Appleが8月23日(現地時間)、ティム・クック氏の送別会をApple Parkで開きました。Apple社内の事情を追う米メディアのThe Informationが伝えたもので、クック氏がバンドのメンバーと並んで写る会場の写真もXに投稿されています。
翌8月24日は、クック氏がスティーブ・ジョブズ氏からCEOを引き継いでから、ちょうど15年の節目でした。CEOを務めるのも残り1週間ほど。9月1日にはジョン・ターナス氏が後を継ぎます。
Appleが4月20日に発表した計画では、クック氏はCEOを退いたあとも会社を離れず、同日付でエグゼクティブ・チェアマン(会長)に就きます。会長としての役割は「世界各国の政策立案者との関わりを含む、Appleの業務の一部を支援する」と説明されています。
後任のターナス氏は2001年入社で、在籍は25年。2021年からはハードウェアエンジニアリング担当のシニアバイスプレジデントを務め、CEO就任の日には取締役会にも加わります。

同メディアによると、引き継ぎで重視されているのは継続性で、変わることは少ないそうです。クック氏の秘書もそのまま残り、ターナス氏付きになります。
送別会の演奏はクック氏と縁のあるOneRepublic
送別会には約200人が集まり、Apple Park内の社員食堂「Caffé Macs」が会場になりました。演奏を披露したのはOneRepublicです。Xに投稿された写真には、ライトアップされたレインボーアーチを背に、ギターを抱えたクック氏がメンバーと肩を組む姿が写っています。
2015年9月のiPhone 6s発表イベントでは、クック氏が自らこのバンドを紹介し、メンバーは「I Lived」をクック氏に捧げました。2014年にMacの発売30周年を祝う社内イベントで演奏したのも、同じ顔ぶれです。
スピーチには、ジョブズ氏の妻のローレン・パウエル・ジョブズ氏や元COOのジェフ・ウィリアムズ氏、サービス部門トップのエディ・キュー氏らが立ち、次期CEOのターナス氏も加わりました。
送別会が終わり、残るのは9月1日の交代だけになりました。発表から4か月あまりをかけた移行も、いよいよ大詰めです。
米Bloombergは発表当時、交代日は例年9月に開かれるiPhone発表イベントから逆算して決められたと報じていました。
7月30日には、クック氏がCEOとして最後となる決算説明会も終えています。Appleが送別会や決算説明会といった区切りを交代日の前に済ませ、当日は行事なく静かに迎えることになるのでしょうか。
例年どおり9月にイベントが開かれれば、そこがターナス体制の事実上の初舞台になりそうです。
退任を前にクック氏が15年を振り返ったインタビューは、こちらの記事で紹介しています。交代の日を迎える前に、読み返しておきたい内容です。