AppleはiPadのバッテリー容量(mAh)を公式に公表していません。公式ページで確認できるのは「Wh(ワットアワー)」のみで、多くの方が気にするmAh値は非公開です。
本来はバッテリーのエネルギー量を表すのは「Wh」のほうですが、モバイルバッテリーなどでよく見る「mAh」でないとイメージが湧きにくい、という方もいるかと思います。
そこで本記事では、iFixitの分解レポートなどの信頼性の高いソースをもとに、初代iPad(2010年)から最新モデルまでのバッテリー容量を一覧にまとめました。ぜひ参考にしていただければと思います。
歴代iPadのバッテリー容量一覧
歴代iPadのバッテリー容量を、シリーズ別にまとめたのが以下の一覧表です。
容量は最小4,440 mAhから最大11,560 mAhまで幅があるのに、Apple公称のビデオ再生時間はすべて「最大10時間」。チップの省電力化とディスプレイ技術の進化が、容量の大小以上にバッテリー持ちを左右していることがわかります。
| モデル | mAh | Wh | ビデオ再生 |
|---|---|---|---|
| iPad(A16) | 7,606 | 28.93 | 最大10時間 |
| iPad(第10世代) | 7,606 | 28.60 | 最大10時間 |
| iPad(第9世代) | 8,557 | 32.40 | 最大10時間 |
| iPad(第8世代) | 8,827 | 32.40 | 最大10時間 |
| iPad(第7世代) | 8,827 | 32.40 | 最大10時間 |
| iPad(第6世代) | 8,827 | 32.40 | 最大10時間 |
| iPad(第5世代) | 8,827 | 32.40 | 最大10時間 |
| iPad(第4世代) | 11,560 | 42.50 | 最大10時間 |
| iPad(第3世代) | 11,560 | 42.50 | 最大10時間 |
| iPad 2 | 6,930 | 25.00 | 最大10時間 |
| iPad(第1世代) | 6,600 | 25.00 | 最大10時間 |
| 13インチiPad Air(M4) | 9,705 | 36.59 | 最大10時間 |
| 11インチiPad Air(M4) | 7,606 | 28.93 | 最大10時間 |
| 13インチiPad Air(M3) | 9,705 | 36.59 | 最大10時間 |
| 11インチiPad Air(M3) | 7,606 | 28.93 | 最大10時間 |
| 13インチiPad Air(M2) | 9,705 | 36.59 | 最大10時間 |
| 11インチiPad Air(M2) | 7,606 | 28.93 | 最大10時間 |
| iPad Air(第5世代) | 7,606 | 28.60 | 最大10時間 |
| iPad Air(第4世代) | 7,606 | 28.60 | 最大10時間 |
| iPad Air(第3世代) | 8,134 | 30.20 | 最大10時間 |
| iPad Air 2 | 7,340 | 27.30 | 最大10時間 |
| iPad Air(第1世代) | 8,827 | 32.40 | 最大10時間 |
| 13インチiPad Pro(M5) | 10,290 | 38.99 | 最大10時間 |
| 11インチiPad Pro(M5) | 8,160 | 31.29 | 最大10時間 |
| 13インチiPad Pro(M4) | 10,290 | 38.99 | 最大10時間 |
| 11インチiPad Pro(M4) | 8,160 | 31.29 | 最大10時間 |
| 12.9インチiPad Pro(第6世代) | 10,758 | 40.88 | 最大10時間 |
| 11インチiPad Pro(第4世代) | 7,538 | 28.65 | 最大10時間 |
| 12.9インチiPad Pro(第5世代) | 10,758 | 40.88 | 最大10時間 |
| 11インチiPad Pro(第3世代) | 7,538 | 28.65 | 最大10時間 |
| 12.9インチiPad Pro(第4世代) | 9,720 | 36.71 | 最大10時間 |
| 11インチiPad Pro(第2世代) | 7,538 | 28.65 | 最大10時間 |
| 12.9インチiPad Pro(第3世代) | 9,720 | 36.71 | 最大10時間 |
| 11インチiPad Pro(第1世代) | 7,812 | 29.37 | 最大10時間 |
