iPadにアップルケアは必要か?入るべき人・不要な人を解説

iPadにアップルケアは必要か?入るべき人・不要な人を解説(アイキャッチ)

iPadを買うときに悩むのが、「AppleCare+(アップルケアプラス)に入るか入らないか」の選択ではないでしょうか。「入っておけば安心だけど安くないし……」と、なかなか決められない人も少なくないかと思います。

私はこれまで10台近くのiPadを購入してきましたが、私の選択としては、すべて「AppleCare+入らない」でした。いまのところ「入っておけばよかった」と後悔したことはありません。

とはいえ、これはあくまでも結果論です。運悪く落として画面を割っていたら、「AppleCare+に入っておけば……」と嘆いていた可能性も十分ありました。

私の考えは、「基本的には不要だけど、入るのが正解な人も確実にいる」というものです。本記事では、2026年7月の改定で何が変わったのか、改定後の料金と未加入時の修理費の実額、そして加入すべきかどうかの判断ポイントを整理しました。iPadを買ったばかりで迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

なお、本記事は「AppleCare+ for iPad」を対象としています。iPhone向けの保証については「iPhoneにアップルケアは必要か?」をご覧ください。

iPadのAppleCare+が「アリ」な人「ナシ」な人

AppleCare+が必要かどうかは、iPadの機種と使い方によって変わります。最初に、「アリ」な人と「ナシ」な人をまとめました。

「アリ」な人

  • 高額なiPad ProやiPad Airを買う
    ⇒ 未加入の修理費は13インチiPad Proで約20万円。本体価格に迫る金額になり得る。
  • 毎日持ち出す、外で使うことが多い
    ⇒ 落下や水濡れに加えて、盗難・紛失のリスクもある使い方。いずれも1年保証の対象外だが、AppleCare+ならカバーできる。
  • 子どもが使う
    ⇒ 「落とす前提」で考えるなら、回数無制限で安く修理できる安心感は大きい。
  • 万が一にも高額な修理費用は避けたい
    ⇒ 安心をお金で買っておく、というのも正解。

「ナシ」な人

  • 自宅での据え置き利用が中心
    ⇒ 落下・水濡れの機会が少なければ、保証の出番もそれだけ減る。
  • 保護ケースやフィルムでしっかり対策する
    ⇒ 損傷の確率そのものを下げられる。
  • 価格が手頃なiPad(無印)やiPad miniを買う
    ⇒ 修理費も相対的に低く、「壊れたら実費」の覚悟がしやすい価格帯。
  • 万が一の修理費用を覚悟できる
    ⇒ 私はこのタイプ。

ここから先は、この分かれ目を見極めるためのポイントを順番に見ていきます。

AppleCare+で何が変わる?1年保証との違い

iPadには、もともと標準の保証が付いています(Apple製品1年限定保証)。まずはその標準の保証とAppleCare+の違いから整理しましょう。

AppleCare+(公式ページ)
出典:Apple

もともと付いている保証では「落下・水濡れ」に備えられない

iPadには、購入日から1年間の「Apple製品1年限定保証」と、90日間の無償テクニカルサポートが最初から付いています。

ただし、この1年保証が対象とするのは、あくまでも材質・製造上の問題による故障です。保証書には、対象外となるものとして次のように明記されています。

事故、不適切な取り扱い、誤用、火事、地震またはその他の外的要因による損傷。

つまり、うっかり落として画面を割っても、飲み物をこぼしても、1年以内であろうと保証は効きません。全額自己負担です。

AppleCare+で追加されるもの

AppleCare+ for iPadに加入すると、次の内容が追加されます。

  • 保証とテクニカルサポートの延長
  • 過失や事故による損傷への修理サービス(割安なサービス料で修理可能)
  • 盗難・紛失に対する保証(1年間に2回まで)
  • バッテリー最大容量が80%未満になった場合の無償交換
  • Apple Pencil 1本とApple製iPad用キーボード1台も保証対象に
  • 交換機を先に受け取れる「エクスプレス交換サービス」

一番大きいのは、1年保証では対象外だった「落下・水濡れなどの事故」に備えられることです。保証期間中なら回数の制限なく、割安なサービス料で修理に出せます。

盗難・紛失も対象になった

今回の改定で変わったのが、盗難・紛失の扱いです。

これまで盗難・紛失に備えられるのはiPhone向けの「盗難・紛失プラン」だけで、iPadは加入していても対象外でした。それが2026年7月から、iPadも保証の対象になっています。いまiPadの購入画面に出てくるAppleCare+のプランは、「AppleCare+ 盗難・紛失プラン」のみです。

