Appleは8月13日、ビンテージ製品・オブソリート製品のリストを更新し、iPhone Xと15インチMacBook Pro(2018)をオブソリート製品に追加しました。
オブソリート製品は、Appleが販売店への供給を停止した日から7年以上が経過した製品です。Appleと正規サービスプロバイダでの修理サービスは終了し、修理部品の発注もできなくなります。
両製品はこれまで、供給停止から5年以上7年未満の「ビンテージ製品」に分類されていました。今回の更新で変わったのはこの2製品だけです。
Appleでの修理と部品の提供が終了に
オブソリート製品になると、Apple Storeや正規サービスプロバイダに持ち込んでも修理を受けられません。画面やバッテリーの交換も受けられなくなります。
例外はMacノートブックのバッテリーだけです。修理の受付が供給停止から最長10年まで延長されることがあります。15インチMacBook Pro(2018)は部品の在庫があればバッテリー修理を受けられる可能性が残りますが、iPhone Xにこうした例外はありません。
修理サービスが終了しても、OSのアップデートが止まるわけではありません。iPhone XにはいまもiOS 16系のセキュリティアップデートが配信されており、直近では2026年5月11日にiOS 16.7.16が提供されました。
逆の例もあります。最新のiOSに対応しているiPhone 11 ProやiPhone 11 Pro Maxは、修理ではすでにビンテージ製品に分類されています。
iPhoneの修理サポートの区分(2026年8月13日の更新時点)
| 区分 | 機種 |
|---|---|
| オブソリート (修理終了) | iPhone X(今回追加) iPhone SE(第1世代) iPhone 6・iPhone 6 Plus iPhone 5s以前の全機種 |
| ビンテージ (部品在庫があれば修理可) | iPhone 11 Pro・iPhone 11 Pro Max iPhone XS・iPhone XS Max iPhone 8・iPhone 8 Plus iPhone 7・iPhone 7 Plus iPhone 6s・iPhone 6s Plus |
iPhone 6s・iPhone 6s Plusは32GBモデルのみ、iPhone 8・iPhone 8 Plusは(PRODUCT)REDモデルのみオブソリートに分類されています。
機種ごとの詳しい状況はiPhoneのサポート終了機種一覧で解説しています。
iPhone Xで「iPhoneの次の10年」が始まった
iPhone Xは2017年9月に発表され、同年11月3日に発売されました。価格は64GBモデルが112,800円(税別)でした。
iPhoneとして初めてOLEDディスプレイを搭載し、ホームボタンを廃止してFace IDを導入。現在まで続く全面ディスプレイのiPhoneは、このモデルから始まりました。発表の場では、当時マーケティング責任者だったフィル・シラー氏が「これこそiPhoneの次の10年の始まりです」と語っています。
筆者も発売日に購入しましたが、フルスクリーンのデザインとFace IDがかなり新鮮だったのを覚えています。
一方で、販売期間は約10か月と短く、翌2018年9月にiPhone XSが発表されると、ラインアップから姿を消しました。
発売からまもなく9年。今もiPhone Xを使い続けている人がいるのなら、Appleで修理を受けられなくなった以上、さすがに買い換え時でしょう。Appleの正規サービス以外の修理店を利用する方法もありますが、非正規店で純正部品が使われるとは限りません。
参考:Apple