| 10.5インチiPad Pro | 8,134 | 30.80 | 最大10時間 |
| 12.9インチiPad Pro(第2世代) | 10,994 | 41.40 | 最大10時間 |
| 9.7インチiPad Pro | 7,306 | 27.50 | 最大10時間 |
| 12.9インチiPad Pro(第1世代) | 10,307 | 38.50 | 最大10時間 |
| iPad mini(第7世代) | 5,034 | 19.30 | 最大10時間 |
| iPad mini(第6世代) | 5,034 | 19.30 | 最大10時間 |
| iPad mini(第5世代) | 5,124 | 19.10 | 最大10時間 |
| iPad mini 4 | 5,124 | 19.10 | 最大10時間 |
| iPad mini 3 | 6,471 | 23.80 | 最大10時間 |
| iPad mini 2 | 6,471 | 23.80 | 最大10時間 |
| iPad mini(第1世代) | 4,440 | 16.30 | 最大10時間 |
mAh値はApple非公開。iFixit分解レポート・GSMArena等のデータに基づく概算値です。Wh値はApple公式の技術仕様より引用。
mAh(ミリアンペアアワー)は電荷量のみを表し、電圧を考慮していません。一方、Wh(ワットアワー)は「mAh × 電圧 ÷ 1,000」で算出される実際のエネルギー量です。iPadのバッテリー電圧はモデルにより幅があるため、mAh値だけでの比較は誤差が生じます。正確に比較するならWh値を見てください。
iPad(無印)シリーズ
| モデル | mAh | Wh | ビデオ再生 |
|---|---|---|---|
| iPad(A16) | 7,606 | 28.93 | 最大10時間 |
| iPad(第10世代) | 7,606 | 28.60 | 最大10時間 |
| iPad(第9世代) | 8,557 | 32.40 | 最大10時間 |
| iPad(第8世代) | 8,827 | 32.40 | 最大10時間 |
| iPad(第7世代) | 8,827 | 32.40 | 最大10時間 |
| iPad(第6世代) | 8,827 | 32.40 | 最大10時間 |
| iPad(第5世代) | 8,827 | 32.40 | 最大10時間 |
| iPad(第4世代) | 11,560 | 42.50 | 最大10時間 |
| iPad(第3世代) | 11,560 | 42.50 | 最大10時間 |
| iPad 2 | 6,930 | 25.00 | 最大10時間 |
| iPad(第1世代) | 6,600 | 25.00 | 最大10時間 |
iPad(無印)シリーズで目を引くのは、第3世代・第4世代の11,560 mAh。歴代全iPadの中で最大の容量です。2012年のRetina化により画面解像度が4倍に跳ね上がり、その消費電力増を大容量バッテリーで補った結果でした。
第5世代(2017年)以降は状況が変わります。チップの省電力化が進み、容量を8,827 mAhまで減らしても10時間の駆動を維持できるようになりました。
第10世代(2022年)ではLightningからUSB-Cに切り替わり、画面も10.9インチに大型化。バッテリー容量は7,606mAhへ縮小しましたが、A14 Bionicの効率向上により公称10時間は変わりません。
iPad Airシリーズ
| モデル | mAh | Wh | ビデオ再生 |
|---|---|---|---|
| 13インチiPad Air(M4) | 9,705 | 36.59 | 最大10時間 |
| 11インチiPad Air(M4) | 7,606 | 28.93 | 最大10時間 |
| 13インチiPad Air(M3) | 9,705 | 36.59 | 最大10時間 |
| 11インチiPad Air(M3) | 7,606 | 28.93 | 最大10時間 |
| 13インチiPad Air(M2) | 9,705 | 36.59 | 最大10時間 |
| 11インチiPad Air(M2) | 7,606 | 28.93 | 最大10時間 |
| iPad Air(第5世代) | 7,606 | 28.60 | 最大10時間 |
| iPad Air(第4世代) | 7,606 | 28.60 | 最大10時間 |
| iPad Air(第3世代) | 8,134 | 30.20 | 最大10時間 |
| iPad Air 2 | 7,340 | 27.30 | 最大10時間 |
| iPad Air(第1世代) | 8,827 | 32.40 | 最大10時間 |
