今回ご紹介するのは、UGREEN(ユーグリーン)の「UGREEN Nexode Air 45W急速充電器Slim」です。厚さ12.6mm・重さ53.97g(いずれも実測)の平たいボディに、最大45Wを収めたUSB-C 1ポート充電器。
UGREENのAirシリーズには、同じ45Wでキューブ型の「UGREEN Nexode Air 45W」もあります。USB充電テスターで両方の出力を確認したところ、対応する電圧と電流の組み合わせも、PPSの範囲も同じ数字でした。中身は同じで、違うのは形だけ、ということになります。
では、薄いほうを選ぶと何を失うのか、というところ。特に気になるのは発熱です。レビューでは電子負荷をつないで40分の高負荷試験まで行っています。持ち運び用の1台を探している方は、ぜひ参考にしてみてください!
👍 おすすめポイント
- 実測12.6mm・53.97gで、胸ポケットにも収まる薄さと軽さ
- iPhone 17/17 Pro/17 Pro Maxの「約20分で50%」の条件(40W以上)を満たす
- 40分の高負荷試験を、出力を落とさず完走
- 45Wの充電なら、一般的な3A(60W)ケーブルで足りる
- 折りたたみ式プラグで持ち運びやすい
👎 気をつけたい点
- 差込口が詰まった電源タップでは、隣の口を塞ぐ
- USB-C 1ポートのみで、2台同時充電はできない
- USB-Cケーブルは付属しない
- MacBook Air(M5)やiPad Pro(M5)の「高速充電」の条件は満たさない
製品の仕様

主な仕様は以下のとおりです。サイズと重量は、公式サイトに数値の記載がないため、私が実測した値を載せています。
| 製品名 | UGREEN Nexode Air 45W急速充電器Slim |
|---|---|
| 型番 | X850 |
| ポート構成 | USB-C × 1 |
| USB-C出力 | 最大45W(5V⎓3A / 9V⎓3A / 12V⎓3A / 15V⎓3A / 20V⎓2.25A) |
| USB-C PPS出力 | 5-11V⎓4.5A |
| 入力 | AC 100-240V 50/60Hz 1.2A Max |
| 電源プラグ | 折りたたみ式 |
| サイズ(実測) | 約62.4 × 42.7 × 12.6mm |
| 重量(実測) | 約53.97g |
| カラー | グレー |
| パッケージ内容 | 本体、マニュアル2枚 |
| 保証 | 24か月 |
| 価格(税込) | 4,380円(メーカー参考価格・2026年8月時点) |

出力は本体の刻印で確認できます。5V/9V/12V/15Vが各3A、20Vが2.25Aで、合計45Wまで。PSEマークと届出事業者名(株式会社ユーグリーン・ジャパン)も刻印されているので、日本向けの製品として問題ありません。

USB充電テスターにつなぐと、PD3.2・最大45Wの充電器として認識されました。表示されている電圧と電流の組み合わせ(PDO)は、キューブ型のNexode Air 45Wで確認したものと同じ。PPSの範囲(5-11V⎓4.5A)も一致します。
出力の仕様は同じで、変わるのは形と重さ、そして800円の価格差というのが、この2台の関係です。キューブ型が3,580円、こちらのSlimが4,380円(いずれもメーカー参考価格・税込/2026年8月時点)。なお、カラーはキューブ型がグレーとホワイトの2色なのに対し、Slimはグレーのみです。
なお、USB-Cケーブルは付属しません。手持ちのケーブルがない方は、別途用意する必要があります。
製品の外観とサイズ
まずは製品の外観とサイズを写真中心でご紹介していきます。

パッケージ内容は、充電器本体とマニュアル2枚のみ。前述のとおりUSB-Cケーブルは入っていません。

本体は角を丸めた平たい直方体です。プラグ側に細かなラインの入ったデザインがあり、残りはつるりとした仕上げ。金属のような見た目ですが、触った感じでは樹脂にメタル調のコーティングを施したもののようです。


USB-Cポートは短辺側に1つ。2台同時に充電することはできません。

電源プラグは折りたたみ式です。開閉はスムーズで、引っかかりやぐらつきは感じませんでした。
手のひらに収まって、胸ポケットにも入る


iPhone 17と比較すると、いかに小さくスリムかがイメージしやすいかと思います。手のひらにすっぽり収まりますし、シャツの胸ポケットにも入れておけるレベルです。

45Wあれば13インチMacBook Airも充電可能です。ノートPCと一緒に持ち歩く方で、携帯性を重視したい方にぴったりです。

同じ充電性能でキューブ型のタイプもあります(UGREEN Nexode Air 45W)。充電性能は同じで、主な違いは形状です。ただ、独自に行った試験では、Slimのほうが有利な結果が出ました。詳しくは後半でご紹介しています。


ノギスで測ると約62.4 × 42.7 × 12.6mm、重量は約53.97gでした。キューブ型のNexode Air 45W(約49g)と比べると5gほど重い計算ですが、5gの差を持ち歩きで感じることはないでしょう。
45Wでどこまで充電できる?
Appleは、iPhone 17・iPhone 17 Pro・iPhone 17 Pro Maxについて「40W以上のアダプタを使用してバッテリーを約20分で最大50パーセントまで充電できます」と案内しています。UGREEN Nexode Air 45W Slimはこの条件を満たします。
私自身、iPhone 17のほかに13インチMacBook Air、11インチiPad Airの充電にも使っていますが、いずれも問題なく充電できています。

