MacBookにアップルケアは必要か?10台以上すべて非加入の私が考える判断基準とは

MacBookにアップルケアは必要か?10台以上すべて非加入の私が考える判断基準(アイキャッチ)

本体だけでも高い買い物なのに、保証にさらに月880〜2,380円。MacBookを買うとき、Appleの有料保証「AppleCare+(アップルケアプラス)」を付けるかどうかで悩む人は多いはずです。

私の答えは「入らない」です。これまで買ってきた10台以上のMacBookはすべてAppleCare+なしですが、「入っておけばよかった」と後悔したことは一度もありません。

とはいえ、これは結果論でもあります。落下や水濡れで高額な修理費用が発生して、「あのとき入っておけば……」となる世界線も十分あり得ました。

そこで本記事では、2026年7月時点の料金・保証内容、私の実体験をもとに、MacBookのAppleCare+をどう判断すればいいかを解説します。ぜひ参考にしていただければと思います。

そんな私がいま愛用しているのは、14インチMacBook Pro(M5)。もちろん、これも未加入のままです。

MacBookのアップルケアが「不要」な人・「必要」な人

AppleCare+は入れば安心ですが、全員に必要なものではありません。

「不要」な人

  • 万が一の修理費用を覚悟できる
    ⇒ 未加入の最大リスクは、事故時の高額な修理費。そこを受け入れられるなら保険は必須ではない。
  • MacBookを丁寧に扱える
    ⇒ 持ち運びはケースやスリーブに入れる、飲み物をそばに置かないなど、事故リスクを減らせる人。
  • 2〜3年で売却・買い替えするつもり
    ⇒ 使う期間が短いほど、保証の出番が来る前に手放す可能性が高い。
  • クレカ付帯の保険など、別の備えがある
    ⇒ 条件はカード次第。ノートPCが対象外のカードもあるため要確認。

「必要」な人

  • 保険料を「安心料」と考えられる
    ⇒ 数万円で「修理費の心配」を手放せるなら安い、という価値観の人。
  • 持ち出しの頻度が高く、環境も過酷
    ⇒ 満員電車での通勤・通学、出張、屋外作業など。
  • 高額な修理費用を急に出したくない
    ⇒ 貯蓄を崩したくない人、学生など。
  • 電話サポートも活用したい
    ⇒ 操作やトラブルを気軽に相談できる窓口が欲しい人。

どちらの判断にも理があります。以下で、判断材料になる事実をひとつずつ見ていきましょう。

AppleCare+ for Macとは?

AppleCare+ for Macは、MacBookに標準で付く保証を延長・拡張する有料プランです。

MacBookにはもともと、購入後1年間のハードウェア製品限定保証と、90日間の無償テクニカルサポートが付いています。ただし、この標準保証がカバーするのは製造上の問題まで。落下や水濡れといった、使う側の過失・事故による損傷は対象外です。

AppleCare+に加入すると、この事故による損傷が保証対象に加わります。修理のたびに「サービス料」という自己負担は発生しますが、現行の規約では利用回数に制限がありません。加えて、加入しているあいだは保証とサポートも延長されます。

AppleCare+(Mac)
出典:Apple

なお、古い記事には「事故の保証は年2回まで」という情報が残っていますが、これは旧規約の内容です。現在は回数無制限に変わっています。

加入料金はモデルで大きく変わる

AppleCare+ for Macの料金は、モデルごとに決まっています。購入時に選べる払い方は月払いと年払いの2つ。MacBook以外のMacも含めて、年払いで3年使ったときの総額とあわせると次のとおりです(2026年7月時点)。

モデル月払い年払い年払い3年分
MacBook Neo880円8,800円26,400円
MacBook Air 13インチ1,180円11,800円35,400円
MacBook Air 15インチ1,380円13,800円41,400円
MacBook Pro 14インチ1,740円17,400円52,200円
MacBook Pro 16インチ2,380円23,800円71,400円
Mac mini680円6,800円20,400円
Mac Studio1,080円10,800円32,400円
iMac1,080円10,800円32,400円

Appleが「680円/月から」と案内しているのは、いちばん安いMac miniの料金です。MacBookに限れば、いちばん安いMacBook Neoでも月880円からになります。