初代Air(2013年)の8,827 mAhから、Air 2(2014年)では7,340 mAhへと約17%も削減。本体の厚さを7.5mm → 6.1mmに削った代償ですが、A8Xチップの省電力化により10時間の駆動時間に影響はありませんでした。
2024年からは11インチと13インチの2サイズ展開に。13インチモデルは9,705 mAhとシリーズ最大容量を実現しました。
一方、11インチモデルは第4世代(2020年)以降、3世代にわたり7,606 mAhを据え置き。「容量を維持しつつチップで効率を上げる」という設計方針が見て取れます。
iPad Proシリーズ
| モデル | mAh | Wh | ビデオ再生 |
|---|---|---|---|
| 13インチiPad Pro(M5) | 10,290 | 38.99 | 最大10時間 |
| 11インチiPad Pro(M5) | 8,160 | 31.29 | 最大10時間 |
| 13インチiPad Pro(M4) | 10,290 | 38.99 | 最大10時間 |
| 11インチiPad Pro(M4) | 8,160 | 31.29 | 最大10時間 |
| 12.9インチiPad Pro(第6世代) | 10,758 | 40.88 | 最大10時間 |
| 11インチiPad Pro(第4世代) | 7,538 | 28.65 | 最大10時間 |
| 12.9インチiPad Pro(第5世代) | 10,758 | 40.88 | 最大10時間 |
| 11インチiPad Pro(第3世代) | 7,538 | 28.65 | 最大10時間 |
| 12.9インチiPad Pro(第4世代) | 9,720 | 36.71 | 最大10時間 |
| 11インチiPad Pro(第2世代) | 7,538 | 28.65 | 最大10時間 |
| 12.9インチiPad Pro(第3世代) | 9,720 | 36.71 | 最大10時間 |
| 11インチiPad Pro(第1世代) | 7,812 | 29.37 | 最大10時間 |
| 10.5インチiPad Pro | 8,134 | 30.80 | 最大10時間 |
| 12.9インチiPad Pro(第2世代) | 10,994 | 41.40 | 最大10時間 |
| 9.7インチiPad Pro | 7,306 | 27.50 | 最大10時間 |
| 12.9インチiPad Pro(第1世代) | 10,307 | 38.50 | 最大10時間 |
iPad Proは画面サイズによる容量差が最も大きいシリーズです。11インチモデルが7,300〜8,200 mAhに対し、12.9/13インチモデルは9,700〜10,994 mAh。同じiPad Proでも、サイズによって約30〜40%の差があります。
注目すべきは、容量が増減する背景にディスプレイ技術の変化がある点です。M1世代(2021年)の12.9インチでは、mini-LED(Liquid Retina XDR)への対応で容量が9,720→10,758 mAhへ約10.7%増加しました。
逆にM4世代(2024年)では、タンデムOLED(Ultra Retina XDR)の省電力性により10,758 → 10,290 mAhへ削減しつつ駆動時間を維持。本体は厚さ5.1mmと歴代最薄になったのに、バッテリー持ちは犠牲になっていません。
iPad miniシリーズ
| モデル | mAh | Wh | ビデオ再生 |
|---|---|---|---|
| iPad mini(第7世代) | 5,034 | 19.30 | 最大10時間 |
| iPad mini(第6世代) | 5,034 | 19.30 | 最大10時間 |
| iPad mini(第5世代) | 5,124 | 19.10 | 最大10時間 |
| iPad mini 4 | 5,124 | 19.10 | 最大10時間 |
| iPad mini 3 | 6,471 | 23.80 | 最大10時間 |
| iPad mini 2 | 6,471 | 23.80 | 最大10時間 |
| iPad mini(第1世代) | 4,440 | 16.30 | 最大10時間 |
iPad miniは全iPadの中で最もバッテリー容量が小さいシリーズです。最新の第7世代でも約5,034mAh。iPad(無印)の7,606mAhと比べて3割以上少ないですが、8.3インチという小さな画面のおかげで消費電力が抑えられ、10時間は問題なく持ちます。
容量のピークは第2世代(2013年)の6,471 mAh。Retina化に対応するための増量でした。