ただし、ノートPCを急速充電したい場合など、45Wでは足りない場面もあります。
たとえばMacBook Air(M5)の高速充電に必要なのは、70W以上のUSB PD充電器です。また、iPad Pro(M5)の「約30分で最大50%」も60W以上が条件。充電そのものはできますが、公式が示す高速充電の条件は満たしません。「充電速度にこだわりたい」という方は、さらに大きい出力に対応する充電器を選んでください。
ケーブルは、20V⎓2.25Aという組み合わせなので、45Wを引き出すだけなら3A対応(60W)のUSB-Cケーブルで足ります。5A対応は必須ではなく、手持ちのケーブルをそのまま使える方が多いはずです。
40分、出力は落ちなかった
一般的に、コンパクトな充電器は放熱に不利です。まさに本充電器が当てはまるわけですが、電子負荷を使った高出力維持試験を行いました。

USB充電テスターで20Vをトリガーして、PDOの上限(2.25A)の95%にあたる2.13A、出力にして約42.6Wを40分間引き続ける試験です。室温は約28℃。本体の表面温度はサーモグラフィーで記録しました。

結果は完走。最後まで約40.5Wを維持しました。電圧の落ち込みは0.6%ほどで、出力が絞られる動きも、給電が止まる場面もありませんでした。

表面温度は20分で66℃に達し、30分を過ぎたあたりから68〜69℃で横ばいになりました。40分間での最高は70.0℃です。触れば熱いものの、温度上昇で保護がかかる、という展開にはなりませんでした。
比較のために書いておくと、キューブ型のNexode Air 45Wをまったく同じ負荷・同じ手順で試験したときは、26分28秒の時点で本体が74.2℃に達し、そこで出力が絞られています。しかも今回のほうが室温は1℃高い、Slimに不利な条件でした。
正直なところ、これは予想外でした。薄型は体積が小さいぶん熱の逃げ場がなく、先に音を上げると思っていたからです。実際は逆で、平たい形が放熱には向いているのかもしれません。
ただし、この試験だけで「発熱そのものが少ない」とまでは言えません。分かったのは、同じ負荷でもキューブ型より低い温度で釣り合い、最後まで出力が落ちなかった、というところまでです。
なお電子負荷は、充電器が出力を絞ろうとしても電流を要求し続ける機材です。実際の機器は充電器の制御に従うので、ノートPCの充電がこのグラフどおりになるわけではありません。
それでも、45Wを長時間出し続ける場面で不安のない1台だということは、数字で確認できました。
コンセント周りの干渉
気をつけたい点もあります。いちばんは、コンセント周りの干渉です。

本体サイズが62.4 × 42.7mmあるので、電源タップに挿したときに隣の差込口に干渉することがあります。実際、写真の電源タップでは左隣の差込口が使えなくなりました。間隔に余裕がある電源タップなら問題ないと思いますが、間隔が狭めのものは注意してください。

差込口が縦に並ぶ場合は、下側に挿すことで上の差込口への干渉を防げます。とはいえ、環境によっては使い勝手が悪いと感じてしまうこともあるかもしれません。
このあたりは、キューブ型のNexode Air 45Wのほうが扱いやすいですね。壁から手前に出っ張るぶん、隣の差込口は塞ぎません。
ポートがUSB-C 1つだけという点も、人によっては物足りないでしょう。スマホとイヤホンを同時に充電したい方には向きません。
キューブ型とSlim、どっちを選ぶ?
出せる電力が同じである以上、選ぶ基準は形と800円の差、そして形状による使い勝手の差だけです。
➡️ 45W Slimが向いている人
- 胸ポケットやジャケットの内ポケットに入れて持ち歩きたい方
- バッグの中で厚みを増やしたくない方
- 45W近い出力で長時間充電することが多い方
➡️ キューブ型のNexode Air 45Wが向いている人
- 電源タップやコンセントで、隣の差込口も使いたい方
- 手前への出っ張りより、隣を塞がれるほうが困る方
- 800円でも安く買いたい方
キューブ型のコンパクトさも捨てがたいですが、携帯性を突き詰めたいなら、私はSlimを推します。
レビューまとめ
UGREEN Nexode Air 45W急速充電器Slimは、スリムで携帯性は抜群な充電器です。高負荷試験では出力の持続性も確認できました。
👍 おすすめポイント
- 実測12.6mm・53.97gで、胸ポケットにも収まる薄さと軽さ
- iPhone 17/17 Pro/17 Pro Maxの「約20分で50%」の条件(40W以上)を満たす
- 40分の高負荷試験を、出力を落とさず完走
- 45Wの充電なら、一般的な3A(60W)ケーブルで足りる
- 折りたたみ式プラグで持ち運びやすい
👎 気をつけたい点
- 差込口が詰まった電源タップでは、隣の口を塞ぐ
- USB-C 1ポートのみで、2台同時充電はできない
- USB-Cケーブルは付属しない
- MacBook Air(M5)やiPad Pro(M5)の「高速充電」の条件は満たさない
万人向けの充電器ではありません。2台同時に充電したい方や、コンセント周りが混み合っている場所で使う方は、素直に別の製品を選んだほうがいいでしょう。
ただ、ポートが1つで足りる方で、「充電器の存在を忘れるくらい薄いものがいい」なら、この薄さと出力の組み合わせは有力な選択肢です。
より高い出力の充電器を探している方は、実測をもとにした100W充電器のおすすめもあわせてご覧ください。
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