Appleが9月のイベントで、初の折りたたみ式iPhone「iPhone Duo」を発表しました。閉じれば5.4インチ、開けば7.6インチの画面を使えます。これまでのiPhoneとは形も操作も異なる新モデルです。
あわせて、iPhone 18 Pro/Pro Max、Apple Watch Series 12/Ultra 4、AirPods 5も登場。新しいハードウェアだけでなく、会話を振り返るAI機能や、健康データをわかりやすく伝えるヘルスケアアプリも紹介されています。今回の発表の要点と、日本での価格・発売日をまとめました。
iPhone Duoは、開くと7.6インチの大画面に
iPhone Duoの特徴は、折りたたむことで画面の大きさと使い方を変えられることです。
外側には5.4インチ、内側には7.6インチのディスプレイを搭載。開いた状態の画面領域は、Appleによる比較でiPhone 18 Pro Maxより50%広くなっています。画面を開閉すると、表示していた内容が比率を保ちながら拡大・縮小され、そのまま引き継がれます。
大きな画面を活かし、Split Viewで2つのアプリを並べて使うことも可能。iPhone Duo向けのiOSは、本体の開き方や向き、自立させているかどうかに合わせて、表示や操作を切り替えます。イベントでは本体を自立させ、背面カメラで撮影する様子も紹介されました。

カメラには、外側の画面にプレビューを映す「Duo Preview」も用意されています。また、年内にはUSB-C接続のApple Pencilに対応する予定です。ただし、発売時から使えるとは案内されていません。
チップはiPhone 18 Proシリーズと同じA20 Pro、搭載OSはiOS 27.1。アクセサリとして、専用ケースとキックスタンド付きのフォリオも発表されています。
iPhone 18 Proは可変絞りに対応。写真の真正性を示す機能も
iPhone 18 ProとiPhone 18 Pro Maxは、A20 Proチップと、蒸気を利用する新しい冷却システムを搭載します。この組み合わせは、負荷の高いAI処理に対応するためのものです。
カメラの大きな変更は、48MP Fusionメインカメラの可変絞りです。絞り値を変えて明るさやピントの合う範囲を調整でき、絞るほど奥までピントが合います。カメラアプリではƒ/1.48、ƒ/1.8、ƒ/2.8、ƒ/4.0の4設定を選択でき、撮影設定を調整する「Pro Controls」も用意されます。

撮影した写真の真正性を証明するための「Apple Reference Image」も新たに登場。任意で有効にすると、センサーが写真データにピクセル単位の署名を付け、改ざんできない参照画像に変換する仕組みです。
ビデオ再生時のバッテリー駆動時間は、Appleの公称値でProが最大36時間、Pro Maxが最大45時間です。実際の駆動時間は利用条件によって変わります。
なお、今回登場したのはProとPro Maxで、通常版のiPhone 18は発表されていません。
Apple Watchは健康センシングを刷新。身の回りの音も認識
Apple Watch Series 12とApple Watch Ultra 4は、新しいヘルスセンシングシステムを搭載します。バックグラウンドで5秒ごとに心拍数を測定し、収集した健康指標をもとに「準備度」を算出して表示します。仕事やトレーニングに取り組むうえで、その日の身体がどれほど余力を持っているかを示すものです。

