ソフトバンクの購入プログラム「新トクするサポート+」で、8月19日から返却時の査定基準と故障時負担金が変わりました。48回払いで購入し、特典利用料を支払って機種を返却すると残りの分割支払金が不要になるプログラムで、新しい内容の対象になるのは同日以降に加入した人です。8月18日までに加入した人には引き続き変更前の内容が続くと、公式ページで案内しています。
これまで返却時に負担金がかかるのは、画面や筐体のヒビ割れ、カメラ・ボタン部分の破損に限られていました。変更後は、爪に引っかかるキズやへこみ、ケース痕のような外装の汚れもCランクとして最大22,000円(不課税)の負担金の対象になり、ヒビ割れなどの破損はDランクとして上限が従来の倍の最大44,000円(不課税)となります。
今後ソフトバンクで購入して返却するiPhoneは、秋以降の新機種も含めてすべてこの基準で査定されます。ケースをつけていても跡が残ることはあるため、画面が割れていなくても負担金がかかる場合が出てきます。
キズやケース痕はCランク、ヒビ割れはDランク
変更前の基準では、故障時負担金がかかる状態は「ガラスまたは筐体が破損している」場合で、ヒビ割れ、カメラやボタン部分の破損・欠落が該当します。負担金の額は返却する機種の25回目から48回目までの分割支払金の合計で決まり、70,000円以上なら22,000円、70,000円未満なら12,000円(いずれも不課税)でした。あんしん保証パックに加入しているかどうかで差はありませんでした。
変更後は査定結果が2つのランクに分かれ、それぞれに上限額が定められています。
- Cランク
画面または筐体に爪に引っかかるキズ・打痕・へこみがある場合と、塗装はがれやケース痕を含む外装の汚れがある場合が該当します。負担金は最大22,000円(不課税)です。 - Dランク
画面または筐体にヒビ割れがある、カメラレンズにキズがある、ボタンやSIMトレーを含む部品が破損・欠落している場合が該当します。負担金は最大44,000円(不課税)です。
上限額は、iPhoneではほぼすべての機種・契約種別でCランク22,000円・Dランク44,000円です(8月19日時点の公式資料)。これより低くなるのは、機種変更または機種のみ購入で買った次の機種に限られます。
| 機種(機種変更・機種のみ購入の場合) | Cランク | Dランク |
|---|---|---|
| iPhone 17e(256GB・512GB) | 1,100円 | 2,200円 |
| iPhone 17(512GB) | 18,700円 | 37,400円 |
| iPhone Air(256GB) | 15,400円 | 30,800円 |
| iPhone 16e(128GB) | 20,900円 | 41,800円 |
| iPhone 16(128GB) | 13,200円 | 26,400円 |
なお、これらは25か月目に特典を申し込んだ場合の金額で、返却の時期によって変わります。
実際に請求される額は、返却時に残っている分割支払金から特典利用料(最大22,000円)を引いた額の95%と、ランク別の上限額を比べて、少ない方になります。iPhone 17 Pro 256GBで計算すると、分割支払金から求めた額は契約種別にかかわらず8万円を超えるため、上限額がそのまま目安になります。
あわせて、特典を利用できない端末の条件も細かく定められました。電源が入らない、筐体が変形しているといった従来の条件に加え、充電ポートから有線で充電できない、バッテリーが膨張している、画面に滲みや変色がある、といった状態が新たに書かれています。
変更前と変更後の違いは次のとおりです。
| 変更前(8月18日までの加入) | 変更後(8月19日以降の加入) | |
|---|---|---|
| 負担金がかかる状態 | ヒビ割れ、カメラ・ボタン部分の破損や欠落 | Cランク(爪に引っかかるキズ・打痕・へこみ、塗装はがれ・ケース痕を含む外装の汚れ)とDランク(ヒビ割れ、カメラレンズのキズ、部品の破損・欠落) |
| 負担金の額(不課税) | 25〜48回目の分割支払金の合計が70,000円以上で22,000円、未満で12,000円 | Cランク最大22,000円、Dランク最大44,000円 |
