iOS 27の写真アプリ新機能まとめ。目玉のAI編集ツールと共有アルバムのフル解像度化

iOS 27の写真アプリ新機能まとめ。目玉のAI編集ツールと共有アルバムのフル解像度化

Appleが今年の秋に公開予定のiOS 27では、写真アプリに多くの変更が入ります。

目玉は「空間リフレーム」などAI編集に関連する3つのツールです。加えて、家族や友人と写真を共有するiCloud共有アルバムがフル解像度に対応し、写真の整理や検索、表示の速さにも細かな改善が入ります。

ベータ版は8月29日時点でデベロッパ向けのbeta 7まで進んでいて、パブリックベータ5も同じビルドです。この記事では、AppleがWWDC26の基調講演の最後に表示した新機能の一覧を土台に、写真アプリで変わることをまとめました。

空間リフレームなどAI編集3ツール

空間リフレームは、撮影したあとに写真の構図を変えられる機能です。写真をタッチ&ドラッグすると視点の変化がリアルタイムでプレビューされ、視点が変わった部分だけをAIが新しく生成します。元のシーンとの整合性を保ちながら、少し右から撮ったように見せる、といった使い方ができます。

iOS 27の写真アプリで空間リフレームを使い、撮影後に写真の視点を動かして構図を調整している編集画面
撮影後にアングルを変えられる空間リフレーム

「画像を拡張」は、写真の外側をAIが生成して写る範囲を広げるツールです。曲がった水平線をまっすぐにしたり、アスペクト比を変えたりすると端が切れてしまいますが、その足りない部分を埋めてくれます。ベータ版では、このツールがロック画面の壁紙にも使われていて、画面の縦横比に合わない写真の外側を埋めてくれます。

すでにある「クリーンアップ」も強化され、複雑なシーンでもより自然な描き足しで不要なものを消せるようになります。

また、Apple Intelligenceで調整した写真には、AIで編集したことを示す目に見えないSynthIDウォーターマークが自動で入ります。

これらのAI編集を使うには、対応機種でApple Intelligenceを有効にする必要があります。対応機種はiPhone 16以降の全モデルとiPhone 15 Pro/15 Pro Maxです。対応言語には日本語が入っていますが、地域や言語によっては一部の機能を利用できない場合があります。

共有アルバムはフル解像度で共有できる

現在の共有アルバムでは、共有した写真は長辺2048ピクセル(パノラマは幅5400ピクセル)に縮小されます。

iOS 27ではフル解像度での共有に対応します。私は家族共通の共有アルバムを作り、リビングのApple TV 4Kでテレビに映して家族と見ることが多いので、大画面でも高画質で楽しめるのは嬉しい変更ですね。

対応するファイル形式も幅広くなります。具体的にどの形式が加わるのかをAppleは挙げていないため、現在入れられない空間写真・空間ビデオが対象になるかは分かりません。

AndroidやWindowsを使っている友だちや家族も、iCloud.comから参加して写真を追加できるようになります。

iOS 27の写真アプリのiCloud共有アルバム画面。参加者アイコンとフィルターのボタンが上部に並ぶ
共有アルバムが進化

このほかの変更を現行の仕様と合わせて表にまとめました。

項目現行(iOS 26まで)iOS 27
写真の解像度長辺2048ピクセル(パノラマは幅5400ピクセル)に縮小フル解像度
ファイル形式空間写真・空間ビデオ非対応より幅広い形式に対応
Android/Windowsからの投稿iCloud.com経由で参加・追加
リアクション任意の絵文字
アクティビティアルバム別に表示
絞り込み写真・ビデオ・スクリーンショットの種別、参加者別
招待の新しい方法任意のアルバムのメニューから共有アルバムを作成
まとめて保存共有された項目をまとめて保存
参加者の権限権限の設定を追加
期限一時アルバムを新設
iCloud容量消費しない新しく作るアルバムとアップグレードした既存アルバムは消費

iCloud容量の消費と一時アルバム

現在の共有アルバムはiCloudストレージにカウントされません。ところがiOS 27のベータ版では、新しく作る共有アルバムと、アップグレードした既存アルバムがオーナーのiCloud容量を消費するようになっています。招待した相手が追加した写真・動画も、オーナーの容量に計上される仕組みです。