同じ14インチのMacBook Proなら、M5でもM5 Maxでも料金は同じ。MacBookはチップ構成ではなく、画面サイズで区分されています。

注目したいのはモデル間の差です。MacBookでいちばん安いMacBook Neoといちばん高いMacBook Pro 16インチでは、約2.7倍の開きがあります。こうなると「MacBookのアップルケアはいくら」とはひとくくりにできませんよね。まずは自分のモデルの料金を確認するところからです。

年払いはどのモデルも、月払いのちょうど10か月分です。1年以上使うつもりなら、年払いにするだけで2か月分が浮く計算になります。

どちらの払い方も、解約するまで自動で更新されます。いつまで保証を付けておくかは、自分で決められます。1年だけ入って外す、買い替えのタイミングで解約する、という選び方もできます。

ただ、自動更新なので、解約を忘れればMacBookを手放したあとも請求が続くので注意が必要です。

事故修理の自己負担(サービス料)はいくら?

AppleCare+の加入中にMacBookを損傷させた場合、修理には次のサービス料がかかります。

損傷の種類MacBook Neoその他のMacBook
画面または外部筐体のみの損傷8,400円12,900円
その他の損傷25,800円37,100円

ここにも注意点があります。安いほうの「画面または外部筐体のみ」が適用されるのは、それ以外に損傷がない場合だけ。たとえば画面割れと同時に内部もダメージを受けていれば、「その他の損傷」の扱いになります。水濡れも基本的には「その他」です。

「加入していれば修理は無料」ではなく、「事故のたびに8千円台〜4万円弱の自己負担で修理できる」と理解しておくのが正確です。

バッテリー交換は「80%未満」が条件

AppleCare+の保証期間中に、バッテリーの最大容量が本来の80%未満まで下がった場合は、追加料金なしでバッテリー交換を受けられます。

裏を返すと、80%以上ではいくら劣化を感じても対象外です。加入しているあいだにこの条件を満たせるかどうかを考える材料として、後述する私の実測も参考にしてみてください。

盗難・紛失は保証されない

MacのAppleCare+に、盗難・紛失の保証はありません。2026年7月にiPadとApple Watchが「盗難・紛失プラン」の対象に加わりましたが、Macだけは対象外のままです。

カフェで置き引きに遭っても、AppleCare+は何もしてくれない、ということです。ほかのApple製品の感覚で「なくしても何とかなる」と思って入ると、ここで誤解が生じます。盗難まで備えたいなら、後述のモバイル保険など別の手段が必要です(iPhone側の判断については「iPhoneにアップルケアは必要か?」で解説しています)。

加入できるのは購入後30日以内

日本では、AppleCare+に加入できるのは購入時または購入日から30日以内です。壊れてから入ることはできません。

購入後に加入する場合は、Macの「システム設定」>「一般」>「AppleCareと製品保証」から手続きできます。米国は購入後60日以内ですが、日本は30日。海外の情報と混同しないよう注意してください。

Macの「AppleCareと製品保証」設定画面
「システム設定」>「一般」>「AppleCareと製品保証」

未加入だと修理代はいくらかかる?

入らなかった場合、壊れたらいくらかかるのか。ここがいちばん気になるところですよね。ただ、実はこの問いに明確な答えがありません。

Appleが保証対象外の料金を公表しているのは、モデル別のバッテリー交換だけだからです。それ以外の修理は、診断を受けたうえでの見積もりで料金が決まります。画面割れやロジックボードの交換がいくらになるかは、出してみないと確定しないのです。

そのバッテリー交換の料金は、次のとおりです。

モデルバッテリー交換(保証対象外)
MacBook Neo24,800円
MacBook Air 13インチ30,800円
MacBook Air 15インチ33,800円
MacBook Pro 14インチ39,500円
MacBook Pro 16インチ42,500円

バッテリーだけでこの水準ですから、画面や基板を含む修理ならさらに高額に。最終的に修理するのかしないのかは見積もり後に決められますが、場合によっては10万円・20万円コースになることもあるでしょう。

AppleCare+に加入しておけば、1回の修理につき最大でも37,100円。高額な修理費用に備えられるのは、AppleCare+の最大のメリットです。

なお、Mac向けのAppleCare+には、iPhoneで使える「エクスプレス交換サービス」(先に交換機が届くサービス)が含まれません。修理に出せば、その間MacBookは手元を離れることになります。仕事道具として使っている方は、修理費とは別に「使えない期間」も織り込んでおきましょう。

