スマホ用の充電器を選ぶとき、意外と迷うのが「ポートはUSB-Cだけでいいのか」という点です。USB-Aのケーブルがまだ手元に残っている方は多いはずです。加えて、充電器にあまりお金はかけたくないですよね。
今回ご紹介するのは、そんな方にぴったりなAnker(アンカー)の「Anker Charger (20W, 2-Port)」です。USB-CとUSB-Aの2ポート構成で、USB-C単独なら最大20Wの急速充電に対応。約1.5mのUSB-Cケーブルが付属して、価格は1,690円(税込)です。
初めての急速充電器として、また自宅や職場に挿しっぱなしにする1台として、コスパの良い充電器をお探しの方はぜひチェックしてみてください!
👍 おすすめポイント
- USB-C単独なら最大20W。iPhone 17のバッテリー残量を30分で49%アップさせられた。
- USB-C+USB-Aの2ポート、約1.5mのUSB-Cケーブル付きで1,690円。
- 公式仕様に記載のないPPS(急速充電規格の一つ)への対応を実測で確認できた。
👎 気をつけたい点
- 2台同時に充電すると、両ポートとも急速充電ではなくなる。
- プラグは折りたためない固定式。
製品の仕様

Anker Charger (20W, 2-Port)の主な仕様は以下のとおりです。
| 製品名 | Anker Charger (20W, 2-Port)(型番:A2348) |
|---|---|
| ポート構成 | USB-C × 1、USB-A × 1 |
| USB-C出力(単独時) | 最大20W(5V⎓3A / 9V⎓2.22A / 12V⎓1.67A) |
| USB-A出力(単独時) | 最大18W |
| 2ポート同時 | 合計最大15W(各5V⎓1.5A) |
| 対応規格 | USB PD、PowerIQ 3.0 (Gen2) |
| サイズ | 約48 × 43 × 28mm |
| 重量 | 約52g |
| カラー | ブラック、ホワイト |
| パッケージ内容 | 充電器本体、USB-C & USB-Cケーブル(約1.5m)、取扱説明書 |
| 保証 | 18か月(Anker会員登録で+6か月) |
| 価格(税込) | 1,690円(記事執筆時点) |
注目してほしいのは出力の欄です。2ポートを同時に使うと出力は合計15Wまで下がり、「20W」が出るのはUSB-Cポートを単独で使ったときだけです。ここは本製品のいちばんの注意点なので、後ほど実測を交えて詳しくご紹介します。
単独使用なら、USB-Cは最大20W、USB-Aは最大18W。スマホの急速充電には十分な出力です。

対応規格をUSB充電チェッカーで確認したところ、USB PD 3.0に加えて、公式ページや取扱説明書には記載のないPPSにも対応していました(5〜11V/2.2A)。PPS対応のスマホでは、より効率の良い電圧制御での充電が期待できます。

本体には出力仕様や各種マークが印字されています。もちろんPSEマークも表示されています。
なお、Amazonで販売されているのはUSB-Cケーブル付きのセットです。ラインアップにはケーブルなしの単体版(1,390円)もありますが、記事執筆時点ではAnker公式で売り切れとなっています。300円の差でケーブルが付いてくるなら、セットを選んでおけば間違いないでしょう。
製品の外観とサイズ
続いては、外観とサイズ感を写真中心にご紹介していきます。

パッケージ内容は、充電器本体、USB-C & USB-Cケーブル(約1.5m)、取扱説明書です。ケーブルを買い足さなくても、開封してすぐ使い始められます。

本体は角を丸めたブロック形状です。私が購入したのは「ブラック」です。

ポートは前面に縦に並んでいて、上がUSB-C、下がUSB-Aという配置です。

電源プラグは折りたたみできない固定式です。ここは後述しますが、持ち運びが多い方には気になるポイントかもしれません。

本体がスリムなので、電源タップでも使いやすい大きさです。ただし、写真のように挿し込み口が横に並んでいるタイプのタップだと、隣に挿した充電器などとぶつかることがあります。挿し込み口が縦に並んでいるタップなら心配いりません。


サイズは約48 × 43 × 28mmです。iPhone 17や11インチiPad Airと並べてみると、サイズ感が掴みやすいかと思います。

iPadなどに付属する「Apple 20W USB-C電源アダプタ」と比べると、本製品のほうがひとまわり大きいです。とはいえ差はわずかで、持ち運びやすさとしてはほぼ同じ。USB-Aポートが増えてこのサイズなら気にならないでしょう。

同じAnkerの1ポート充電器「Anker Nano Charger (20W)」との比較です。USB-Aポートが必要ないなら、より小さく軽いこちらが向いています(詳しくは記事末尾でご紹介します)。

重量は実測で53.64gでした(公称は約52g)。
iPhone 17でも十分速い、単ポート20Wの実力
「いまどき20Wで足りるの?」というのが、本製品でいちばん気になるところかと思います。スマホ用なら、十分な速度が出ます。

たとえばiPhone 17シリーズの場合、Appleが公称する最速の急速充電(20分で最大50%)には40W以上の充電器が必要で、本製品はこの条件を満たしません。それでは実際どのくらいの速度が出るのか、iPhone 17で計測してみました。