ひとつ条件があって、盗難・紛失が起きた時点で、そのiPadの「探す」がオンになっている必要があります。申請の手続きが終わるまで切らないことも求められるので、ふだんからオンにしておきましょう。

なお、盗難・紛失の保証を受けられるのはiPad本体だけです。Apple PencilとApple製キーボードは、iPadと一緒に盗まれても対象外になります。

料金と「壊れたときの実額」

続いては、具体的な金額の話です。AppleCare+の料金と、未加入で壊したときの修理費を並べてみると、損得の構図が見えてきます。

AppleCare+ for iPadの料金

AppleCare+ for iPadの料金は、モデルによって変わります(2026年7月時点・税込)。7月の改定で、購入画面で選べる支払い方法は月払いと年払いの2つになりました。

モデル月払い年払い年払い2年分
iPad(A16)780円7,800円15,600円
iPad mini(A17 Pro)780円7,800円15,600円
11インチiPad Air(M4)880円8,800円17,600円
13インチiPad Air(M4)1,080円10,800円21,600円
11インチiPad Pro(M5)1,380円13,800円27,600円
13インチiPad Pro(M5)1,580円15,800円31,600円

年払いはどのモデルも月払いの10か月分に設定されています。1年続けるなら、年払いのほうが2か月分お得ですね。

どちらも解約するまで自動で更新されます。以前あった2年一括のプランは、現在の購入画面では選べません。

加入中に修理へ出すときは、損傷の内容に応じたサービス料がかかります。

修理・交換の内容AppleCare+サービス料
画面のみの損傷3,700円
その他の損傷(水濡れなど)12,900円
盗難・紛失12,900円
Apple Pencil/iPad用キーボードの損傷3,700円

未加入だと修理にいくらかかる?

一方、未加入のiPadを壊すと、修理は実費です。Apple公式の修理見積もり金額(保証対象外・「その他の損傷」)は次のとおりです(Wi-Fiモデル・2026年7月時点)。

モデル保証外修理(その他の損傷)
iPad(A16)64,800円
iPad mini(A17 Pro)73,800円
11インチiPad Air(M4)95,300円
13インチiPad Air(M4)120,400円
11インチiPad Pro(M5)173,100円
13インチiPad Pro(M5)199,100円

iPadの保証外修理は基本的に本体交換です。Apple公式の修理メニューにも「その他の損傷」と「バッテリー修理」の2つしかなく、iPhoneのように「画面だけ修理して済ませる」とはいきません。もっとも手頃なiPad(A16)でも6万円台、13インチiPad Proに至っては約20万円と、どちらも新品価格に迫る金額です。

なお、これはあくまでも目安で、最終的な金額は診断・検査のうえで確定します。Apple正規サービスプロバイダ(カメラのキタムラなど)は料金を独自に設定しているため、店舗によって金額が前後することもあります。一方、AppleCare+のサービス料(3,700円/12,900円)は、どこで修理しても同額です。

損得シミュレーション

料金と修理費が出そろったところで、「2年間でどう壊すと、損得がどう動くのか」を計算してみました(Wi-Fiモデル・2026年7月時点)。加入側は年払い2年分にサービス料を足した額、未加入側は修理費で、盗難だけは買い直しの金額で比べています。

2年間の使い方AppleCare+加入未加入
iPad(A16)・一度も壊さない15,600円0円未加入が15,600円お得
iPad(A16)・画面割れ1回19,300円64,800円加入が45,500円お得
iPad mini(A17 Pro)・画面割れ2回23,000円147,600円加入が124,600円お得
13インチiPad Air(M4)・水濡れ1回34,500円120,400円加入が85,900円お得
13インチiPad Pro(M5)・水濡れ1回44,500円199,100円加入が154,600円お得
11インチiPad Air(M4)・盗難1回30,500円129,800円〜
(買い直し)
加入が99,300円〜お得

2年間まったく壊さなければ加入料金は掛け捨て。一度でも壊せば、数万〜十数万円の差で加入に軍配が上がります。未加入で盗まれれば買い直すしかないので、同じモデルの修理より差は大きくなります。

結局のところ、「2年のあいだに一度でも壊すか、失くすか」に尽きます。そして、その確率は使い方(持ち出しの頻度、使う人、保護対策)によって大きく変わります。冒頭の「アリ」な人「ナシ」な人は、まさにこの分かれ目をまとめたものです。

それでも私が入らない理由

ここまでの数字を見て、「やっぱり入っておいたほうがいいかも」と感じた方も多いはずです。実際、安心が買えるのは事実です。

それでも私が加入しないのは、「実際に使う可能性が低い保証にお金を払うのはもったいない」と考えているからです。

これまで10台近くのiPadを未加入で使ってきて、それで困った経験がありません。仮にすべてのiPadでAppleCare+に加入していたら、現行の最安料金(年払いで2年、15,600円)で単純計算しても、14万円を超える保証料を払っていたことになります。壊さなければ、まるごと掛け捨てです。