その後、第4世代(2015年)で5,124 mAhに削減され、以降は5,000 mAh前後で安定しています。小型ボディの物理的制約が大きく、チップの省電力化なくして駆動時間を維持できないシリーズでしょう。
iPadのバッテリー状態を確認する方法
iPadのバッテリーがどれくらい劣化しているのかを確認する方法は、モデルの発売時期によって異なります。
2024年以降のモデル
2024年以降に発売されたiPadには、バッテリーの状態を確認する機能が搭載されています。「設定」→「バッテリー」→「バッテリーの状態」から、最大容量(新品時との比較)やサイクルカウント(充放電回数)を確認可能です。

対応モデルは以下の通りです。
- iPad Pro(M4以降)
- iPad Air(M2以降)
- iPad mini(A17 Pro)
- iPad(A16)
それ以前のモデル
2024年より前のiPadには、バッテリー状態を確認する機能が搭載されていません。そこで外部ツールを使う必要があります。
Macをお持ちなら「coconutBattery」(無料)がおすすめです。iPadをUSBケーブルでMacに接続するだけで、現在の最大容量・サイクルカウント・バッテリー温度を確認できます。Windowsの場合は「iMazing(一部機能は有料)」が同等の機能を提供しています。

ツールがない場合は、Apple Storeまたは正規サービスプロバイダに持ち込めば診断テストを受けることも可能。「AppleによるiPadのサービスと修理」から、リモート診断してもらうことでも確認できます。
バッテリーを長持ちさせるコツ
充電を80%で止める「上限80%」機能を活用しましょう。2024年以降のiPad(Pro M4以降、Air M2以降、mini A17 Pro、iPad A16)に搭載されており、「設定」→「バッテリー」→「バッテリーの状態」からオンにできます。

「上限80%」の設定は、私の体感的にもかなり有効です。自宅メインで使っている場合など、上限80%に設定して困らない方はぜひオンにしておきましょう。
2024年以前のモデルには上限80%の設定は用意されていませんが、「最適化されたバッテリー充電」をオンにしておくことで、使用パターンを学習し、フル充電のタイミングを調整することで劣化を抑えてくれます。
また、バッテリーの劣化に大きく関わるのが、高温や低温など極端な温度環境下での充電・放電です。特に高温環境はバッテリーの最大の敵です。Appleの公式ガイドラインによれば、iPadの理想的な動作温度は16〜22℃。35℃を超える環境での使用は、バッテリー最大容量を低下させる可能性があります。
iPadを長期間使わない場合は、バッテリーを約50%まで充電してから電源をオフにし、涼しい場所で保管しましょう。
フル充電のまま保管すると劣化が早まり、逆に完全放電の状態で放置するとバッテリーの劣化だけでなく充電を受け付けなくなることも。長期保管する場合は、6か月ごとに50%まで充電するのが推奨されています。
バッテリーの劣化に伴い充電速度が低下することがあります。充電に問題を感じたら、iPadが充電できない・充電が遅いときの対処法もあわせてご覧ください。
バッテリー交換の費用と目安
Appleのバッテリー交換費用(AppleCare+未加入・保証外の場合)は以下のとおりです。
| モデル | バッテリー交換費用(税込) |
|---|---|
| iPad(第7〜9世代) | 15,000円 |
| iPad(第10世代〜A16) iPad mini(第5世代〜A17 Pro) | 20,800円 |
| iPad Air(第3世代〜M4) | 20,800〜25,800円 |
| 11インチiPad Pro(第1世代〜M5) 13インチ/12.9インチiPad Pro(第3世代〜M5) | 20,800〜34,400円 |
上記は2026年3月時点のAppleの公表価格です。最新の価格はApple公式の修理ページでモデルを選択して確認してください。
交換の目安は、最大容量が80%を下回ったとき。バッテリーの状態画面では「サービス」などと表示されます。
iPadのバッテリーは1,000回の完全充放電サイクル後に本来の容量の80%を維持する設計です。1日1回フル充電するペースでも約3年は持つ計算ですが、実際には4〜5年以上使えるケースが多いでしょう。
なお、AppleCare+に加入している場合は、最大容量が80%未満に低下すれば無償でバッテリーサービスを受けられます。通常価格での修理も含めて、バッテリーの交換は以下のページから申し込みできます。
以下の記事でiPhoneのバッテリー容量をまとめています。