私がAppleCare+は不要だと考える理由

ここからは、私がAppleCare+なしでMacBookを使い続けている理由です。あくまで一人のユーザーの体験談として読んでください。

落下のリスクがスマホより低い

私はMacBookを毎日のように持ち運びますが、それでも落下の心配はあまりしていません。

MacBookは、スマホのように手に持ったまま歩き回る道具ではないからです。バッグから出してデスクに置き、使い終わったらバッグに戻す。手が滑る場面自体が少なく、「歩きながら操作していて手から滑り落ちる」というスマホの定番事故が、そもそも起こりにくいのです。

統計があるわけではなく私の体感ですが、10台以上を乗り継いできて、この使い方で落下による損傷は一度もありません。持ち運ぶ機会が多くても、扱い方次第でリスクはかなり抑えられるというのが実感です。

製造上の問題なら、非加入でも救済されることがある

10台以上のMacBookで、修理に出した経験は一度だけあります。バタフライキーボードの不具合です。

当時のMacBookに採用されていたバタフライ構造のキーボードには設計上の問題があり、Appleが無償修理プログラムを提供していました。標準保証は切れ、AppleCare+にも入っていませんでしたが、無償で修理してもらえました(なお、このプログラムは対象モデルの発売から4年間で、すでに終了しています)。

このように、製造上の問題は標準の1年保証や修理プログラムで救済されることがある、ということです。AppleCare+が本領を発揮するのは、あくまで「自分の過失による事故」。事故さえ起こさなければ、AppleCare+ならではの出番は思いのほか少ないのです。

バッテリーは3年たっても80%を切りそうにない

AppleCare+の無償バッテリー交換には、先ほど書いたとおり「最大容量80%未満」という条件があります。

私が2025年10月に購入した14インチMacBook Pro(M5)の最大容量を確認したところ、2026年7月時点で100%のままでした。

14インチMacBook Pro(M5)のバッテリー最大容量(100%)
約9か月使用でまだ「100%」

充電上限を80%に設定して劣化を抑えている影響もあるかもしれませんが、購入から9か月でこの数字です。この調子だと、3年使っても最大容量が80%を下回るのは相当ハードルが高い印象です。

14インチMacBook Proの充電上限80%の設定画面
充電上限80%の設定が効いているのかも

私の実測だけではありません。Appleも、MacBookのバッテリーの設計をこう説明しています。

MacBookのバッテリーは、フル充電サイクルを1,000回繰り返した時に、本来の容量の最大80%を維持できるように設計されています。

仮に2日に1回のペースでフル充電しても、1,000回に達するのは2,000日後、つまり約5年半後です。設計どおりなら、その時点でもまだ80%を保っている計算。3年ほどで80%を下回るのは、設計値から見てもかなり考えにくいわけです。

バッテリー交換だけを目当てにするなら、金額でも割に合いません。私の14インチMacBook Pro(M5)なら、年払いを3年続けて52,200円。未加入でバッテリーを交換しても39,500円ですから、交換1回のために払い続けても元は取れません。

なので、無償バッテリー交換を加入の決め手にするのはやめておきましょう。条件を満たせる見込みが薄いうえ、80%割れを待って加入を続けるにしても、その間ずっと料金がかかり続けるためです。

とはいえ、後悔しなかったのは結果論

ここまで「入らなくても大丈夫だった」根拠を並べてきましたが、正直に言えば、これは結果論です。

コーヒーをキーボードにこぼす。子どもが画面を踏む。玄関先でバッグごと落とす。どれも私に起こらなかっただけで、起こり得ないことではありません。そして起きたときの修理費は、前述のとおり事前に読めません。

私は「起きたら高くつく」を受け入れたうえで非加入を選んでいます。この覚悟が持てないなら、入っておくべきです。

AppleCare+への加入が向いている人

ここまで非加入派の理屈を並べてきましたが、冒頭の「必要」な人にとっては、AppleCare+に加入する価値があります。ここまでの事実を踏まえて言い直すと、加入で得られるものはこうなります。