| あんしん保証パック加入時 | 額は変わらない | 購入時から加入し続けていれば0円 |
あんしん保証パックに加入し続ければ負担金は0円に
8月19日以降に機種を購入し、購入時から特典利用の申し込みが完了するまで「あんしん保証パック」に加入し続けていれば、CランクでもDランクでも故障時負担金は発生しません。変更前は保証の有無で負担金の額は変わらなかったので、免除は今回新たに設けられた仕組みです。
新トクするサポート+には、13か月目以降に返却できる「特典A」と、25か月目以降に返却する「特典B」の2つがあり、特典Aはもともとあんしん保証パックへの加入が条件です。そのため、今回の免除が適用されるのは、特典Bを使う人です。
iPhoneの場合、対象になるのは「あんしん保証パック W with AppleCare Services & iCloud+」で、月額は機種によって異なります。特典Bが使える25か月目まで払い続けた場合の合計と、免除される負担金の上限を並べると次のとおりです。
| 機種 | 月額 | 25か月分の合計 | 免除される負担金の上限(C/D) |
|---|---|---|---|
| iPhone 17 Pro・17 Pro Max・iPhone Air | 1,980円 | 49,500円 | 22,000円/44,000円 |
| iPhone 17 | 1,580円 | 39,500円 | 22,000円/44,000円 |
| iPhone 17e | 1,540円 | 38,500円 | 22,000円/44,000円 |
保証料の合計はDランクの上限とほぼ同じか、それを超え、Cランクの上限は大きく上回ります。負担金の免除だけを目的にすると保証料のほうが高くつく計算で、修理代金の割引や故障・紛失時の交換に使うつもりがあるかどうかで判断が分かれそうです。
キズを負担金の対象にするのはソフトバンクだけではない
軽いキズを負担金の対象にする仕組みは、ソフトバンクが初めてではありません。各社の返却プログラムで、iPhoneを返すときのキズの扱いと負担金を並べると次のとおりです。
| 事業者・プログラム | 軽いキズの扱い | 負担金(不課税) |
|---|---|---|
| au スマホトクするプログラム+/UQ mobile スマホトクするプログラム | 「指の腹をあて、引っ掛かりがあるキズ」「背面、側面に擦りキズがあるもの」を、以前から負担金がかかる例として公表 | 22,000円 |
| ドコモ いつでもカエドキプログラム | 故障・水濡れ・著しい外観破損・画面割れがなければ良品。公表されている条件に軽いキズの項目はない | 22,000円(ケータイ補償サービス等に加入していれば2,200円) |
| ワイモバイル 新トクするサポート(A) | 8月19日時点では変更前のソフトバンクと同じ基準。ランクの区分はない | 22,000円 |
| 楽天モバイル 買い替え超トクプログラム | 故障・損傷品はiPhone一律 | 22,000円 |
| ソフトバンク 新トクするサポート+(8月18日までの加入) | ヒビ割れ・破損のみ | 22,000円(25〜48回目の合計が70,000円未満なら12,000円) |
| ソフトバンク 新トクするサポート+(8月19日以降の加入) | キズ・へこみ・ケース痕はCランク、ヒビ割れはDランク | Cランク22,000円/Dランク44,000円 |
iPhoneの返却時にかかる負担金は、他社も変更前のソフトバンクも上限22,000円でした。Dランクの上限を44,000円としたことと、加入日で新旧の基準を分けたことが、ソフトバンクだけの特徴といえます。返却プログラムでは、auが2月に特典利用料を、ドコモが3月にプログラム利用料をそれぞれ最大22,000円で新設したばかりで、利用者の負担が増える流れが続いています。
これからソフトバンクで購入する人にとっては、保証に加入するか、返却を前提としない買い方を選ぶかを含めて、比べる材料が一つ増えました。キャリアの返却プログラムとApple公式での分割払いのどちらが得かや、中古iPhoneの買い方は別の記事にまとめていますので、気になる方は目を通してみてください。
参考:ソフトバンク