例年どおりなら、Appleの秋の発表イベントまで残り1か月ほど。主役とみられるのは、iPhone 18 Proと、噂で「iPhone Ultra」と呼ばれる初の折りたたみモデルの2機種。その情報が、ここへきて出そろいつつあります。
9月にそろって発表か
iPhone 18 Proと折りたたみモデルが9月のイベントで同時に発表されるという見立ては、複数の情報源で一致しています。折りたたみモデルは初期の量産でのつまずきが伝えられていましたが、7月末に生産ラインの構築が完了したという情報も出てきました。
Appleイベントの開催日は9月8日か9日とする説が有力です。Appleからの招待状は8月6日時点でまだ送られていませんが、直近4年は開催の14日前の送付でしたので、今年も同じなら8月下旬には招待状が届き、日程が固まるはずです。
ここ数年の主力iPhoneは「発表と同じ週の金曜に予約開始、翌週金曜に発売」で固定されています。このパターンに当てはめると、9月8日(火)か9日(水)の発表なら、予約開始は9月11日(金)・iPhone 18 Proの発売は9月18日(金)ということになりますね。折りたたみiPhoneだけがこのカレンダーから外れるかもしれない、というのが現時点の見立てです。発表が見込まれる製品の全体像は、9月イベントのまとめ記事でどうぞ。
折りたたみiPhoneは名前も画面サイズも定まっていない
一方で、折りたたみiPhoneがどういったものになるのかは、確定している情報がほとんどありません。名称からして未確定で、「iPhone Ultra」という名前は複数の噂に共通して挙がっているものの、Appleが認めた事実ではありません。
画面サイズも情報が割れていて、各所の予測を整理すると外側5.3〜5.5インチ・内側7.6〜7.8インチと幅があります。
折りたたみiPhoneが本のように開くブック型で、開いたときの画面はiPad miniに近い大きさになるという点だけは、各情報で一致しています。
発表は9月でも、買えるのは年末になる可能性
Appleのサプライチェーン分析で知られるアナリストのMing-Chi Kuo氏は、7月上旬の自身の投稿で、折りたたみiPhoneは「iPhone Xと同じパターン」になるとの見方を示しました。折りたたみiPhoneは9月に他のモデルと同時に発表されるものの、予約と発売は10〜12月にずれ込む可能性がある、という予測です。先ほどの「生産ラインの構築が完了した」という話は生産体制の情報で、この発売時期の見立てを変えるものではありません。
前例とされるiPhone Xは、2017年9月12日に他のモデルと同時に発表されたものの、予約開始は10月27日、発売は11月3日でした。発表から発売まで約7週間。今回も同じパターンなら、「発表からすぐに買える」という状況にはなりません。
この予測では、年内の出荷は700万〜800万台。予約が始まっても納期は4〜6週間かそれ以上に伸び、品薄は年末まで続くとされています。
折りたたみiPhoneの価格は、同氏の予測で約2,300〜2,500ドル。現行iPhoneの日米価格から逆算したレート(1ドル=約161円)で換算し、消費税を載せると、2,300ドルで約40万7,000円、2,500ドルなら約44万3,000円になります。
これらは概算であり、公式の情報ではありません。それでも、過去のiPhoneを大きく超える価格帯になることは間違いないでしょう。ひとつ付け加えると、いまはメモリをはじめ部材価格の高騰が続いている時期です。この状況で出る初物なので、予測の上限側に寄ってもおかしくありません。
iPhone 18 Proは長年の噂が3つ実現する見込み
iPhone 18 Proは「順当な進化」に収まりそうです。ただ順当といっても中身は薄くなく、数年越しに噂されてきた3つの機能が、そろって実現するとみられています。
筆頭はメインカメラの可変絞り。背景のボケ具合や取り込む光の量を、撮る場面に応じて調整できる機構で、2024年から繰り返し報じられてきました。今回は18 Proでの搭載が有力視されています。
iPhone 18 Proでは、画面上部の黒い領域「Dynamic Island」も狭くなる見込みです。具体的には、iPhone 17より35%狭くなるという数字も出ていますが、数値はまだ確定していません。
通信まわりでは、iPhone 18 Proに現行C1の後継となるApple自社設計のモデム「C2」が載るという情報もあります。ただし米国向けはQualcomm製が続き、それ以外の地域がC2になるという分割の情報もあり、全地域一律とは決まっていません。この分割のとおりなら、日本で売られるiPhone 18 ProはC2側になります。
なお、iPhone 18 Proには価格引き上げの観測も続いています。中身は値上げ観測の記事で追っています。
来年の20周年モデルにも大幅刷新の噂
ここから先は、確度がもう一段下がる来年の話です。2027年はiPhone誕生から20年の節目で、大幅刷新の噂がすでに動き出しています。
- 画面の大型化
Appleが来年のiPhone Pro向けに6.4インチと約7インチの画面を試作しているとの情報がある。画面の縦横比は現行のまま、サイズだけが大きくなる話とされる。 - カメラ穴のない全面ディスプレイ
20周年モデルでは前面のカメラ穴(カットアウト)がなくなり、すべてが画面になるという報道が昨年から繰り返し出ている。 - 薄型化
20周年モデルがiPhone Air並みの薄さになるという説もあるが、この説は報じた海外メディア自身が疑問を挟むほど確度が低い。
いずれも試作や初期リークの段階で、確定情報はひとつもありません。ただ「来年のiPhoneは大物になる」という方向の情報が増えてきたこと自体は、今年買うか来年まで待つかの判断に関わってきます。
どのiPhoneを待てばいい?
どう動くのがいいかは、狙いによって変わるかと思います。
- 18 Proへの買い換えを考えている人
新型の発表まで1か月あまり。いま急いで現行のiPhone 17 Proを買う場面ではない。18 Proの価格は上がる観測が強いので、発表を見てから決めても遅くない。私自身は、いま使っているiPhone Airが気に入っているので、18 Proへ乗り換える予定はない。 - 折りたたみが気になる人
折りたたみiPhoneは、発表されてもすぐには買えない可能性が高い。買うと決めているなら予約初日に動く前提で、価格は40万円台の覚悟を。ちなみに私は、価格的に手が出そうにないので初代は見送るつもり。様子見なら、実機レビューが出そろう年末以降が判断のしどころ。 - 出費を抑えたい人
新型の発表後は型落ちや整備済製品、中古の狙い目が動く時期。ただし今年は、新型が出ても旧モデルの価格が下がらず据え置かれるという見方も出ており、例年ほどの値下がりを当てにしすぎない方がいい。
参考:Ming-Chi Kuo氏・9to5Mac・MacRumors・The Information・Bloomberg(Power On)・iPhone Mania