Appleが8月25日に発表した新型Mac mini(M6/M5 Pro)。予約はすでに開始されており、9月22日に発売されます。価格はM6が149,800円から、M5 Proが299,800円からです。
Mac miniにはメモリやストレージなど、注文時に選べるオプションがいくつかありますが、そのひとつがEthernetです。M6/M5 Proモデルともに「2.5Gb Ethernet」が標準で、10Gb Ethernetに変更すると+18,000円アップします。
「Wi-Fiで接続するから」「10Gb環境がないから」といった理由で標準の2.5GbEのままという方は多いかもしれません。しかし、この仕様はあとからは変えられない部分。「やっぱり10GbEにしておけばよかった」と後悔しないためにも、しっかり検討したいところです。
私も前世代のMac mini(M4 Pro)を注文するときにずいぶん迷ったのですが、最終的に10GbEを選びました。そしていま、その選択は正しかったと思っています。
まず、標準の2.5GbEはどこまで速いのか
前世代のMac mini(M4/M4 Pro)は標準がギガビットEthernet(1GbE)で、10GbEのオプションは+15,000円でした。新型は標準が2.5GbEに上がった一方で、10GbEにする差額は3,000円上がっています。追加料金はM6の最小構成でもM5 Proの標準構成でも変わらず、+18,000円です。

速度を1秒あたりの転送量に直すと、1Gbは125MB/s、2.5Gbは312.5MB/s、10Gbは1,250MB/sです(いずれも理論値)。この2.5Gbps(312.5MB/s)を超える速度で通信したいか、その速度で通信できる環境があるかがポイントになります。
10ギガ光回線の速度を活かせる
私はドコモ光の10ギガプランを契約しています。Mac mini(M4 Pro)の10GbEポートにLANケーブルをつないでfast.comで測ったところ、下り4.3Gbps・上り3.5Gbps・レイテンシ4msでした。10Gbpsには届いていないものの、非常に高速です。

注目したいのは2.5GbEのリンク上限である2.5Gbpsを超えていること。私の環境では、標準構成の2.5GbEだと回線の速度を使い切れないことになります。10ギガの光回線を引いていて、それを活かせているのは10GbEを選んだからです。
NASに10Gbで接続できる
私が10GbEを選んで良かったと思っているもうひとつの理由が、NASでの運用です。
私が使っているのはUGREEN NASync DXP4800 Plusで、LANポートは2.5GbEと10GbEが1つずつ。10GbEのポートでMac miniにつないでいて、Mac miniまでの配線は20mのUGREENのCAT8ケーブルを使っています。

Blackmagic Disk Speed TestでNASの読み書き速度を測ってみると、READ 1017.6MB/s・WRITE 678.9MB/sでした。

READの1017.6MB/sは、10GbEの理論値1,250MB/sの約81%。2.5GbEなら理論上限が312.5MB/sなので、その約3.3倍です。外付けSSDで言えば、USB 3.2 Gen 2(10Gbps)接続のポータブルSSDと同じクラスの速度で、USB 3.2 Gen 1(5Gbps・理論値625MB/s)の外付けSSDでは届かない数字です。
もちろん、NASの場合は10GbE環境を整えることは前提として、使用するNASやHDD、LANケーブルの性能、RAID構成などによって結果が異なります。あくまでも参考ではありますが、間違いなくMac miniの10GbEが活きる場面です。
変えられない部分だからこそ慎重に
実は、私がMac mini(M4 Pro)を注文したときは、契約していた光回線は1ギガプランでしたし、10GbE対応のNASを置く予定もありませんでした。それでも10GbEを選んだのは、あとから変えられない部分だったから。どちらかというと、「せっかくMac miniで10GbEを選んだのだから、光回線も10ギガプランに切り替えてみようか」という順番です。
冒頭でも書いたように、なんとなく「標準2.5GbEでいいか」という方が多いかと思います。もし将来的に光回線のアップグレードやNASの導入を考えているのなら、ぜひ10GbEを選んでみてください。