保護ケースやガラスフィルムを付ければ、損傷の確率そのものを下げることもできます。そのうえで私は、「壊れたら実費を払う」という覚悟の側を選んできました。

ただ、繰り返しになりますが、これは結果論でもあります。高額な修理費用が発生して「入っておけばよかった」と嘆く世界線もあり得ました。高額な修理費用のリスクを確実に避けたいなら、AppleCare+に加入しておくのがベストです。ここは考え方の問題で、どちらを選んでも正解だと思います。

ちなみに、AppleCare+に含まれる無償のテクニカルサポートは、使い方次第で元が取れる可能性があります。この手のサポートサービスは本来高額なもの。操作や設定を気軽に相談したい方にとっては、修理保証とは別の価値があります。

入る前に知っておきたい注意点

加入するにしても見送るにしても、知っておきたい注意点が5つあります。

加入できるのは購入後30日以内だけ

AppleCare+に加入できるのは、iPadの購入時または購入後30日以内です。30日を過ぎると加入できません。

「使ってみてから決めよう」と思っているうちに期限が過ぎてしまった、というのはありがちな失敗です。迷っている方も、判断のタイムリミットだけは覚えておいてください。

解約しないと自動で更新される

月払いも年払いも、解約しない限り自動で更新されます。「2年経ったら自動的に終わる」という区切りはありません。

以前の一括払いなら、2年経てば保証も支払いも自然に終わっていました。いまは解約するまで続くので、iPadを買い替えたあとも払い続けていた、ということが起こり得ます。

解約はいつでもできて、すでに支払った月や年の分までは保証が続きます。iPadを手放すときは、解約を忘れないようにしましょう。

無料バッテリー交換の「80%未満」はハードルが高い

AppleCare+の保証期間中にバッテリー最大容量が80%未満まで下がると、無料でバッテリーを交換してもらえます。

ただ、この「80%未満」という条件がなかなか厳しく、少なくとも私の使い方では、2年でそこまで下がることはありませんでした。私が2024年5月に購入した13インチiPad Pro(M4)は、2年あまり使った2026年7月時点で最大容量93%。80%までは、まだだいぶ距離がありますね。

13インチiPad Pro(M4)のバッテリー最大容量表示(93%)
2年強で100%→93%

解約せずに3年目以降も続ければ無償交換のチャンスは増えますが、その分の保証料も積み上がっていきます。「バッテリー交換が目的」での加入は、あまりおすすめできません。ちなみに未加入のバッテリー交換は20,800〜34,400円です。

「画面のみ3,700円」には条件がある

サービス料の安い「画面のみの損傷(3,700円)」が適用されるのは、画面以外に損傷がない場合だけです。筐体の湾曲やへこみを伴うと「その他の損傷(12,900円)」の扱いになります。

また、画面のみの損傷でも、交換機を先に受け取れるエクスプレス交換サービスを選ぶと12,900円のほうが適用されます。「画面割れなら必ず3,700円」ではない点は、覚えておきましょう。

ネットの古い情報に注意

AppleCare+は近年、制度が大きく変わりました。検索すると古い情報も混ざっているので注意してください。

  • 「過失・事故の修理は2回まで」⇒ 現在は回数無制限
  • 「iPadの事故修理は一律4,400円」⇒ 現行モデルは画面のみ3,700円/その他12,900円
  • 「iPadでは画面のみ修理を選べない」⇒ AppleCare+加入なら2024年5月以降発売のモデルで選べるように
  • 「iPadは盗難・紛失が対象外」⇒ 2026年7月から対象に
  • 「2年分を一括払いで加入する」⇒ 現在の購入画面は月払いと年払い

いずれも旧規約時代の情報です。この記事の内容も、時間が経てば古くなります。加入前にはApple公式のAppleCare+ページで最新の条件を確認してください。

それでも心配なら、月額を抑える選択肢もある

「AppleCare+は見送りたい。でも、まったくの無防備は不安……」という方もいるでしょう。

先に書いたとおり、確実に備えるならAppleCare+がベストです。そのうえで、もう少し低コストな備え方も紹介しておきます。

モバイル保険、月額700円で3台まで

私がAppleCare+の代替として挙げたいのが、「モバイル保険」です。

モバイル保険公式ページ
モバイル保険

月額700円(非課税・2026年7月時点)で、主端末1台と副端末2台の合計3台を登録できます。画面割れや水濡れ、故障、盗難などが対象で、補償は主端末が年間最大10万円、副端末が最大3万円まで。免責金額はありません。iPadのほか、iPhoneやApple Watch、AirPodsなど無線通信できるデバイスなら幅広く登録できます。