いちばん大きいのは、「修理費が読めない」状態から抜け出せることです。未加入の修理代は診断するまで確定しませんが、加入していれば負担はサービス料の固定額までに収まり、事故補償は回数無制限。満員電車や出張、屋外での作業など事故に遭う機会が多いほど、この固定額が効いてきます。

操作やトラブルの相談窓口を使い倒したい方にも向いています。保証期間中はAppleのサポートへ優先的にアクセスでき、使いこなせば料金分の元は取れるはずです。

そして、私のような非加入派の理屈を読んだうえで「それでも不安が残る」と感じたなら、その感覚こそが答えです。安心して使えることには、料金以上の価値があります。

少しだけ備えたいなら「モバイル保険」という選択肢

「AppleCare+の料金は重い。でも、まったくの無防備も不安」という方には、月額制の「モバイル保険」という中間の選択肢もあります。

モバイル保険公式ページ
モバイル保険

月額700円(非課税・2026年7月時点)で、主端末1台+副端末2台の合計3台まで登録可能。故障・破損・水濡れ・盗難を対象に、主端末は年間最大10万円まで補償され、免責金額はありません。MacBookもWi-Fi対応の端末なので登録できます(新規取得から1年未満、または有償のメーカー保証が継続中であることなどが条件です)。

私自身、過去に加入していた時期があります。MacBookに加えてiPhoneやiPadもまとめてカバーできるので、Apple製品が多い人には使い勝手のいい仕組みです。

弱点もあります。補償されるのは3台合計で年間10万円まで(主端末の上限額と共通の枠です)。しかも修理できずに全損となった場合や盗難の場合は、主端末でも25,000円が上限です。置き忘れなどの紛失は対象外で、支払いも基本は修理後の精算になります。

AppleCare+の完全な代わりにはなりませんが、「それでも無防備なのは心配だ」という方にとってはいい選択肢になるかと思います。

\ 月額700円でMacBookもiPhoneもまとめて備える! /

決め手は「使い方」と「修理費を払う覚悟」

MacBookのAppleCare+について、保証内容と料金、私が非加入を続けている理由を紹介しました。

  • 事故の心配が少なく、修理費を覚悟できる ⇒ 非加入で問題なし
  • 過酷な環境に持ち出す・急な出費を避けたい ⇒ AppleCare+に加入
  • 最低限だけ備えたい・複数のApple製品を守りたい ⇒ モバイル保険も候補

MacBookはスマホほど落とさない道具、というのが10台以上使ってきた私の実感です。一方で、壊れたときの修理費は読めず、iPhoneやiPadと違って盗難・紛失も保証されません。ほかのApple製品での判断をそのまま持ち込まず、「自分のMacBookの料金」と「自分の使い方」で考えるのがポイントです。

私はこれからも非加入を続けるつもりです。ただそれは、10台を超える経験があってのこと。「壊れたら高くつく」を受け入れられるかどうかを、判断の決め手にしてみてください。

よくある質問

学割でAppleCare+も安くなる?

安くなります。学生・教職員向けストアでは、年払いが1,000〜2,400円安く販売されています(例:MacBook Air 13インチは11,800円→10,800円)。一方、月払いは学割でも通常価格と同じです。

月払いと年払い、どっちが得?

年払いはどのモデルも月払いの10か月分です。MacBook Air 13インチなら、年払い11,800円に対して月払いは12か月で14,160円。1年ごとに2,360円の差がつきます。数か月で手放すつもりがないなら、年払いで問題ありません。

途中でやめられる?

やめられます。月払い・年払いのどちらも、いつでも解約できます。解約しても、支払い済みの期間の途中で保証が切れるわけではありません。手続きはMacの「システム設定」や、Apple Accountのサブスクリプション管理から行えます。

MacBookを売るときAppleCare+はどうなる?

解約するのが基本です。月払い・年払いは解約するまで請求が続くので、そのままにすると手放したあとも払うことになります。新しい所有者へ保証を譲渡する手続きもAppleが案内していますが、請求を確実に止めたいなら解約が簡単です。

AppleCare Oneは日本でも使える?

使えません。複数デバイスをまとめて保証する「AppleCare One」は米国で提供されているプランで、2026年7月時点で日本では提供されていません。日本のMacで選べるのは、従来どおりのAppleCare+です。

目次