Apple Watch Series 12はチップ刷新で3年ぶりの性能向上か。セラミック復活の噂も

Apple Watch Series 12はチップ刷新で3年ぶりの性能向上か。セラミック復活の噂も

新しいApple Watchが、9月にも発表される見込みです。発表イベントは米国時間9月9日の開催が有力と予想されており、今年はSeries 12とUltra 4の2モデル。SEの新型は出ないと報じられています。

今年は見た目の大きな変化より、中身の改善が中心になるようです。Appleの内部事情に詳しい米BloombergのMark Gurman氏は、大幅なデザイン刷新はなく、健康・フィットネス計測の改善と「長らく待たれたチップと速度の向上」があると伝えています。

いま一番裏付けが強い噂は、3年ぶりとなる実質的な性能向上です。健康機能やデザインの噂は、裏付けが一段弱めです。

チップ性能は3年ぶりに向上か

Apple Watchのチップ性能は、2023年のS9から実質的に据え置きが続いているとGurman氏は指摘します。翌年のS10についてAppleは、S9と比べた性能向上の数字を示していません。2025年のSeries 11とUltra 3にいたっては、チップの名前すらS10のままでした。

今年は、この状況が変わりそうです。Gurman氏の報道とは別に、新モデルに割り当てられた内部コード(Appleがソフトウェアの内部で使う識別情報)にも、新しいCPU識別子「T8320」の記述があると海外で報じられています。

S9もS10も同じ「T8310」だったので、識別子の変更はチップの刷新を示す動きです。新チップの名前はまだわからず、「S11」「S12」は各メディアが推測で使っている名称です。

Apple関連の噂を追う米メディアの9to5Macは、この新チップを「AI時代に向けた初めてのWatchチップ」と位置づけ、watchOS 27の新しいSiriを動かすための刷新だとみています。

ただ、これは同メディアの読みで、Gurman氏の報道にも内部コードにも、チップの目的に触れた情報はありません。

Appleの説明では、watchOS 27のSiri AIは、Apple Intelligenceを有効にしたiPhoneが近くにあるときに使える仕組みです。Watch単体でAIを動かす前提にはなっておらず、新チップの狙いは発表でわかることになりそうです。

健康機能の強化、中身はまだ見えず

健康・フィットネス計測の改善も、Gurman氏が挙げる今年の柱です。ただし、具体的に何が変わるのかまでは明らかにしていません。中身の候補はいくつか出ていますが、いまのところどれも単独の情報源にとどまります。

サプライチェーン情報に強いDIGITIMESは、センサーの部品数が倍増し、検知の性能が大幅に向上すると伝えています。電力効率の大幅な改善も、同メディアが挙げているだけです。

高血圧に関する新しい通知機能が米食品医薬品局(FDA)の審査中という話も同メディア発で、新型と同時の発表が見込まれています。watchOS 26にすでにある高血圧の通知と何が違うのかは、報道でも説明されていません。

外観で動くとすればセラミック復活か

デザインについては、大きな変更はなさそうです。Gurman氏は、Apple Watchを大きく作り直す構想はあるものの、実現は1〜2年先とみています。

一方でDIGITIMESは、Ultra 4について大幅なデザイン刷新があると主張しており、この点は見方が割れたままです。

Gurman氏は8月、白いセラミックケースが約6年ぶりに復活する見込みだとも伝えています。ただし時期は「今年か2027年」で、どのモデルで戻るかは語っていません。

これに続いて、Appleの試作機収集で知られるリーカーのKosutamiが「Series 12で戻る」、つまり今年の復活だとXに投稿しました。

ただ、確度が大きく上がったとは言えなさそうです。投稿に新しい情報はなく、海外メディアには当たり外れのあるリーカーだという評価もあります。Gurman氏の報道への後乗りを指摘する声も出ています。

実現した場合の価格は、現行のチタニウムモデル(125,800円から)に過去のセラミックとチタニウムの価格差(約1.6倍)を当てはめると、20万円前後になる計算です。

多くの噂に答えが出る9月のイベントは、8月22日時点でまだ告知されていません。招待状が開催14日前という近年の例のとおりなら、日程は8月26日ごろに判明します。

watchOS 27の対象から外れたSeries 8以前・初代Ultra・SE(第2世代)を使っている方にとっては、乗り換え先を考える局面です。新型を待つか、現行モデルや中古を選ぶかの判断になります。

watchOS 27に対応している機種を使っている方が急ぐ理由は、いまのところ見当たりません。実際の性能も健康機能の中身も、発表でわかってからで十分です。

参考:Bloomberg9to5MacMacRumorsAppleInsiderX(Kosutami)Apple

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