Appleが、シニアユーザー向けにiPhone・iPad・Apple Watchの機能を整理したサポート文書「Appleのアクセシビリティ、ヘルスケア、安全に関する機能をパーソナライズして、シニアユーザーを支援する」の日本語版を8月28日に公開しました。
聴覚を補う機能、転倒や緊急時に本人の状況を家族へ知らせる機能、画面を見やすくする機能などを51項目にまとめ、各項目から詳細ページに進めます。親のiPhoneやApple Watchを設定するときなどに役立ちます。
既存機能を年齢に応じた困りごと別に整理
文書は、視覚・聴覚・身体機能・発話・認知・パーソナライズ・整理・ヘルスケア・安全・コミュニケーションの10カテゴリで構成され、末尾のサポート節に8件のリンクを置いています。
新機能の発表は含まれていません。iPhoneやApple Watchにすでにある機能を、年齢を重ねるにつれて出てくる困りごとに合わせてわかりやすく整理されています。
対象デバイスはiPhone・iPad・Apple Watchで、本文にはライブスピーチやパーソナルボイス、ヒアリング補助の対象としてMacも登場しています。
聴覚と発話の機能には機種やOSの条件がある
文書では、聴覚の変化を、「年齢を重ねるに従って起こる最も一般的な変化の一つ」であり「孤立につながる原因の一つ」と解説しています。聴覚と発話の項目に並ぶ機能には、機種やOS、年齢の条件が付いています。
「聴覚の健康」の項目は、ヒアリングチェック・ヒアリング補助・聴覚保護の3つを1つの体験としてまとめて紹介しています。このうち聴覚保護は日本では利用できません。

周囲の会話を文字にして表示するライブキャプションは、iPhone 11以降、A12 Bionic以降のiPad、Appleシリコン搭載Macで使えます。同じ聴覚の項目には、15種類の音を認識するサウンド認識と、iOS 26以降の名前認識にも触れられています。
声だけでデバイスを操作する音声コントロールと音声入力は身体機能の項目にあり、どちらも日本語に対応しています。音声入力を使うには、A12 Bionic以降のiPhone・iPadで、あらかじめ音声モデルをダウンロードしておく必要があります。認知の項目にはSiriが入っており、日本でも利用できます。
発話の項目に並ぶのは、タイプ入力した文字を読み上げさせるライブスピーチと、自分の声を合成して残しておくパーソナルボイスです。パーソナルボイスの対応機種はiPhone 15 Pro全モデルとiPhone 16以降、iPad mini(A17 Pro)、M1以降のiPadとMacです。
転倒検出と緊急SOS、家族のための「安全」
転倒検出は「ヘルスケア」の節にあります。Apple Watchが激しい転倒を検知し、その後も装着している人の動きが1分ほど認められない場合に、自動で緊急通報サービスに連絡して現在地を知らせ、緊急連絡先にも通知が届く機能です。
「安全」の節に並ぶのは、緊急SOS・メディカルID・個人情報安全性チェック・復旧用連絡先・デジタル遺産の5項目です。この節の読者として文書が挙げるのは本人だけでなく、家族や介護者も含まれます。そのうえで文書は、こうした機能を「監視するのではなく」「必要なときは常に手の届くところにあり、必要でないときには目立たない」ものと説明しています。
なお、日本語版でも全項目が日本で使えるわけではありません。聴覚保護は、Apple公式の地域一覧がAirPods Pro 2用(16地域)とAirPods Pro 3用(163地域)に分かれていますが、どちらの一覧にも日本が含まれていません。詳しくは「利用できる機能」をご確認ください。