。供給が需要に追いつくには数か月かかるとの見通しも示していました。

数字で見ると、2026年6月四半期のMac売上は前年同期比29%増の103億5,200万ドルで、Appleの製品部門のなかで最も伸びました。ただ、Appleは決算資料でその理由をノートブック型のMacの売上増と説明しており、Mac miniとMac Studioがどれだけ売れたのかは開示していません。
発売日は9月22日のまま
発表は早まりましたが、発売日は9月22日で、発表から発売まで28日あります。早く製品を届けたかったから前倒ししたわけではない、とApple専門メディアの9to5Macは指摘しています。同メディアは、早い発表の理由として、日本時間9月10日午前2時のイベントで発表される製品が多すぎることを挙げています。
一方、Appleが発表時の記者向けブリーフィングで説明しているのは、発表から発売までの間隔が新型Mac mini/Mac Studioの出荷時期の遅れを示すものではない、という点です。
8月31日時点の日本のApple Storeでは、Mac mini M6・M5 Pro、Mac Studio M5 Maxの標準構成が「9/22にお届け」の表示です。一方、Mac Studio M5 Ultraの標準構成(96GBメモリ/1TB、949,800円)だけは「10〜12週間」。さらに512GBメモリの構成は10月下旬に加わる予定で、9月22日には手に入りません。
なぜ8月の発表だったのか。報じられている理由はひとつではなく、法人のAI需要が想定を超えていたという報道と、9月のイベントで発表される製品が多すぎるという見方があります。どちらにしても、発表は早まっても届く時期まで早まったわけではなく、上位構成を買う人は発表後も待つことになります。
Source:Apple、The Information、9to5Mac