ベータ版の画面には「オーナーとして、この共有アルバムに追加される新しい項目のiCloudストレージをあなたが提供します」という趣旨の注記も新設されました。一方で、Appleの発表文やサポート文書には、まだ容量計上の記述がありません。

既存の共有アルバムは既定ではそのままです。ベータ版の写真アプリには「Upgrade Shared Album」の項目が用意されていて、選ぶと品質を上げる代わりに容量を使う方式に切り替わります。ベータ版の画面の説明では、フル解像度になるのはアップグレード後に新しく共有される写真・動画で、すでに共有されている写真まで高画質になるとは書かれていません。

iOS 27ベータ版の写真アプリで既存の共有アルバムをアップグレードする「Upgrade Shared Album」の画面。下部にオーナーがiCloudストレージを提供する旨の注記がある
フル解像度にすると共有アルバムのオーナーのiCloudを消費(MacRumorsより)

私はファミリー共有で2TBプランを使っているので容量の消費は気になりませんが、プランによっては注意が必要になりそうです。容量が心もとない人は、「iCloudの容量を買うべきか」も合わせて読んでみてください。

短期のイベントなら一時アルバムが向いています。iCloudの空き容量を占有せずに共同作業できるアルバムで、保存期間をAppleは明かしていませんが、ベータ版の実機では30日後にアルバムごと自動削除され、各自がライブラリに保存した写真は手元に残ります。

ベータ版ではまた、恒久的な共有アルバムを新しく作るにはiCloud写真をオンにする必要があり、オフのままでは一時アルバムだけ作れます。参加者のOSが古い場合、フル解像度の共有アルバムは写真アプリに表示されず、iCloud.comへ誘導されます。

写真の整理と検索はどう変わる?

写真・動画に1〜5つ星の評価とキーワードを付けられるようになり、評価で絞り込めます。選んだ写真だけを表示して、位置情報などのメタデータをまとめて確認・変更できる「Selection view」も加わる予定です。

ユーティリティには、自分のiPhoneで撮った写真だけを集める「Captured by Me」と、免許証やパスポートなど書類の写真を集める「Identity Documents」の2つのコレクションが追加されます。アルバムの整理も改善されます。ただし中身をAppleは説明していません。

検索では、これまでより多くのメタデータを手がかりに写真や動画を探せるようになります。人物やペットを検索したときは、より適切な写真が上位に出るようになります。

これらの機能名は基調講演のスライドの英語表記で、日本語のUI名は本記事執筆時点では確認できていません。

任意の写真からスライドショーを作れる

スライドショーはこれまで「メモリー」に限られていましたが、任意のアルバム・コレクション・選んだ写真から作れるようになります。切り替え効果・表示時間・BGMを変えられ、動画として保存したり、そのまま共有したりすることも可能です。

動画の任意のフレームを静止画として保存する機能も加わります。ベータ版では、保存される画像はスクリーンショットと違って動画のフル解像度で、撮影日時や位置情報も元の動画から引き継がれます。

読み込み最大70%高速化ほか小さな改善

目に見える新機能ではありませんが、日常の使い勝手に効く変更もまとめておきます。ロック画面の写真シャッフルは写真アプリの外にある機能ですが、写真アプリの人物・ペット認識を使うものです。

  • 新しい写真の読み込みが最大70%高速に(iPhone 15・写真と動画5万件のライブラリでAppleが測定)
  • コレクションタブの描画、ウィジェットからの全画面表示が高速に。写真の向きの判定も正確に
  • iCloud写真へのアップロードが始まるまでの時間が短く
  • 「Sync Immediately」でiCloud写真の同期を優先。その日だけの設定で午前0時に切れ、低電力モードや低データモードの間はこの優先設定が一時停止する
  • ロック画面の写真シャッフルで特定のペットを選べる。自分が写った写真も含められる
  • beta 4で加わった「Zoom Photos to Fill」で、縦横比が画面に近い写真を少し拡大して表示

iOS 27の配信は今年の秋で、日付は発表されていません。共有アルバムの容量ルールはAppleの文書にまだ載っていません。英語の機能名がどう日本語表記になるかも、正式版で確かめることになります。

Source:AppleMacRumors

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