新しいヘルスケアアプリでは、Apple Intelligenceが健康データを読み解き、わかりやすく伝える「Insights」が登場。Apple Watchの測定データを実年齢と照らし、健康年齢を示す「Health Age」も加わります。
ヘルスケアアプリの新機能は、Apple Intelligenceに対応するiPhoneとiPadに年内提供予定です。一部はiPhone専用で、地域や言語によって利用できない場合があります。Health AgeにはApple Watchが必要です。
Series 12とUltra 4は、周囲の音を検知するサウンド認識にも対応します。イベントではドアベルの音に反応する様子が紹介されたほか、周囲で流れている曲をShazamで自動認識する機能も発表されました。
Ultra 4は、iPhoneがなくても衛星経由の緊急SOSを利用できます。ただし、Apple Watch単体の衛星通信に対応する国や地域で、空が見える場所にいる必要があります。通常使用時のバッテリー駆動時間はAppleの公称値で最大50時間です。
日本での利用には注意点もあります。Appleは、新モデルのSeries 12とUltra 4では、発売当初は高血圧パターンの通知を利用できないと案内しています。旧モデルではすでに日本でも提供されていますが、新モデル向けには追加承認を申請中で、2027年の提供を予定しているとのことです。
AirPods 5はノイズキャンセリングを強化。2モデルで操作にも違い
AirPods 5は、USB-C充電ケース付きとワイヤレス充電ケース付きの2モデルです。
周囲の雑音を抑えるアクティブノイズキャンセリング(ANC)の性能も強化されています。Appleの試験では、ANC搭載AirPods 4と比べ、低減できる外部ノイズの量が最大50%増えています。この数値は試作機などを使った試験によるもので、実際の効果は設定や環境によって変わります。

2モデルの違いは充電方法だけではありません。イヤホン側をスワイプして音量を調整できるのは、ワイヤレス充電ケース付きモデルのみです。こちらのケースはApple Watch充電器とQi充電器に対応し、「探す」で音を鳴らすためのスピーカーも搭載します。
AirPods 5は、対応するiPhoneと組み合わせてライブ翻訳も利用できます。イベントでは駅の騒音下で使う様子が紹介されました。最新のOSとファームウェア、Apple Intelligenceの有効化が必要です。地域や言語によっては利用できない場合があります。
iOS 27は9月15日。Siri AIと連携する新機能も
iOS 27の日本での提供日は9月15日です。
6月に発表済みのSiri AIについては、今回のイベントでiPhone、AirPods、Apple Watchなどとの連携が紹介されました。AirPods 5だけでなく、すべてのAirPodsでSiri AIにハンズフリーでアクセスできます。ただし、対応するiPhone、最新のOSとファームウェア、Apple Intelligenceの有効化が必要です。

Apple Watch Series 12とUltra 4には、直前15秒の会話を文字起こしする「ライブ早戻し」と、会話の概要と要点を生成してSiriアプリに表示する「Siri Recap」も登場します。どちらも対応するiPhoneとのペアリングが必要です。Siri Recapは利用者が有効・無効を切り替え、動作する時間や場所も設定できます。これらの機能は音声の録音データを作成・保存しません。
ライブ早戻しとSiri Recapの利用にはSiri AIが必要で、ベータ版は年内に英語から提供される予定です。新しいApple Watchの発売時点で日本語に対応するとは案内されていません。
Siri AI自体の提供時期は、Appleの日本語公式ページによって記載が異なります。英語ベータの開始日は9月14日とするページと、9月15日とするページがあります。日本語対応も10月予定と年内予定の両方の記載があり、9月10日時点では日程が一致していません。
日本の価格と発売日。iPhone Duoは10月に登場
iPhone 18 Proシリーズ、Apple Watchの新モデル、AirPods 5は9月18日に発売されます。iPhone Duoは少し後で、10月16日に予約注文が始まり、10月23日に発売される予定です。
日本での価格と受付状況は以下のとおり。価格は税込で、受付状況は9月10日時点のものです。
| 製品 | 価格 | 注文・予約注文 | 発売日 |
|---|---|---|---|
| iPhone 18 Pro | 219,800円〜 | 9月12日から | 9月18日 |
| iPhone 18 Pro Max | 239,800円〜 | 9月12日から | 9月18日 |
| iPhone Duo | 364,800円〜 | 10月16日から | 10月23日 |
| Apple Watch Series 12 | 71,800円〜 | 受付中 | 9月18日 |
| Apple Watch Ultra 4 | 142,800円〜 | 受付中 | 9月18日 |
| AirPods 5(USB-C充電ケース付き) | 23,800円 | 受付中 | 9月18日 |
| AirPods 5(ワイヤレス充電ケース付き) | 27,800円 | 受付中 | 9月18日 |
Source:Apple