Apple TVもSiri AIに対応か。tvOS 27のコードに手がかり、現行機で使えるかは不明

Apple TVもSiri AIに対応か。tvOS 27のコードに手がかり、現行機で使えるかは不明

6月のWWDCで発表された「Siri AI」は、画面に映っている内容について質問したり、アプリの操作を任せたりできる会話型のアシスタントです。対象はiPhone、iPad、Mac、Apple Watch、Apple Vision Proで、Apple TVとHomePodは入っておらず、Appleは提供の予定にも触れていません。

そのApple TVもSiri AIに対応する可能性を示す手がかりが、tvOS 27のベータ版から見つかりました。あわせて、macOS 26.7のRC版(正式版の直前に配られるリリース候補版)には新しいSiri Remoteとみられる記述があり、次期Apple TV 4Kは今秋の登場が見込まれています

ただし、現行のApple TV 4KでSiri AIが使えるようになるかは、今回見つかった内容からは読み取れません。日本ではWi-Fiモデルの価格が6月に19,800円から34,800円へ上がっており、いま買うか新型を待つかは、この先の情報次第になりそうです。

tvOS 27に「Siri」アプリの痕跡

Siri AIの痕跡は、Appleが開発者向けに配信しているtvOS 27のベータ版にありました。Apple関連の噂を専門に追う米メディアの9to5MacがmacOS 27の開発ツールを使ってtvOS 27ベータ版のアプリ一覧を調べたところ、tvOS 26にはない「Siri」というアプリが加わっていたとのことです。

このアプリの内部の名前は「campo」でした。米Bloombergが1月に伝えたSiri AIの社内コードネームは「Campos」で、この名前の近さから、iPhoneに用意されるSiri AI用の「Siri」アプリと同じものがApple TVにも入るとみられています。アプリは無効化されていて、起動はできないといいます。

同様の手がかりは6月にもありました。米メディアのMacworldが、tvOS 27の最初のベータ版にApple Intelligenceに関連するコードがまとめて追加されていると報じていたものです。大半はtvOS 26に無かったもので、2つ目のベータ版ではHomePodの初期設定の処理にもSiri AIへの言及があったとされ、Apple TVやHomePodへのSiri AI展開に向けた準備と受け取られていました。

チップの条件も、現行機には厳しい材料です。Apple Intelligenceに対応するチップとして最も古いのはA17 Proで、A15 Bionicを搭載する現行のApple TV 4Kは対応していません。

ただ、こうした痕跡だけでは、現行のApple TV 4KでSiri AIが使えるようになるとは言い切れません。9to5Mac自身も、既存の機種については分からないとしています。tvOS 27でSiri AIが来るとしても、まずは新型に向けた機能になる可能性があります。

なお、iPhoneなどでのSiri AIの提供は年内に英語のベータ版から始まる予定で、日本語対応の時期はまだ発表されていません。Siri AIで何ができるようになるかはiOS 27でできるようになることまとめに整理していますので、こちらもどうぞ。

新型Apple TVとリモコンは今秋登場か

ハードウェア側の手がかりは、日本時間8月18日に配信されたmacOS 26.7のRC版にありました。20あまりの未発表製品への言及の中に「ATVRemote1,5」という識別子があり、新しいApple TV用リモコンを指すようです。

コードに書かれているのは識別子だけで、ボタンや形状の変更といった具体的な記述はありません。海外の受け止めも一様ではなく、次期Apple TV 4Kに新しいSiri Remoteが同梱されるとみる声もあれば、大きな刷新は期待できないという見方もあります。なくしたときに探しやすくなるといった期待も出ていますが、コード上の裏付けはありません。

Apple TV 4K(第3世代)に付属する現行のSiri Remote
画像:Appleより

本体のほうは、米Bloombergが7月末に、新型のApple TVとHomePod miniが「発売間近」で、今秋に登場する見込みだと伝えています。デザインは大きく変わらず、Siri AIに対応するために処理性能の高いチップを載せる、という内容で、リモコンにも何らかの変更が加わる可能性があるとのこと。5月の時点では、ハードウェア自体はすでに完成していて社内で使われている、とも報じていました。

そのチップは、昨年8月にAppleが誤って公開した開発ツールにA17 Pro搭載の次期Apple TVを示す識別子があったことから、A17 Pro以上とみられています。Siri AIに対応させるなら、A17 Pro以上は最低限の条件です。

発表の時期は、9月のiPhoneイベントか10月かで割れています。今秋に登場するという報道も、具体的な発売月までは言及していません。

現行のApple TV 4K(第3世代)は2022年11月に発売され、3年9か月が経ちました。日本での価格は6月に上がり、Wi-Fiモデル(64GB)は19,800円から34,800円、Wi-Fi + Ethernetモデル(128GB)は23,800円から44,800円になっています(8月19日の時点)。

参考:9to5MacMacworldMacRumorsBloomberg

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