「iPadを主端末に、iPhoneとイヤホンを副端末に」といった具合に、1つの契約で複数デバイスの修理費に備えられるのが強みです。AppleCare+を複数デバイスで契約すると保証料がかさみますが、モバイル保険なら月700円で済みます。

ただし、AppleCare+ほど手厚くはありません。

  • 修理費は一度立て替えて、あとから保険金を受け取る方式(iPadはキャッシュレス修理の対象外)
  • 盗難や修理不能のときに受け取れるのは主端末で最大25,000円まで(AppleCare+なら12,900円を払えば交換品が届く)
  • 置き忘れなどの紛失は対象外
  • 登録できるのは原則、取得から1年未満の端末

このあたりを許容できるなら、コスパの良い備え方です。「複数のデバイスの修理費を、安くまとめてカバーしたい」という方は検討してみてください。

\ 月額700円で3台の修理費用に備える! /

そのほかの選択肢

このほかにも、iPadの故障に備える方法はいくつかあります。

  • キャリアの補償サービス
    ⇒ ドコモ・au・ソフトバンクでiPadを買うなら、購入時にAppleCare+そのもの、またはAppleCare Servicesを含む補償に加入できます。auの「故障紛失サポート ワイド with AppleCare Services & iCloud+」は月額970円〜で、AppleCare+より少し高いぶんiCloud+の50GBが付いてきます(2026年7月時点)。
  • クレジットカード付帯の保険
    ⇒ カードによってはショッピング保険などが使える場合があります。ただし「スマホ保険」はスマートフォン限定でiPadが対象外のことも多く、約款の確認が必要です。
  • 家電量販店の延長保証
    ⇒ 対象は主に自然故障で、落下や水濡れは対象外の場合がほとんど。AppleCare+の代わりにはなりにくいです。

それぞれ守備範囲が異なるので、「何に備えたいのか」を先に決めてから選ぶのがポイントです。

AppleCare+が必要かは「機種の値段」と「使い方」で決まる

本記事では、「iPadにアップルケアは必要か?」をテーマに、AppleCare+ for iPadの内容と料金、判断の分かれ目を整理しました。

  • 標準の1年保証では、落下・水濡れなどの事故や、過失による損傷・故障は対象外。
  • 未加入の修理費は約6.5万〜20万円。高額モデルほどAppleCare+の優先度は上がる。
  • 2年間で一度でも壊せば加入のほうがお得な計算になる。壊さなければ払い損。
  • 2026年7月の改定で、盗難・紛失も保証の対象になった。
  • 加入するなら購入後30日以内。31日目からは入れない。

私自身は、これからも加入しないと思います。ただそれは「壊れたら実費を払う」と覚悟したうえでの選択であって、安心を優先してAppleCare+に加入するのも間違いなく正解です。

購入から30日という期限のなかで、ご自身のiPadの価格と使い方をあらためて見直してみてください。それが答えになるはずです。

よくある質問

iPadを買ったあとからでもAppleCare+に加入できる?

できます。購入後30日以内なら、iPadの「設定」>「一般」>「AppleCareと保証」やAppleオンラインストアから加入できます。30日を過ぎると加入できません。

AppleCare+の修理は何回まで使える?

回数制限はありません。以前は「2回まで」の制限がありましたが、現在の規約では保証期間中なら回数無制限でサービスを受けられます。ただし盗難・紛失だけは別枠で、1年間に2回までと決まっています。

Apple PencilやiPad用キーボードも保証される?

保証されます。iPad本体に加えて、Apple Pencil 1本とApple製iPad用キーボード1台が対象です。ただし修理は本体とは別扱いで、1回につきサービス料3,700円がかかります。なお、盗難・紛失で保証されるのはiPad本体だけです。

盗難・紛失の保証を受けるには何が必要?

盗まれたり失くしたりした時点で、そのiPadの「探す」がオンになっていて、自分のApple Accountに紐付いていることが条件です。申請が終わるまではオンのままにしておきましょう。手続きはAppleに申請したあと、保険を引き受けるAIGのサイトで完了させます。交換品は配送のみで、店頭での受け取りや当日交換、海外での交換はできません。

月払いと年払いはどっちが得?

年払いです。年払いは月払いの10か月分に設定されているので、1年続けるだけで2か月分の差が出ます。1年以内に手放すかもしれない、ということなら月払いで様子を見る手もあります。

途中で解約したらどうなる?

月払いも年払いも、いつでも解約できます。解約したあとは、支払い済みの月または年が終わるまで保証が続き、そこで終了します。手続きはiPadの「設定」やApple Accountの「サブスクリプション」から行えます。

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