Tim Cook氏が、AppleのCEOとしての最終日にあたる米国時間8月31日、全従業員に宛てたメッセージを送りました。同じ日にXにも投稿しています。
Appleは4月20日に、Cook氏がCEOを退いてエグゼクティブ・チェアマン(会長)に、ハードウェアエンジニアリングを率いてきたJohn Ternus氏がCEOに就くと発表していました。発効は米国時間9月1日。Cook氏は2011年にCEOに就いており、在任は15年になります。

X投稿は「CEOとして最後の日、Appleコミュニティに心からの愛を。肩書は明日変わりますが、コミュニティへの愛は決して変わりません」と書き出し、「感謝は尽きません。次の章が楽しみです」と結んでいます。
「Appleを去るわけではない」と全従業員にメッセージ
メッセージは「今日がAppleのCEOとしての最後の日です。いつか来ると分かっていた瞬間ですが、それでも本当に来たとは信じがたい」と書き出されます。「ご存じのとおり、私はAppleを去るわけではありません。ただ、心から愛してきた役目からは離れます」と続き、「この仕事は、今はまだ想像もつかないほど恋しくなるでしょう。それでも、自分の決断には完全に納得しています」とも書いています。
As you know, I am not leaving Apple. But I am stepping away from a role that I have loved deeply.
Ternus氏について、Cook氏は後を託すことに「大きな安心」を覚えると書き、「聡明で、すばらしく、有能」と評したうえで、「世界を変える製品を作るのに何が要るかを、彼ほど理解している人は少ない」と続けました。メッセージでTernus氏の名前が出るのはこの箇所だけで、後継者への信頼を示す一節になっています。
結びは「新しい役割で、Apple Parkと世界各地で会えるのを楽しみにしています」。Cook氏は4月20日、Apple公式サイトに載せたユーザー向けの公開書簡でも「これはお別れではない(This is not goodbye.)」と書いていました。去るのではないという4月と同じ言い方を、最終日のメッセージとX投稿でも繰り返したかたちです。
4月の発表は、取締役会が全会一致で承認した長期的な後継者育成計画にもとづくものでした。会長としてのCook氏の担当について、Appleは「世界各国の政策立案者との関わりを含む、Appleの業務の一部を支援する予定です」と説明しています。
9月9日のイベントはCEO交代後の開催に
9月9日(日本時間10日午前2時)のイベントは、9月1日の交代のあとに開かれます。Apple公式のイベントページに登壇者の記載はありません。
9月1日にCEOの肩書は外れますが、Cook氏は会長としてAppleに残ります。