「カメラを搭載したAirPods」の噂を裏付けるような動画が、Apple自身のソフトウェアの中から見つかりました。Appleは現地時間8月17日(日本時間18日)、macOS Tahoe 26.7のRC版(正式版の直前に配られるリリース候補版)を開発者向けに配信しており、この中にデモ動画が含まれていたとのことです。
この動画を見つけたのは、海外メディアでアナリストを務めるAaron Perris氏です。動画には、AirPodsを着けた男性が本を持ち上げる場面が映っています。重なるSiriの音声は、「ビジュアルインテリジェンスで、目にしたものを保存できるようになります。気に入ったものがあれば、あとから見返せるよう保存を頼んでください」という内容です。
Appleがカメラ付きAirPodsを発表したわけではありません。現時点で確かなのは、Appleが配信したmacOSのRC版(正式版の直前に配られるリリース候補版)の中にこの動画があった、ということだけです。それでも、年内にも登場すると伝えられてきた新型AirPodsの正体が、少し見えてきたようです。
先行モデル「B790」はカメラ付きAirPodsか
カメラ付きAirPodsをめぐっては、米Bloombergが6月に、開発名「B798」のモデルの投入が2027年に延期されたと報じていました。周囲の物体を識別する視覚AIモデルの開発に時間がかかっているため、と伝えられています。
一方で8月上旬には、B798とは別に「B790」というモデルの開発が先行しており、早ければ年内にも登場する可能性があることも報じられました。ただ、このB790がカメラを搭載するのかどうかはBloombergの記事に書かれておらず、前回の記事の時点でも不明のままでした。
今回のRC版からは、動画とは別に「B790 start image stream failed for left bud」という文字列も見つかっています。左のイヤホンの画像ストリームを開始できなかった、という内容のエラーメッセージです。B790が画像を扱う機器で、少なくとも左のイヤホン側にカメラがあることをうかがわせます。
動画とこの文字列は別々に見つかったもので、動画の製品がB790かどうかまではわかっていません。とはいえ、年内の登場が見込まれる先行モデルがカメラを搭載する線は、濃厚になってきたと言えそうです。海外メディアの多くも、B790をカメラ付きの先行モデルとして扱うようになっています。
動画に出てきたビジュアルインテリジェンスは、iPhoneのカメラで写したものをAIに調べさせる機能です。現在できるのは、カメラを向けた店の情報を調べる、植物や動物を識別する、文字を翻訳・要約する、ポスターやちらしから予定を作る、といったこと。
動画が示す「見たものを保存して、あとで見返す」という使い方はその中にはなく、Appleの日本語ユーザガイドにもまだ記載がない新しいものです。何がどこに保存されるのかまでは動画からは読み取れず、iOS 27で強化が予定されているビジュアルインテリジェンスの説明にも、AirPodsは登場していません。
iPhoneを取り出さずに、耳に着けたAirPodsのカメラで「これを覚えておいて」と頼めるようになるとすれば、AirPodsを長時間着けている人ほど便利に感じられそうです。
発売時期については、海外の見方が割れています。RC版は正式版の配信直前に配られるものなので、来月のiPhoneイベントで発表されるとみられます。一方で、RC版にあるからといって発売が近いとは限らず、より後のリリースに向けた準備の可能性もあるとする慎重な見方もあります。
Appleは現地時間9月9日(日本時間10日未明)にイベントを開くとみられていますが、8月18日の時点で日程はまだ発表されていません。Bloombergの報道も時期は「早ければ年内」にとどまり、9月と特定しているわけではありません。来月のイベントで名前が出るかどうかが、最初の判断材料になりそうです。
カメラ付きモデルの名称や価格は明らかになっていませんが、現行より高くなる可能性は高いでしょう。現行のAirPods Pro 3は42,800円(税込・8月18日時点のApple公式価格)です。いま買うか新型を待つかで迷っている方は、AirPods Pro 3の買い時の考え方もあわせて読んでみてください。
参考:MacRumors・Aaron Perris(X・原投稿)