結果は上のとおり。30分の充電で49%アップですから、最速充電でないにしても体感としては十分速いです。iPhone 15/16シリーズでは、Appleが公称する急速充電(30分で最大50%)の条件が「20W以上」なので、本製品はこの条件を満たします。
20Wあれば、スマホだけでなくiPadの充電にも使えます。iPadに付属する電源アダプタは同じ20W出力なので、本製品でも付属アダプタと同等の速度で充電できます。
2台同時だと「急速充電×2」にはならない
本製品でいちばん誤解しやすいのが、2ポート同時使用時の挙動です。ここは購入前に必ず知っておいてほしいポイントですね。
2つのポートを同時に使うと、出力は両ポートとも5V⎓1.5A(各7.5W、合計最大15W)に切り替わります。急速充電に使われる9V・12Vの出力は、同時使用時には使われません。「USB-Cの20W+USB-Aの18Wで合計38W」とはならないので注意してください。

実際にUSB-CにiPhone 17、USB-Aにワイヤレスイヤホンを挿して計測してみると、iPhone側は約4.5V/2.75A、電力にして約12Wでした。仕様表記の1.5Aより多くの電流が流れていたものの、電圧は5Vのままで9V・12Vには上がっていないため、急速充電ではない状態です(あくまで一組み合わせでの実測です)。
とはいえ、これが実用上の問題になるかは使い方次第です。就寝中に「スマホ+イヤホン」をまとめて充電しておくような、時間に余裕のある使い方なら12W前後でも間に合います。一方、「スマホ2台をどちらも急いで充電したい」という使い方には向きません。
2台同時の急速充電が必要なら、同時使用でもUSB-C 20W+USB-A 12Wを維持できる「Anker 323 Charger (33W)」や、USB-C 2ポートで27W+20Wの「Anker 523 Charger (Nano 3, 47W)」を検討したほうがいいでしょう。
USB-Aもケーブルも付いて1,690円のコスパ
本製品の最大の魅力は、なんといっても価格です。
比較対象になるのが、「Apple 20W USB-C電源アダプタ」。価格は2,780円(税込)で、ポートはUSB-C × 1、ケーブルは付属しません。一方の本製品は、1,690円でUSB-Aポートと約1.5mのUSB-Cケーブルが付いてきます。保証もAnker会員登録で最大24か月と、純正の1年より長めです。
USB-Aポートがあると、手持ちのUSB-Aケーブルをそのまま活かせます。ワイヤレスイヤホンやモバイルバッテリー、少し古いガジェットなど、USB-Aケーブルで充電する機器は意外とまだ現役で残っているものです。「USB-Cだけにしてしまうのは不安」という方に、この2ポート構成は安心感があります。
気になるポイントは?
同時充電の件のほかにも、いくつか気をつけたい点があります。
電源プラグは折りたたみに対応しません。ポーチやカバンに入れるとプラグが露出したままになるので、頻繁に持ち運ぶなら、折りたたみ式プラグの充電器のほうが便利です。逆に、自宅や職場など決まった場所に挿しっぱなしで使うなら、固定式でもまったく気になりません。
付属ケーブルの長さも一長一短です。約1.5mは自宅では取り回しに余裕のある長さですが、持ち運び用としてはやや長く、かさばると感じるかもしれません。
対応デバイスの範囲にも注意してください。20Wというスペックからしても、ノートPC用にはさらに高出力な別の充電器を用意したほうがいいでしょう。あくまで「スマホ・タブレット・小物向け」の充電器と考えてください。
レビューまとめ
Anker Charger (20W, 2-Port)は決して高性能な充電器ではありませんが、「スマホの充電に必要十分な20W」と「USB-C+USB-Aの2ポート」を、ケーブル込み1,690円でまとめたことに価値がある充電器です。
向いている人
- 初めての急速充電器を探している方
- USB-CとUSB-Aの両方を使いたい方
- ケーブルもまとめて揃えたい方
- 自宅や職場に挿しっぱなしにする1台が欲しい方
向いていない人
- 2台同時に急速充電したい方 → Anker 323 Charger (33W)やAnker 523 Charger (Nano 3, 47W)がおすすめ
- 充電するのは1台ずつで、とにかく小さいのがいい方 → Anker Nano Charger (20W)がおすすめ
- 持ち歩く機会が多い方 → 折りたたみ式プラグのモデルがおすすめ
2ポート同時の出力制限と固定プラグという弱点はあるものの、どちらも「決まった場所でスマホと小物を充電する」という使い方なら実害はありません。スマホの急速充電デビューにはちょうどいい1台です。用途に合いそうなら、ぜひチェックしてみてください!
こちらもチェック!
最後に、本製品と比較検討したい充電器をご紹介します。
1ポートで十分、とにかく小さいのがいい人
本製品と同じ1,690円で買える1ポート充電器です(旧称:Anker 511 Charger (Nano Pro))。サイズは約30 × 30 × 30mm、重量は約34gと、本製品よりずっと小さく軽いです。ケーブルは付属しませんが、「充電するのはスマホ1台だけ」という方にはこちらが向いています。
2台とも急速充電したい人
USB-C 2ポート構成で、同時使用でも27W+20Wの急速充電を維持できるモデルです。詳しくは「Anker 523 Charger (Nano 3, 47W)をレビュー」でご紹介しています。
USB-A構成のまま、同時充電でも出力を落としたくない人
本製品と同じUSB-C+USB-A構成ながら、同時使用でもUSB-C 20W+USB-A 12W(合計32W)を維持できます。プラグは折りたたみ式で、価格は通常2,990円(税込)です。同時充電の頻度が高いなら、差額を払う価値があります。