macOS 3バージョンに臨時のセキュリティ修正、「画面共有」の認証すり抜けに対応

macOS 3バージョンに臨時のセキュリティ修正、「画面共有」の認証すり抜けに対応

Appleが日本時間8月7日未明、macOSのセキュリティアップデートを配信しました。修正されたのは「画面共有」の欠陥1件だけ。それがベータを飛び越えて配信される、少し珍しいパターンでの更新です。

「画面共有」の認証をすり抜けられる欠陥

問題が見つかったのは、Macの「画面共有」機能です。同じネットワーク上の攻撃者が、正しいIDやパスワードを持たないまま認証を通過できるおそれがありました。

画面共有は、Macをほかのデバイスから遠隔操作するための機能。オンにしたMacに接続した相手は、画面を見るだけでなく、ファイルやアプリの操作、Macの再起動までできます。その入り口を素通りされるとなると、放置できない穴ですね。

実際に悪用されたかどうかについて、Appleのセキュリティ文書は触れていません。修正の内容は3バージョンとも同一で、対象は次のとおりです。

  • macOS Tahoe 26.6.1(ビルド25G76)
  • macOS Sequoia 15.7.9(ビルド24G830)
  • macOS Sonoma 14.8.9(ビルド23J631)

欠陥はMac固有の機能のものなので、iPhoneやiPadなど、ほかのデバイスへの配信はありません。

macOSでは異例、ベータなしの単独リリース

配信のかたちも通常と違います。macOSのアップデートはふだん、開発者向けベータでのテストを重ねてから正式版になりますが、26.6.1は事前のベータを経ずに、いきなり登場しました。

前回の定例アップデート「macOS Tahoe 26.6」(7月27日)からは、わずか10日。前回が153件の脆弱性をまとめて直す大型更新だったのに対し、今回は1件だけの単独リリースと、対照的です。

背景には、Appleの方針転換があります。Appleは6月末、重要なセキュリティ修正を次の定例アップデートまで待たせず、切り離して素早く届けていく考えを米ロイターの取材に明かしました。AIの登場で攻撃ツールの開発が速くなったことへの対応です。

6月29日のiOS 26.5.2がその最初の実例とみられ、今回のmacOS修正も同じ流れに沿った動きでしょう。

早めに入れておきたいアップデート

変更が1件だけのピンポイント修正なので、新機能の追加や大きな挙動の変化はなく、不具合が混入するリスクも定例の大型更新より小さいはずです。画面共有を使っていない方も含めて、後回しにする理由はないでしょう。「システム設定」>「一般」>「ソフトウェアアップデート」から適用できます。

対象は、macOS Tahoe・Sequoia・Sonomaのいずれかが動くMacです。おおむね2017〜2018年以降に発売されたMacなら、どれかのバージョンが対応しています。

一方で、それより古いmacOSは対象外です。3世代前のmacOS Venturaのセキュリティ更新は2025年8月20日を最後に止まっており、今回のような修正はもう届きません。

セキュリティ更新の止まったMacをネットにつないだまま使い続けているなら、そろそろ買い換えの考えどきですね。価格高騰で選びにくい時期ではありますが、新品だけでなく中古も含め検討してみてください。

参考:Apple公式ロイターMacRumors9to5MacAppleInsider

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